朝、西の空がかなり暗いことには気づいていました。梅雨時だからカサでも持って行けば・・・と軽い気持ちで家を出ました。
 仕事先に着く頃には雷を伴った猛烈な雨となってしまいました。とても車からカサだけでは出られません。今日の仕事は、市内で何回も車を乗り降りする必要があります。雨が小止みになるのは待てません。止むを得ず車に置いてある登山用具のレインウエア、帽子等を着用。
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 旧国土庁(現の国土交通省)の「水の郷百選」に認定された市内は、昔から小さな水路が張り巡らされている。至る所で濁流が溢れ、道路が川のようになり、所々では交通止め。ラジオでは短時間大雨情報、各種警報を報じ、この地域全域で避難勧告も出て、すでに被害も出始めているようだ。しかし、ルーフに叩きつける雨の音と雷の空電のためよく聞き取れない。
 いつもの時間の2倍もかかって仕事を完了させた午後3時過ぎには、ようやく薄日もさしてきた。それほど長い時間ではなかったが、とにかく、猛烈な雨でした。180ミリくらい降ったらしい。
 帰宅後、ネットで調べて納得。この時期としては珍しいほどの寒気が南下して大気が不安定になり、レーダーの記録には例の「線状降水帯」が活動している様子が見られる。
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 前日の資料は見てはいたが、ウラジオストク沖の上空5500m付近で、ー9℃の寒気が舌状に伸び始めていた(矢印)ことは気に止めなかった。これが急速に南東に伸び、今日の昼前には-9℃以下の寒気が福島、新潟、長野県の北部までを覆い、南西からの暖かく湿った空気と相まって大気が著しく不安定になったために起きた大雷雨のようだ。
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 因みに大雨中の正午の地上の局地天気図には、梅雨前線ははっきりしないが、本州中部にはいつもの熱性(地形成)低気圧ができています。大雨の地域では降雨に伴う上空からの下降気流で、はっきりとした高圧部が形成されています。
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 冬、当地が大雪の時は、南西約90キロの長野市の地上風がきまって東北東よりの7ノット前後になるのですが、今日の大雨でも同じ状況になっていました。大雨、大雪になるとそうなるのか、そうなると大雨・大雪になりやすいのか。どうも前者のような気がしますが、実際はどうなのでしょうか。
 それにしても、鮎つりで人気の魚野川、今日の濁流で鮎の多くは流されたのかもしれません。今年は季節の遅れから鮎がまだ小さくて、と歎いていたベテランの知人、こんどは何と言うでしょうか。
 早く梅雨が明けて、また魚釣りの人で賑わう川を眺めたいものだと思います。
 
 里山の登山道の脇にウスノキの実が目立ちます。79月ころ、多くの場合2つくらい並ぶようにしてついた実が、透き通るような赤色に熟しています。実はやや5角に角ばり、果実の先端が臼(うす)のようにへこむことからウスノキと名づけられたとのことです。
 子どもの頃の山遊びを懐かしみながら食べてみました。赤く熟した実は汁気も多く、甘さより酸っぱさの方が勝っています。昔と同じくまさしくこの味です。この甘酸っぱさで、猛暑の中の登山の疲れが一気に飛んでいく思いがしました。

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                            Lamp Light SM , WHITE WATSON SM  /  C.W&N        
 別名「かくみのすのき」と言うそうですが、以前からどうも言いにくくて、どうかするとカクミノウスノキと言いそうでした。名前の由来を調べてみると「角実の酢の木」とあったので、ようやくしっかりと覚えることができました。
植物の名前に限らず、やはり漢字で表すとわかりやすく雰囲気もよく、何よりも親しみを感じます。
 
