妥協婚の末路〜不倫しない人を選んだ不倫家庭育ちの落とし穴〜 | 不倫成敗録

不倫成敗録

今までジャニ系でしたが、色んな事を書いていきます。主に不倫相談例(もちろん仮名にする等、相談者のプライバシーに配慮した上で。)

よろしくお願い致します。


祖母は祖父に、母親は父親にそれぞれ不倫されたという女性から、

この人は不倫しないだろうと思って結婚を視野にお付き合いしている男性について相談を受けた。


女性「祖母や母のような思いはしたくない。かと言って、結婚しなかったら負け組になる。」


「どちらもイヤなんです!ミツさんなら、不倫するクズかどうか見極められるんですよね?1度彼に会って頂けませんか?」


頼まれ、会ってみると。


彼女いわく、不倫しなさそうな人!を絶対条件に選んだだけあっていかにも真面目そうな、


いや、真面目が服を着て歩いているような男性だった。


見た目は、まんま佐野○郎。

更に性格的に決して明るくない、どちらかというとジメッとした感じゆえに。

一歩間違うと危ないマニアかオタクのような雰囲気さえあり。


それこそ、会った瞬間!


冬彦さん!


と、呼びそうになったほど。


男性「は、はじめまして、木村卓夫です。」


名前は、響きが某イケメンタレントと酷似していて。

見た目とのあまりにもなギャップに、もはや違和感しかなかった。


かたや、性格はというと。


真面目過ぎて!

誰よりも早く出社。

飲み会では、常に杓子定規で場の雰囲気をぶち壊す為、今やあまり誘われないと。


しかし、だからこそ!

上司や周りからの信頼は抜群。

出世も順調らしく。


女性「いかがでした?」


帰り際聞かれ。


私「…あの人がどうやったら不倫するのか、しようと思うのか逆に聞きたいぐらい真面目そのものな人ですね。」


「面白み、華やかさを求めるならやめときなはれ。せやけど堅実さを重んじるなら、最高の相手です。」


その後、2人は結婚。

程なく子供にも恵まれたと知らされた。


それから。

冬彦さんを忘れ去る程の月日が流れたある日。


知り合い「ミツさん、急な話で申し訳ないですが明日、約束してる日に会って欲しい人がいるんです。不倫された友人なんですが、俺ではどうしょうもなくて。」


知り合いに付き添い家に来た男性を見て仰天した。


アノ、真面目君だったのだ。


木村卓夫さん「あ、お久しぶりです。まさか、不倫つぶしてくれる人がミツさんだとは。」


私「…まさか、ミキコさんが?」


木村卓夫さん「僕も、未だに信じられません。」


聞けば、息子が小学校に行き子育てが落ち着いてまなしから妻が友人との飲み会と称してひんぱんに外出するようになり。


いつしか朝帰りが当たり前化。

この度卓夫さんを連れてきた、彼の友人である私の知り合いから、不倫かも知れない、一度調べるようすすめられ。


妻がいつも通り泥酔して帰宅後、悪いと思いつつ妻のスマホを拝借。

把握していた暗証番号でロック解除して調べてみたと。


木村卓夫さん「そしたら、出るわ出るわ!男とラブホに行くやり取り、デートの思い出話で盛り上がってるさまがたくさん!」


「どうやら、僕の事は別に愛してなくて、不倫絶対しない男だから、結婚しなかったら負け組だから選んだ、結婚しただけだから!すぐに嫌になったタイミングで好みの男に、間男に出会って盛り上がったらしくて。」


「僕に嫌気がさしてまなし、小さい時ウキウキしながら不倫相手に会いに行く祖父や父親のうれしそうな顔を見たのを思い出しては好きでもない、つまらない男との毎日を送るだけの惨めな自分と比べてうらやましくなったと、間男とのラインで語ってました。」


私「勝手な、クソな話やで。」


木村卓夫さん「祖父と父親の汚い裏切りをあれだけ嫌悪していたから!妻こそ、絶対に不倫はしないだろうと思っていたのに!信頼していたのに!」


「心から愛してるのに、あんまりだ!」


泣きむせびだした卓夫さん。


妥協で結婚したら、ロクな事はない。

後悔しがちだが、これはあんまりだ。


木村卓夫さん「ミツさん、つきましては、僕が彼女の好みに沿う、華やかさのあるいい男に、見た目中身も木村○哉氏になれる案とその根拠、方法をまとめてきたんですが、読んでみて頂けますか?」


