白く波立っている岩礁地帯で座礁し巡視船「えちご」

 

 昨日1月18日の朝方、巡視船「えちご」(3,120トン)が、新潟県椎谷鼻灯台沖で座礁するという事故が発生しました。

 テレビも新聞も一斉に報道していましたが、どうしてあのように浅い所に大きな巡視船が近づいてしまったのか不思議です。以前、カヤックであの海域を何回か通ったことがありましたが、とにかく浅くて海藻の生えた岩を覗きこみながら、ゆっくりとその上を通過するのはとても気持ちのよいものでした。

海図にも R (rock)と表示されているようにとにかく浅い岩礁地帯です。

 

 

             椎谷鼻と座礁地点の位置関係     ( Marine Trafic から )

 

               巡視船えちご の位置 (デバイダーの先の間隔は1km)

 

 巡視船などという船舶には、航法装置など最新のもが装備されているはずです。座礁や衝突への警報音等を自動的に知らせるシステムもその一つです。当時南西からの風は、大きな船舶が流されるほど強くはなかったようです。およそ今回のような事故は、よほどの人為的ミスでもなければ起きない事故だと報道されています。

 干潮時の最低水面が基準になっている海図(上は小縮尺の海図の一部を拡大した写真)では、事故現場は深度が浅いことを示す青色(水深10m)の内側に、大きく入り込んでいます。水深は2~5mくらいでしょう。薄明下でも、海中の岩場で波が砕けて海面が白くなっていることは、遠くからも見えたはずです。あんなに大きい船が岸からわずか1.1キロ(報道)、ほかのデーターではわずか数百メートルまで近づくとは、素人が考えても尻がムズムズするような感じだと思います。まさか、当直員が肝試しか腕試しのような気持ちで操船に当たっていたとは万が一にも無いはずですが、不思議でなりません。

 

 ともかく人的被害がなかったことは不幸中の幸いでした。瀬戸内海での護衛艦座礁事故とともに、たとえ都合が悪くても、客観的で正確な原因分析と今後の事故防止対策をしっかりと願いたいものです。

 

                     神々しいばかりの越後三山 

 

 このところほとんど降雪がなく、今年は意外と小雪の冬なのかなどと、多少の期待感も持ちたくもなるこの頃です。今のところスキー場や雪関係の方々にもまずまずの冬が進んでいるようです。

 とは言え、ひとたび雪が降り続くと「記録的な大雪」などという言葉が、新聞やテレビに溢れてきます。遠い所ではラニーニャとか言う女の子も頑張っているということです。

 

 過去20年間のデーターから、小雪の冬、大雪の冬と何かサイクルらしきものなどはどうかと見てみましたが、これくらいの短いスパンでは何とも言えません。雪は「始まってみないと分らない」というのが実情のような気がします。

 

過去20年間 1月15日現在の積雪・年最低気温  アメダス小出(コイデ)新潟県魚沼市(標高約100m)

 

 年

12時の積雪

年間最低気温

   備  考

2023(令和5)年

      73cm

 

 

2022

   135

     ―6.9

 

2021

   155

  ―11.3

 

2020

   0

     ―7.8

最深積雪43cm 2月 21日根雪消雪

2019(令和元)

      36

     ―6.1

 

2018(平成30)年

      98

  ―11.8

 

2017

      93

     ―6.4

 

2016

   0

     ―9.9

 

2015

   158

  ―10.1

 

2014

   120

  ―11.6

 

2013(平成25)年

   149

  ―11.1

 

2012

   178

     ―9.9

 

2011

   150

  ―10.5

過去20年間最深積雪2011年2月12日317cm 消雪4月25日

2010

   203

     ―9.1

2009

     67

  ―10.5

 

2008(平成20)年

     51

     ―7.3

 

2007

     46

     ―7.8

 

2006

   210

  ―13.7

 

2005

   169

  ―10.8

最深積雪317cm

2004

     39

     ―9.5

年間最低気温の20年平均ー9.1℃

備考:2003年以前省略

平均107cm

昭和20年1月20.何℃の記録(蚕業試験場調)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以前の大変だった豪雪や車も凍るような寒い冬だったことも、喉元過ぎれば・・・で、時間とともに情緒的な記憶や思い込みに変わっていくのが常のようです。季節は間もなく大寒。雪の季節はこれからが本番です。

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   家人がクリスマス飾りを仕舞うのを何気なく見ていると、どうも毎年一つずつ飾りが増えていくような気がした。今年は写真の小さなサンタクロースが新人さんだった。