 
 絵の仲間と、ショウブが見頃の長岡市悠久山公園での写生に出かけました。
 カーナビは故障中、ケータイは不携帯、人影もない。カンを頼りに近道、近道と集合場所に急ぐつもりが、なぜか周囲の景色に見覚えがなくなってきた。
 闇雲に走っていると、突然車窓に目の覚めるようなガクアジサイのかたまりが飛び込んできました。
 河川改修された川のカーブは、単調で面白みがありません。しかし、農家の人が味気の無くなった風景に少しでも彩を添えようと植えたのでしょう。ずうっと向こうまで見事なガクアジサイが続いています。
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                                                              WHITE WATSON F10 / HOLBEIN
 なぜか風景に新鮮な感じがします。仲間には無断で悪いけど、このままここにイーゼルを立てることにしました。冷やかしに?近寄ってきたタヌキをながめたり、ウォークマンの音楽を聞いたりしながら楽しく描き進めました。
 12時近くになり、仲間と一緒にお昼を食べようと、車で道をやっと探しあて、ようやく公園で合流することができました。今日は欠席と思われていたようです。
 いつもの6,7人の気心の知れた仲間と屋外での食事とおしゃべりで、時間がすぐに過ぎます。3時に合評会ということで、仕上げにまたガクアジサイの現場に戻りました。
 ガクアジサイの色に気を取られているうちに、だんだんと画面全体が油絵のようになってしまいました。透明水彩らしい絵を描きたいのですが・・・毎回この反省の繰り返しです。
 
 夏至が過ぎたと思ったら、間もなく77日は小暑。太陽の高さはすでに少しずつ低くなっているはずです。でも、大気は徐々に温まってくるので、実際の暑さはこれから日毎に増していくことでしょう。
 
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                            長岡市川口運動公園から雲中越後三山           WHITE WATSON F4 / HOLBEIN
 集中豪雨のため、各地から大きな災害の様子が報じられています。これ以上被害が大きくならないように祈るばかりです。
 当地方でもいよいよ梅雨が本格的な様相となり、例年720日過ぎの梅雨明けまでは集中豪雨が心配な時季になります。
 とくにこの数日は、低く垂れ込めた雲から強い雨が降ったり止んだりする毎日で、あたかも梅雨末期の空模様のようにさえ感じます。まさか、今年は梅雨明けが異常に早いと言うことではないと思いますが、これからどのように季節が進んでいくのでしょうか。 
 いずれにしても、何もかも湿っぽさの中にも夏の熱気が感じられ、朝晩の気温差が大きくなると魚沼産コシヒカリがおいしく育っていきます。
 越後三山は毎日下から三分の一以上は雲の中。早くカラッと梅雨が明け、真っ青な青空に真っ白な雲の嶺が沸き立つ夏空が待たれる今日この頃です。

 ホタルが飛ぶこの季節、里山の遊歩道で、ホタルブクロ(蛍袋、キキョウ科)がうつむくようにひっそりとしたたたずまいで咲いていました。花の形が面白くて、茂みの中でもけっこう目を引きます。提灯のような形に、紫の小さな斑点模様に侘びしさも感じます。
 独特の形の花の中に蛍を入れて、うっすらと透き通るホタルの光を楽しむことから「ホタルブクロ」と名が付いたのかと思っていました。
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                                Stillman&Birn 14X22cm   /  C.W&N
  どうも、 提灯の形をした花のこと、あるいはそういう形をした提灯のことを火垂る(ホタル)と言ったていたらしいところから、この名前がついたという説が多いようです。そういえば、子どものころはちょうちん花と言っていたような気がします。どちらにしても、なかなか風情のある名前だと思います。
 
 ところで、山道を歩いていると、植生的にこの地域にはないと考えられる植物を見つけることがあります。愛好家の人が登山者を楽しませようと移植(時には園芸種をも)するのでしょう。道の脇にだけ、しかも等間隔で列を作って咲き誇ったりしている場合もあります。
 それはそれで美しいのですが、「何もひかず、何もたさず」自然をそのままに楽しむのが自然への礼儀だ、と教えてくれた先輩の姿が最近よく思い出されます。