「あと、不倫されたのは、魅力のない僕に問題があったから。そのテーマに基づいて、妻への反省文も書いてきたのですが。」


スーツケース2つを抱えて入ってきた時は不審に思ったが。


それを開け、中から大量過ぎる書類が溢れ出てきた時には、軽くめまいがした。


木村卓夫さん「妻に愛される為の書籍も今読み漁ってます。今、17冊目です。目指すは、完璧な男、木村○哉氏です!」


…ちょ、待てよ!


卓夫さん「今日も、ここへ来る道中車の中で読んできました。」


そう言って、付箋と折れ線まみれのボロボロになった本を取り出し。


…凄まじい真面目さ。

私も歴史本が好きで読みふける事はあるが、ファンの作家の本に付箋を貼った事はなかった。


サレラリも、ここまでくるともはや見事だ。


卓夫さん「読んでみて下さい!お願いします!」


そう言って、表紙に木村○哉論と書かれたクソ分厚いレポート用紙の束を差し出して来た。


…純度100%の冬彦さんが日本一の男前になるための研究論文。



…熱意は磁石。


ムダと解り切っていながら。

黙ってその全てを熟読した。


普通はサラリとナナメ読みする所。


しかし、熱意は磁石。


熱い思いに答えるべく、真面目な彼の研究結果の中に有効そうなモノを見いだしてあげたくて。


ムダと解っていながらも!見つけようともがいてみた。


しかし!

ジャングルの中を完璧に潜伏していた時の小野田さんのごとく。

成功しそうなモノは全く発見出来ず。


私「…卓夫さん。キム○クはなぜキム○クやと思う?」


「普通一般の男性は、ナカナカなれへんからや。せやから貴重であり、トップにならはってん。」


「素人がエベレスト登ろうとしてるようなモンや。まずはあなたの周りにいるエエ男を目指して参考にしてみはったら?そこから始めはったら?誰かいてはるやろ?」


卓夫さん「身近に男前は、1人しかいません。ご近所の山本さんの旦那さん。」


私「せや、まずそこから!」


知り合い「山本さん、昔ジュノ○スーパーボ○イコ○テスト最終選考まで行った人だぞ?海外からもモデルのオファー来たって。」


私「…私が悪かった!」


卓夫さん「山本さんの旦那さんは地域の決まりも守らないし、奥さんをイジメてばかりで!手本にしたくありません。やはり、木村氏を!」


私「あくまでエベレストを…。」


卓夫さん「あと、妻への反省文も読んでみて下さい!僕の反省の全てを!」


私「読む必要もなければ、それ以前に!あなたが反省する必要性は存在しません。」


「奥さんの不倫について、あなたは何も!悪くない。夫婦間で不満があっても常識理性、わきまえ恥じらいがあれば、話し合いで解決しようとする。世間一般のマトモな人は、みなそうしてはる。」


「それでもダメなら、諦めるか別居離婚する。薄汚い色狂いする必要は全くないし、そんなモン、何の解決にもならへん。」


「常識理性、わきまえさえあれば!下半身狂いなど、死んでも出来るか!まして、母親ならなおさらや。」


「それなのに出来たという事は、奥さんが悪い。ひたすら真面目に生きてきたあなたは無罪。」


「ミキコのガキめ!旦那に華やかさがないのを承知で結婚した以上、それを理由に不倫した上、更に被害者ヅラする事ならんわ!」


卓夫さん「でも、結婚した以上、僕にも責任が。」


私「問題解決させる責任はあります。せやけど不倫についてあなたは悪くない。一緒くたにしたらアカン。」


「お子さんらは、知ってるんですか?」


卓夫さん「僕がショックのあまり部屋で泣いてたら、娘と息子が入ってきて、『パパ、やっとわかったんだね?あの女の裏切り。』と言ってきて。」


「子供達は、とうに知ってたんです。知ってて、僕を気遣い、知らぬふりを続けていたと。」


私「不倫した親を持つ子供あるあるやな?」


「腐れミキコには、もう話したんですか?」


卓夫さん「友人の指示通り探偵を雇い、証拠を揃えた上で話し合いをしましたが。あなたがあまりにもつまらない男だから不倫した。そうじゃなかったら!昔の父親や祖父をうらやましく思う事もなかったと責められて。」