 見ていると何とも言えない不思議な気持ちになってくる。ラグビーのスクラムと似ているように見える。

“ One for all , All for one “ 「1人はみんなのために、みんなは1人(1つの目的)のために」などとつぶやきながら、この飾りだけはしばらく食事のテーブルに置き、いろいろなスクラムの組み方をしては悦に入っている。

 

 

 「スクラム」という言葉にはいつも心惹かれるものがある。

 辞典で引いてみると、【・・・肩を寄せ合って、いたわり合って、かばい合って、協力し合って、助け合って、結束して、互助して、持ちつ持たれつで、、提携し合って、力を合わせて、互いに寄り添うように、支え合って、団結して、、、、、】これでもかと、人の気持ちに訴える言葉が出てくる。「言葉は受ける人間が感じる感性で決まる。」と言った人がいるそうだが、なるほどと思った。

 

 ともあれ、毎年1月の2日は「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」の準決勝がテレビ中継される。「見る」スポーツではラグビーが一番と思っている自分は、毎年楽しみにしている番組だ。1月2日国立競技場12時15分キックオフ!血沸き肉躍るフィフティーンの躍動を見るのが楽しみだ。そして、来るべき新年がどなたにも、明るく希望に満ちた年になるようにと祈りたい。

 

   先日の新潟県内の平野部を中心とした里雪型から、一昨日から昨日26にかけての降雪は山雪型の降雪に変化しているようでした。雪不足で苦慮していたスキーと温泉の観光地の湯沢方面での各スキー場では、年末年始を目前に続々とオープンとテレビで報じていました。

 

12月17~19日、平野部を中心に大きな混乱をもたらした「里雪型の大雪」と、一昨日~昨日の「山雪型」の様子をいくつかの資料で確かめてみました。

 

             12月19日09時の新潟県の積雪分布図      12月19日13時の地上天気図

 

 19日までは平野部とその東側で積雪が多い顕著な里雪型で、上信越国境の山間部では雪がほとんど降っていません。日本海で前日頃から発生していた顕著なJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の末端が新潟県沿岸まで伸びていました。(下図の

 また、上の右図の地上天気図では、気圧傾度のゆるくなった平野部では弱い舌状の高圧部が形成され、北陸不連続線の存在が暗示されています。

 この2つの要因が関連し合って平野部(里)の上空で激しい擾乱によりあのような里雪型大雪になったのかもしれません。2022年4月に九州大学の理学研究院からの発表された論文では、2つの現象の発生メカニズムと性質が異なるJPCZや北陸不連続線を十分に解像してその動態を調べていく必要があるという立場の研究のようです。

  
   

              

             JPCZが発生中 (19日 )             JPCZは発生していない (26日)

 

 以上の里雪型の場合とは大きく異なり、一昨日25日から26日にかけては、今度は顕著な山雪型の降雪(下左図の赤い部分となり、平野部ではほとんど降雪がありませんでした。

 

  

     

                12月25~26日の山雪型の降雪              山雪型のときの地上天気図

 

 

 上右図は今回の山雪型での地上天気図です。ほぼ縦に走る等圧線が混み合い、強い北西寄りの風が直接に上信越国境方面の山々に突き当たり、その激しい上昇気流によって山間部にたくさんの雪を降らせたようです。

 

 最近はマスコミなどではJPCZのことだけが注目されていますが、古くから指摘されてきた北陸不連続線との関連性が新たな研究対象となってきたようで、九州大学の理学研究院を中心にした今後の研究の成果が待たれます。


 

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 1年がめぐるのがほんとうに早い。コロナは第何波だ、ワクチンはどうする、などと言っているうちに、ハロインだ、それクリスマスだ、などとマゴマゴしているうちにもう年が暮れようとしている。

 

 

 考えてみると不思議だ。リッパな後期高齢者の家内が、12月になるとクリスマスの飾り物などをどこからともなく出してきて、いそいそと飾り付ける。超後期高齢者で仙人のような風貌をしたその連れ合いは、今夜は嬉しそうに、オラトリオなどをBGMにワインなどを飲んだり、クリスマスケーキなどと言うものを食したりするのである。お寺さんさえもクリスマスツリーを飾る昨今、もう何でも来いの様相だ。世界中には、宗教のからむ争いごとが溢れている。私たちのこの例えようもない寛容さは、実に誇るべきことなのかも知れない。

 

 今年も我が家では、玄関ホールの飾り棚に、BMIなどどこ吹く風のサンタさん、仙人のようなサンタさん、いろいろなタイプのサンタクロースが鎮座ましましている。そして12月26日からは、それっとばかりに、今度は正月飾りだ。歌舞伎の回り舞台さながらである。いささ節操のないような感じのする年の暮れである。

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