長岡市の悠久山公園は東山連峰のふもとに位置し、子どもの遊べる遊具や小動物園、中央には広場がありピクニックなどによい公園です。桜をはじめツツジ、花菖蒲、紅葉、雪景色と四季を通じて市民の憩いの場となっているようです。
 大正8年に長岡開府300年を記念して、市民有志の手でつくられた歴史の深い公園だと言われています。

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                                WHITE WATSON  P10 /  HOLBEIN

 そこにはいくつかの池もあり、瓢箪池では今年もスイレン(睡蓮)が咲く季節になりました。
 スイレン(睡蓮)と言うと、蓮(ハス)との区別が時々混同しそうになることがあります。花の時期は単純に、「睡蓮」=水面で花。「蓮」=水面より上で花。」と思うことにしています。
 また、睡蓮と言うといつもあのモネの絵を思い浮かべます。『睡蓮』は、フランスの画家クロード・モネが描いた一連の絵画の総称で、モネの代表作のひとつとして昔から広く知られています。数年前モネ展で鑑賞した絵を意識したわけではないのですが、何だか、少し力んだような、いつものように描き過ぎたような絵になってしまいました。
 
 梅雨の季節が近づくころ、辺りは新緑も落ち着き、山々の残雪が青空に映える風景はとくに絵心を誘われます。
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                        Stillman&Birn  14X22cm  / HOLBEIN
 この絵の上信越高原国立公園の谷川岳は、群馬・新潟の県境にあり、深田久彌の「日本百名山」のひとつです。谷川岳の頂上部は2つの峰に分かれており(双耳峰)、それぞれトマの耳(標高1,963m)、右に見えるオキの耳(標高1,977m)と呼ばれます。
 あの有名な一ノ倉沢は、そのオキノ耳の右下に切れ落ちています。この一ノ倉沢の岩場は、日本三大岩場の一つに数えられ、急峻な岩壁と気象の変化の激しさなどから、昔から遭難者の数は群を抜いて多いということです。谷川岳遭難事故記録によると、805名もの死者が出ている世界でも飛びぬけて多いというデーターもあります。そして、世界の山のワースト記録としてギネス認定されているということです。「魔の山」などと言われるゆえんです。 
 ただ、一般的なルートは殆ど危険な個所もなく快適な登山が楽しめます。無雪期では、標高1,500m付近より上は笹原で、周囲にはアルペン的な景観が開けます。また、高山植物が多く、首都圏から近いこともあって多くの登山者で賑わいます。
 
 谷川岳は比較的近いこともあり時々スケッチに行きます。その度に、半世紀以上前の子供の頃、兄たちに連れられて初めて登り、進駐軍払い下げの大きな寝袋に兄と二人で寝た山行が懐かしく思い出されます。
 
 この時季になると、道端や川の土手の斜面などが一面黄色で染められたようになっている風景を見ることがあります。ハナニガナ(花苦菜・キク科)の大群落で
す。
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                              WATSON P2 / C.w&N     
 日本全国に分布するというこのハナニガナ、一株で見るとそれほど目立たず、細い茎の高さは40-70cmほどで、どちらかというと華奢で繊細な感じのする野草です。
 ところが、性質は意外と強いようで、このやわらかい黄色の花が大群落をつくると、たくましくにぎやかな感じとなります。黄色という色のエネルギーのせいでしょうか。野趣あふれる花で、好きな野草の一つです。
 大群落のやわらかな黄色が水面に映り、青空に浮かぶ白い積雲とのコントラストを眺めていると、何とも言えない初夏の爽やかな気分になってきます。



 
 新潟県魚沼市の銀山平は、市の中心部から南東に車で30分。荒沢岳(1969m)、越後駒ヶ岳(2003m)、平ヶ岳2141m)などの高山に囲まれた標高750800mの盆地で、春の新緑・秋の紅葉の名所として知られています。
 とくに、奥只見ダムによって造られたダム湖は「奥只見湖」または「銀山湖」と呼ばれ、春の残雪・新緑、秋の紅葉が湖面に映える景観がとても美しい所です。
 また、尾瀬国立公園への新潟県側からの玄関口でもあることから、関東、関西からの観光客や登山者が多く訪れます。作家・開高健もこの地を愛し、たびたび訪れたとのことです。近くには『河は眠らない』の言葉を刻んだ開高健の大きな記念碑も建っています。
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                                    WHITE WATSON SM / HOLBEIN


 このスケッチは、「越後三山只見国定公園」の銀山湖の畔から、荒沢岳やその東隣りの花降岳(1891m)方面を見た風景です。
 絵の右手のキャンプ場遊歩道の奥にある中荒沢には、夏でも大量の雪渓が残り、雪消えは9月の末です。そこには、周囲が紅葉の中で雪が消えた所から、春・夏・秋の花々が一斉に開花するという不思議な光景が広がります。
 ここから北東5kmには、春スキーのメッカの奥只見丸山スキー場があります。12月に入るとすぐにオープンし、1月~3月中旬頃までは営業を休止。3月中旬頃から再びオープンして5月中旬頃クローズする、という少しかわったスキー場です。とにかく降雪量が半端でない豪雪地のため、スキー場までの唯一のアクセスである奥只見シルバーラインが厳冬期は閉鎖せざるを得ないためです。


 除雪と道路整備が終わり、いよいよ夏の観光シーズンです。キャンパーや釣り人、観光客で賑わう季節が始まりました。


 
昔、子供が登ったり実のどんぐりで遊べるようにと、山から1mくらいのミズナラの幼木をいただいてきて庭に植えました。
ところが大きな誤算で、木の生長より子供の成長の方がはるかに早く、大きなドングリがなる頃には息子たちは、「なに?そんなの・・・」といったあんばいでした。
 後は年々落ち葉の近所迷惑と大量に落ちるドングリの始末に困りはて、今春とうとう切り倒してしまいました。ご近所さんの薪ストーブ用材ときのこのほだ木にと喜んでいただくことができた。
切り株の周辺には、ドングリからの無数の発芽は刈払い機で刈りました。どれも、すっくと伸びようとしている幼木があまりにも健気なのが気になり、刈る前に1本スケッチしてみました。
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                   Stillman&Birn   14X22cm   / HLBEIN
 茎は見事なまでにまっすぐに上に向かい、根はまっすぐとは行かないまでも、反対の方向に伸びようとしています。たしか高校だったかで習った植物の重力屈性と光屈性という性質を思い出しました。とくに茎は、天に引っ張られているかのようにまっすぐに上に向かい、生命感にあふれています。
以前、向井宇宙飛行士による宇宙での実験が行われ、イネなどを宇宙で発育させたところ、無重力(微小重力)の宇宙のため、伸長方向が制御されず、根も茎もいろいろの方向に伸びているものも見られたとのニュースも思い出しました。
 
いろいろな想いをこめながら描いた小さなミズナラのスケッチでした。