「あなたが悪いんだから、子供には言うなとも。親権は不倫しても母親有利なんだから、離婚したら子供は私がもらう、僕には2度と会わせないと。」


「それが嫌なら、反省して諦めて!今の状態を認めて暮らせ、私の親兄弟にも言うなと。」


私「…ドメス、ブチ殺してエエか?」


卓夫「最初のうちに友人から、直哉(卓夫さんを紹介してきた私の知り合い)から不倫相談に乗ってくれる人がいると、ただし、かなり過激な人だと聞いてはいました。いくらでも紹介すると。」


「過激なら、妻が危険。だからずっとためらってたんですが。妻との話し合いの録音を直哉に聞かせたら、ブチ切れて。ミツさんに話すと言われて。」


「まだ、妻を愛してるんです!」


「僕がいい男になったら!妻に振り向いてもらえる男になったら!妻はきっと、僕を裏切った事を後悔してくれると思うんです。」


「だから!やれるだけ、やらせて下さい。やらずに後悔だけは!したくないんです!」


「努力は裏切らない。自信があります!」


そう言って語られた話に感動した。


卓夫さんはかつて、あるスポーツの超強豪校に入学。


そこの部は、全国からスタープレーヤーが鳴り物入りで入部して来るのだが。

超強豪ゆえにケタ違いにキツい練習、あわせて監督からの無理難題とも言える要求や激しい罵倒に絶望、次々と辞めていくので有名だったと。


そこになんと!

ド素人の運動オンチ、超初心者の身で入部した卓夫さん。


周りからは、すぐにベソかいて辞めると笑われていたが。


次々辞めていく花形選手を尻目に努力辛抱を重ね、3年間!ついにやりきったと。


卓夫さん「僕は、ただただ○○○が好きで、憧れをバネに頑張ってきただけの落ちこぼれ。どんなに頑張ってもあまり上手くなれなくて。試合に出るなんてとんでもない。夢のまた夢と思ってたんですが。」


「監督が3年生最後の年、リードしてるタイミングで数分間だけ試合のコートに出してくれたんです。」


「僕なんかよりはるかに上手い部員を差し置いて。『誰よりも頑張ってきたお前のこれまでの努力の結果だ。お前の3年間をぶつけて来い!』と言って下さって。」


「レギュラーのみんなも、全力でフォローしてくれて。活躍なんか出来ませんでしたけど、確信したんです。努力は裏切らない、必ず必ず実を結ぶと。」


更にその後。

日本代表候補になったかつての部員仲間から、大事な試合の合宿前に連絡が来て。


『絶対に諦めない粘り強さがないと勝てない相手ばかり。お前のガッツにあやかりたい。何でもいいから貸してくれ。』


ゲン担ぎのお守りにしたいと言われて私物を貸したと。


凄まじいまでの努力で結果と人望を得た男。

説得力もものすごく。


卓夫さん「このままでは、離婚になる。子供達の為には、両親揃ってる方がいいに決まってる。」


「僕に魅力がないから不倫した。なら、魅力あふれる男になれば!全て解決する。妻も反省して、間男と別れて裏切りをやめてくれる!」


「子供達の為にも!努力させて下さい!」


深々頭を下げられ。

その真剣な熱意に、否とは言えず。


私「わかりました。せやけど失敗した暁には!私に任せてもらいますで?」


「腐り切ったメスや、あなたでは勝てへん。」


知り合い「やめとけ卓夫、ミツさんに任せ!いくら何でもキム○クになるのは無理だ!」


卓夫さん「超強豪校で運動オンチの初心者が試合に出るなんて絶対に無理な話だった。でも、実現した。」


「努力は裏切らない。させといて欲しい。」


先程読んで絶望を感じた木村○哉論文の束を握りしめ、僕にはコレがある!と、最強の武器とばかり、高らかに掲げた卓夫さん。


…グッドラック!


