塔山郁 甲の薬は乙の毒 | 花の本棚

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読んだ本についての感想を載せています。
本を選ぶときの参考になれば幸いです

塔山郁 「甲の薬は乙の毒」
あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。
 


薬剤師の女性が薬に関する知識で謎を解明する短編集となります。最初に目についたのはこちらでしたが、実はシリーズ物の2作目とのこと。
ミステリーとしてみると、短編州と言うこともあってそこまで深い謎ではありません。伏線などから推理するというよりは閃きで謎解きをしているような感じです。自力で解くことよりはさくっと読んでいってしまった方が楽しめるかと思います。
また薬がテーマになっているため、薬剤や毒に関する説明が詳しく書かれています。ミステリーに良く出てくる毒だけでなく、日常生活でよく使う薬、効能が話題になった薬なども登場してためになるので、こちらも見所になるかと思います。
読んでみた感じでは前作を読んでいなくても問題なさそうでした。主人公の薬剤師に相談を持ち掛ける男性がどうやって関わり始めたかは、おそらく1作目から読まないと分からないのでちゃんと楽しみたい場合は順番に読むと良いでしょう。
 
手軽に読める割にためになる面白い内容ですので、気になる方はチェックしてみてください。