もはや言葉はなく、心の中でつぶやいた。



半月後。


知り合い「…卓夫を連れて来ました。」


再会した卓夫さんは、ドラマでキム○クが着ていた衣装を着ている、というより、華やかな服に着られている有様で。


無理に若向きに寄せた髪型、アクセサリー、匂う香水も果てしなく不自然、全てが浮いていて。


言うなれば、


「オシャレな不審人物」!


もしくは、頑張った冬彦さん。


卓夫さん「ミツさん、産まれて初めて努力に裏切られました!」


聞けば、腐れ妻からは、


「もしかしてアタシにホレ直してもらいたくてやってんの?トコトン気持ち悪いだけなんですけど?」


と笑われ。


子供達からは、


「ババアが汚い事したから、パパがおかしくなった!」


と泣かれ。


卓夫さん「職場では、上司から最近様子がおかし過ぎる。格好といい、ニオイといい、真面目な君らしくない。と。何か悩みがあるなら相談に乗ると気を遣われて。周りも僕の事を毎日いたわってくれて。やむなく妻の事を話したら。」


「お子さんを思う気持ちはわかるけど、今している事は君には合わない。本当にお子さんの事を思うなら、一緒にいる努力をするよりバレても平然と不倫をやめない、罪悪感のない母親から子供を離すにはどうすればいいかを考えるべきだと諭されました。」


「こんなに努力してるのに!妻からはひたすらキモくてみっともない夫なんかいらないから離婚すると言われました。どうしよう、子供達を片親にしてしまう!惨めな人生を歩ませてしまう!」


なんと見事な人だろうか。


凄まじい踏みにじり方を、裏切りをされていながら!

自分の非と責任のみを主張し、腐った女に反省を促す為、自分以上に我が子の為にひたすらひたすら努力して、

それが報われない結果となった今も!


子供と永遠に離される自らの損失を、自分の苦痛を一切語らず、あくまでも我が子の痛み悲しみのみに寄り添っている。


私「卓夫さん、あなたはもう充分戦った!」


「あなたは心意気が男前や。キム○クや。そんで充分。見た目まで沿わす事あらへん。」


「片親にしてしまうのは、もはや避けられへん。せやけど、腐れミキコにお子さんを奪われる事は防げます。アイツに育てられる事こそ、惨めな人生やわ。」


「私に、任しときなはれ!」


友人である直哉にも説得され、私に一任する事を了承してくれた卓夫さん。


その後。

偶然を装い町中で腐れ妻ミキコに会い喫茶店でお茶をし、まんまとミキコの家に行く流れに持っていった。


私「どうや?旦那さん。不倫してる可能性あるか?」


ミキコ「大丈夫です。でも。」


私「でも、何や?」


ミキコ「やっぱり合わないから離婚する事にしたんです。真面目だけならいいけど、最近は気持ち悪さまで出てきて。」


私「旦那さんが原因なんか?」


ミキコ「はい。私は努力してきたんですけど。子供の為に。」


「でも、もう限界。慰謝料もらって別れようかなと。」


私「おじいさんと父親のした事、どう思う?2人に比べて卓夫さんはどうや?」


ミキコ「最低な事した身内。昔ミツさんに言った通り、汚い汚い色狂いです。夫の方が、ちょっとはマシかなってだけ。」


私「最低な事した、汚い汚い色狂いか。そのセリフ、鏡の前でぬかせやい!」


ミキコ「え!?」


腐れ嫁の母親「ミキコ!自分の事棚に上げて、よくもぬけぬけと!」


自分達2人以外、誰もいないハズの家。

リビングに入ってきた母親に仰天したクズを尻目に、クズの祖母、弟さん、卓夫さん、卓夫さんの母親がぞろぞろ後に続き。


私「皆さんには、靴を隠して家に潜んでおいてもろうたんや。オドレの下半身狂いをキッチリ説明した上でな?」


ミキコ「な、ち、違うの!」


私「せや、お前は人間と違う。」


「不倫したのは、卓夫さんが悪い?アホ抜かせ!常識理性わきまえてたら、たとえ旦那から毎日どつかれてても不倫なんかせえへんし出来へんねや!」


「子供を持つ母親なら、なおさらな?」


「子供や親兄弟に言うなやと?旦那が悪い、自分は悪くないんやったら、バラしたとて何の問題もないんと違うんか?それこそ、自分が悪いと自覚してる証拠やないか!語るに落ちやがって、マヌケなクズが!」


「安心せえ!子供さんらは、とうに知ってたて。お前の事こそ!汚い汚い色狂いやて軽蔑してる。かつてのお前と同じや。歴史は繰り返すのう?」


娘さん「アンタが親権欲しがっても!汚いメスについて行きたくないって、裁判所で泣いて訴えてやるよ!」


息子さん「アンタには、罪悪感ってモノがないの?僕らの為に我慢してきた?大ウソつきが!恥を知れ!」


ミキコ「卓夫があまりにも真面目過ぎて面白味がないから!誰だって飽きるわよ!」


私「じゃかぁしい!」


「華やかさ、面白味を求めるならやめとけと、お前が結婚する前に忠告したハズや。それでもエエと夫婦になる決断した以上、そんなモン通るか!」


「飽きたら別のオス。お前の理屈は発情期の野良猫の理屈や。人間らしい理性わきまえがどこにあんのぞ?」


「真面目な、人間性の素晴らしい旦那さんに感謝せんとひたすらナメ腐りやがって!何が、不倫したのはアンタのせいだから反省しろや!離婚して子供と会えなくなりたくなかったら不倫認めて暮らせや!腐り切ったド外道が!」


「オドレはさっき、祖父と父親の事を汚い汚い色狂いやてほざいたけども、お前に比べたら2人の方がよっぽどマシや。」


「2人は、同時期に不倫を始めたらしいな?つまり、不倫された側である嫁2人の、ひたすら耐えてた辛い毎日の内情を知らん。せやけど、お前は小さい時から、大好きな母親とおばあさんの生き地獄ぶりを目の当たりにして育った。」


「不倫される側の辛さをたっぷり思い知ってながら!平然と出来た。父親とジジィ以上のド外道じゃ!」


「反省罪悪感なく、自分を愛してくれてる、子供を大事に思ってる旦那の足元ひたすら見てナメ腐りやがって!ワレみたいなモン、人間のクズじゃ!」


ミキコ「あ、足元なんか見てない!ちゃんと反省してる!卓夫が皆さんをだましてるのよ!お母さん、信じて!」


夫婦の話し合いでの腐った言動を録音したボイレコを流してやった。


私「これでもか?何が、お母さん、信じて!や。耳腐るわ!」


「すでにお前の言ってきた事は、録音は全部聞いてもうた。観念せえ!」


「私を前にしても被害者ヅラするとは、卓夫さんを悪者にするとは、大した詐欺師やで。お前みたいなモン、○んでまえ!」


ミキコ「こ、この人にもう少しユルい所があったら!面白味があったら!私はおじいちゃん達をうらやましく思う事なんかなかった!」


私「まだ言うか!」


腐れ嫁の母親「いい加減にしなさい!」


母親が勢いよく腐れ娘をビンタ。


腐れ嫁の母親「私も義母も!あの2人をうらやましく思った事なんかない!」


「うれしそうに女に会いに行く顔を思い出すたびに!虫唾が走る!なのにアンタは!うらやましく思った?情けない情けない情けない!」


腐れ嫁の弟さん「義兄さんに謝るどころか!最低野郎!」


卓夫さんの母親「真面目な卓夫ちゃんを裏切るなんて!更に悪者にするなんて!許せないわ!ああ、かわいそうな卓夫ちゃん!」


…冬彦さんの母親!?

もしくは、スネ夫ママ。


ミキコ「かわいそうなのは私よ!祖父も父親もダブルで不倫してる家庭に育ったせいで!結婚相手として不倫しない人を第一条件にせざるを得なかった、それをまっ先に考えざるを得なかったんだから!」


「普通の家庭にさえ育ってたら!もっと自分の好みをこそ最優先に出来たのに。」


「祖父と父のせいよ!」


私「不倫中のうれしそうな2人を思い出してはうらやましく思って、オジイオトンに憧れて不倫しときながら、わがの都合が悪くなったらオジイのせい、オトンのせいか!忙しい奴っちゃの?ド腐れモン、卑怯者が!」


私「ならば、幸太さん。(腐れ嫁の弟)あなたも嫁さん選ぶ時、おじいさんお父さん見て育ってんから当然不倫しなさそうな人を選ばはったやろ?」


幸太さん「ハイ、姉と同じく、それが絶対条件でした。」


「すごく真面目だったので他の欠点には目をつぶる形で結婚して。だから当然、その後嫌に思う所は出てきましたけど、それはお互いさまと思って逐一話し合いして解決するようにしてます。」


「真面目な妻なので、話し合いしては努力して改善してくれてます。それでも嫌に思う事があってよくケンカになります。結婚自体を後悔してますが、やはり真面目過ぎる妻を選んで結婚した以上、子供がいる以上!責任があるので、自分勝手は出来ません。」


私「お前と同じく真面目な人選んで結婚してながら!それ以前に不倫まみれの家庭で一緒に育ってながら全く違うの?普通の家庭でなくても関係ない。誰も悪くない。お前が常識理性わきまえ責任感のないクズやから出来た事。お前だけが!悪いんじゃ!」


みんなから睨まれ、次々罵倒され。

腐れ妻ミキコは、一族からの絶縁と子供達からは永遠の縁切りを申し渡され。


ほとんど身一つで家を叩き出された。


その後、卓夫さんは無事親権を取り、親子3人の暮らしが始まったのだが。


卓夫さん「恐れていた片親になってしまいました。一番懸念しているのは、子供達も将来不倫するかも知れないという事です。」


「血は争えないし、二度あることは三度ある。四度目もしかり。片親育ちならなおさら!様々不十分が目立つハズですから。」


病的に悩みだした卓夫さんに、今までブログで紹介してきたユミ程ではないが能力のある占い師を紹介した。


占い師「お子さんは2人共に、不倫大嫌いな大人に育ちます。」


「曽祖父、祖父、母親の行いに、アレルギー反応すら起こす。うらやましいと思う事はありません。」


「なぜなら、あなたが父親だから。」


「普通もしくはチャラい所のある父親なら、あなたのおっしゃる懸念は現実化する可能性はあります。しかしですよ?凄まじいまでに真面目まっすぐなあなたに育てられるから、お子さんは横道に逸れずまっすぐ育つ。」


「2人共に、あなたの不器用なまでの真面目さを尊敬している。人間、尊敬している相手はナカナカ裏切れないモノです。」


「更に、あなたの美点を美点としてきちんと愛してくれている女性と強く結ばれる。片親のままは、有り得ません。お子さん達も彼女を本当の母親のように慕うでしょう。」


卓夫さん「社内では、君は真面目でよく働くが華がない、面白味はないと、元妻と同じ事を言われてるので、次の女性なんか…。」


再婚の可能性を信じず否定していた卓夫さんだったが。


数年後、職場の別部署の女性上司とゴールイン!


何でも、彼女はずっと卓夫さんに片想いしていたらしく。


なんと、彼女も父親と、年の離れた兄が不倫していた家庭育ち。

ゆえに、ずっと男嫌いで40過ぎまで彼氏ナシで過ごしていたのだが。


自分の人生観が、男性に対する偏見が卓夫さんによって一変したらしく。


卓夫さんが既婚者である事からわきまえて何もせず諦めていたが妻の不倫で離婚したと知り、アプローチを開始したと。


卓夫さん「華がなくても、面白味がなくても真面目さこそ一番の魅力と言ってくれて。私にとってのキム○クはあなたとまで!子供達も慕ってますし、幸せです。」


「と、言いたい所なんですが。」


私「何や?」


卓夫さん「元妻のミキコが今の妻、直子に嫌がらせをしてるんです。」


毎日毎日、職場に直子さん宛に電話をかけてきて、それを遮断されるや。

今度は会社にまで押しかけているのだという。


普通ならば!

社内でウワサになり、笑われ尽くして夫婦共に居づらくなる所。


ミキコはそれを狙っていようが。


社長「警察と弁護士に相談する。木村君、君は何も!悪くない。君の奥さんも同じく。君達は被害者だ!」


「誰よりも真面目に働いてくれている君が、こんな目に合うべき理由はない。任せておきなさい。」


上司「君達夫婦の安全は保証する。次来たら、ただじゃおかない。」


同僚「俺、空手出来るから奥さん護衛しようか?」


みんながみんな!卓夫さん夫婦の味方であり、保護者の状態で。


それでも!粘着しては直子さんを尾行。ストーカーと化していると。


卓夫さん「妻は今、身重なんです!ミツさん、助けて下さい!」


何でも。

直子さんは、自分に子供が産まれたら継子達と差別してしまうのではないか?えこひいきしてしまうと考え、妊娠出産をしないと宣言していたのだが。


避妊具も完璧ではなく。

思いがけず妊娠したと。


せっかく宿った、かけがえのない命。


堕ろす、殺す決断がどうしても出来ず。

夫婦家族で話し合い、産む事にしたという。


卓夫さん「産休に入れば、必ずミキコは家に押しかける!これ以上嫌がらせが続けば、流産しかねない!」


私「それも、腐れミキコの狙いでは?わかりました。私に任せて下さい。」


案の定。

家に押しかけて来たミキコ。


ミキコ「アンタに子供が産まれたら!私の子供は無いもの扱いされる!」


「アンタの子供は、どうせ不倫する人間になる!アンタの父親や兄貴みたいに!代々続くんだよ、そういうのは!」


「腹違いだわ、不倫する奴に育つわ!そんな奴と一緒に育てられるなんてかわいそうだ!アタシに親権返せ!」


私「殺される前に帰れ!」


玄関ドアを叩きながらわめくカスの前に勢いよく出てやると。


ミキコ「え?ミツさん?」


私「お前みたいな、何の罪悪感もない、不倫の苦しさを心底思い知ってながら平然としまくってきた最悪のクズに育てられる方が!よっぽどかわいそうや!」


ミキコ「私はもう、充分反省した!母親続ける資格は充分以上あります!」


「もう2度と不倫なんかしない!夏江、孝也!お母さんと暮らしましょう?」


娘さん「私達のお母さんは、直子さんです。」


「私達を思って、子供大好きなのに妊娠を諦めてくれた。アンタと違って、人を、子供を思いやれる、素晴らしいお母さんよ!」


インターホン越しに吐き捨てられ。


ミキコ「諦めたって!孕んだじゃない!それも、43にもなって!何訳のわからない事言ってんの?」


「国立大学出て、仕事でも成功して!更にアタシより10もババァのクセに結婚して子供まで産むなんて!」


「アタシの子供まで手に入れるなんて、許せない!」


「アタシは、ジジィとクソ親父の不倫のせいで大学受験失敗して浪人して!だから就職だってロクな所じゃなかった!」


「結婚だって!ジジィ共の不倫が尾を引いて選び方失敗して、離婚させられた!」


「挙げ句、何もかも失ったのに!」


「アンタが何もかも手に入れるなんて、産むなんて許さない!」


私「勝手過ぎる事抜かしやがって!直子さんはお前よりもひどい環境で育たはった。小さい時から14歳上の腐れ兄貴から、不倫相手に会う為のダシにされ、いっとき父親の不倫相手をお母さんと呼ぶよう強制までされてたて!」


「まさに地獄!それでも歯ァ食いしばって頑張って!国立大学現役合格しはって、クソな父親兄貴を反面教師にしつくして真面目に生きてきて今があるんや!」


「かたや、お前は!楽な現実逃避しては遊びほうけてたから浪人したんやろが!お前の同級生から聞いたわ!人のせいにばかりしやがって!ド厚かましいヘドが!」


「更に言うたる。直子さんは、自分に子供が出来たら継子とえこひいきするかも知れないと恐れてずっと避妊してはった。せやけど避妊具も完璧ちゃうから妊娠した。」


「子供可愛さに妊娠諦めて、また、子供可愛さに中絶をやめはったんや。真心のある見事な人や。お前の子供を継子やからと無いものにはしはらへんし、我が子を不倫するような人間に育てるか!」


「お前みたいなヨゴレそのもの違うんや!黙っとけ!」


ミキコ「家族が不倫さえしなければ!私は自分の好みを優先して結婚相手を選べた!そしたら今こんな事になってない!」


「生活が苦しくて苦しくて!病気も判明して、子供に助けてもらわないと、この先生きていけない!」


「一緒に暮らすのが嫌ならアルバイト代で助けてよ!産んでもらった恩があるでしょう?」


私「産んでもらった恩を語る前に、産んでおきながら!母親としての義務と責任放棄して薄汚い裏切りしまくってきたわがの罪深さを考えよ!」


「お前に子供頼る資格あるか!」


ミキコ「華やかでカッコよくて面白い人を選べてたら、こんな事にはならなかった、妥協さえ、しなければ!」


私「私はその点について結婚前に忠告したハズや。全てわがの自己責任やないか!」


痛めつけて追い払い、その後警察も介入して2度と現れなくなったミキコ。


その後、元気な男の子を出産した直子さん。

現在その子はもうすぐ中学生。

兄弟仲良く笑う、上2人の結婚式での写真も見せてもらった。


『昔、私達の為にキム○ク目指してた。まっすぐさ、真面目さで父程素晴らしい人はいません!父のように内面がキム○クな人、そして欲を言えば、父よりちょっと固さがマシな、面白い人を!』


娘さん、息子さんは母親を反面教師にして、不倫しない人、あわせて自分のタイプに当てはまる人をそれぞれ念入りに吟味して選び。


結婚前、クソかどうか見極めて欲しいと私に頼んできた。


2人共にいい人で安心。


ミキコの消息など、どうでもよかったが。

最近、入院先で死んだとわかった。


最後まで!

妥協して結婚するんじゃなかったと、何度も何度もつぶやいていたと。


家族が不倫してたら結婚相手を選ぶ際、不倫しないだろう人を最優先条件にするのは、無理もない事ですが。


そこを重視するあまり!

他を妥協しすぎると、ロクな事にはならない。


不倫と無縁な育ち方をした人とて!


イケメン好きだけど、ブサイクで高収入の人、

キレイ好きだけど、だらしないイケメン。


などなど、本来の理想や好みを我慢して、妥協して結婚すると後で後悔しがちですが、こと、不倫家庭育ちの人は、それが更に顕著になりがち。


絶対に!不倫しなそうな人!


何よりもこれを大前提に、半ば無理矢理全面に押し出してしまいがちになるから。


ミキコのように楽優先、自分さえよければいい性根を不倫した親などから受け継いでたら、まさに最悪極まりなく。


妥協して夫婦になった結婚相手に飽きた、結婚を後悔したタイミングで、かつてうれしそうに不倫していた、好みの相手と散々楽しんでいた親等をうらやましがり、同じ過ちに走る。


こんな例は、腐る程見てきました。


この記事を読んで下さっている方の中で、


不倫家庭に育って現在結婚を考えている方、

もしくは結婚相手に不倫され、お子さんがいずれ結婚する方、おられましたら、


不倫しなそうな人。

という条件を最重要視するのは無理もない事ですが、そこにあまり重きを置きすぎないようにして下さい。


結婚は数日、数ヶ月の事ではない。

数十年、気が遠くなる期間を共にする行為。


それも、永遠に2人きりの問題ではない。


産まれてくる子供が、

お子さんを作らなくても義理の親兄弟、親戚が人生ごと関わってくる。


自分達だけでは済まないのです。


そんな生涯最大の一大事業において、


本当は華やかで面白い人が好みだけど、不倫しなそうな人を最優先条件に、すごく妥協して選びました!


を通す危険性たるや、莫大。


究極を言えば、

華やかで面白い人は、なるほど人が寄ってきて不倫するリスクも高いですが、かと言って真面目で不倫しないと思っていた人でも、する奴はする。


だからこそ!

あまりにもな妥協は、すべきではない。


きちんと何割かは自分の好みにも適合した人を選んだ方が、失敗しても後悔や絶望は少なく済むし、過去の自分の決断に納得もしやすい。


不倫に関係ない人でも危険で後悔しがちな妥協婚。


こと、不倫家庭に育った人間には、猛毒婚になりかねない。


親は不倫で辛い思いしてたけど、私だけは!幸せな結婚生活が出来ると思っていたのに!


親と違って不倫しない人と結婚したら幸せになれると思ってたのに!


という絶望感と悔しさにまみれるから。


人間、思いつめたらロクな事にならない。


最悪、ミキコのように憂さばらし、ハケ口を求め不倫に走る。


そうなれば子供の情緒、人生までが歪んでしまう。


卓夫さんが凄まじいまでに父親として一生懸命で真面目だったからこそ!子供達は彼を尊敬してまっすぐ育ちましたが、これは極めて稀な例。


不倫しなくても、自制出来ても!ミキコの弟、幸太さんのように後悔がつきまとう。


参考になれば幸い。