ここ越後の魚沼地方では、夏が終わり、二百十日、二百二十日も無事に過ぎ、ぎっしりと詰まった黄金の稲穂が垂れる時期です。雨降りや台風などが来ない日を選びながら、稲の収穫作業が急ピッチに進められています。

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                                            FABRIANO Artistico 41cm x 51cm  /  HOLBEIN 

 嬉しいこの稔りの季節が終わると、間もなくやってくるのは半年近くのあの長い冬。方々のスキー場ではリフトの椅子が取り付けられたり、庭木や家に雪囲いをする準備も始まります。学校のグラウンドの鉄棒などは、冬囲いの手を抜くと飴のように曲がるほどで、雪への備えはたいへんです。雪囲いでは金沢の兼六園の雪吊りが有名ですが、あのような美しさと情緒のある囲いで済めばほんとに助かるのですが・・・。
 でも、その2~3メートルもの雪がようやく消えると、厳しい冬に耐えた神様からの褒美のような、あの例えようのない素晴らしい春が巡ってきます。


 
 どこに向うのかと気をもんだ台風18号。 進路が定まった途端、韋駄天のように日本列島を駆け抜けた。
 魚沼地方は、台風の南側に入ると、風の向きと谷の地形が一致することから風が非常に強くなるのが通例である。 今回は、その風が強くなる最悪の「越佐海峡コース」(新潟と佐渡の間の海上)をとった。台風は上陸後急速に勢力を弱めることが多いので、まあ大丈夫だろうと、昨夜はとくに備えもせずに寝てしまった。イメージ 1
 
 これが不覚だった。朝までに庭の生垣は倒れ、家の周りの用材などが飛散、植木鉢は3個壊れ、屋根より高い気に入りのコメツガの木は少し傾いたような気もする。
 気象データーをチェックすると、納得である。局地天気図では、台風は衰えるどころか、その勢力を維持したまま「最悪コース」を通過したようだ。    普段風の弱いこの地域でも、前夜から要注意の南風が徐々に強まり、午前2時前には南西の風が最大瞬間風速16.8m/s((数百メートル離れたアメダス)を記録している。
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 この南よりの風が2000m級の山から数時間にわたり吹き降ろしてきたため、顕著なフェーン現象が発生した。気温が一気に13℃も上昇(グラフの緑の円)、午前1時30分には何と33.2℃を記録(アメダスでは1時46分に33.1℃)。朝方4時頃に風向が西よりに変ると、また10度くらい急下降するという珍しい気象現象となった。

 黄金のコシヒカリはかなり獲り入れが進み、まだの所もその直前だったために、稲は少しコンバインが操作しにくい程度で済んだようだ。大きな被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げ、これから秋本番ではあるが、今年の台風はなんとかこれで終わりにしてもらいたいと祈っている。
 
新潟県でも群馬県に隣接する湯沢町(南魚沼郡)はスキー、温泉などで観光地として知られ、いわゆる景色の良い所が多い。
時々写生に行きますが、車が進むにつれて次々と見えてくるポイントが気になり出し、目的地に着かないうちについ車を停めてしまうことが時々あります。
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                                                                                           WHITE WATSON  F10  /  HOLBEIN
この日は、はるか手前の塩沢地区(南魚沼市)でした。魚野川河畔からの石内丸山スキー場方面を望む所です。この辺りはスキー場がたくさんあり、シーズンには夜はナイターの照明がつき、リフトや場内放送の音まで聞こえてくるかと思うような所です。
今は、何事もないように静かな風景が広がり、ただスキー場のゲレンデの薄い緑の色がスキー場の存在を知らせています。
 魚野川河畔では川面にすすきがゆれ、これから日一日と秋が深まり、やがてその季節がやってきます。
 
 新潟県は約640kmにもなる長大な海岸線を持ちます。ゆるやかな海岸部が多いため、漁港は河口部に防波堤を築いて造成した比較的小規模のところが多いようです。
 この新川(しんかわ)漁港も、北西から南西に延びる新潟砂丘地帯の低い部分から、日本海に注ぐ新川の河口につくられた小さな漁港です。小規模ながら、ひらめ・かれい類、たこ類が、時季にはたくさん水揚げされるとのことです。
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                                    Lamp Light F2 / C.W&N
 2010年に国道402号に架かる内野新川大橋が開通。沿線一帯が「日本海夕日ライン」とも呼ばれるようになりました。 弥彦山の景観と相まって、とくに夏の夕方など日本海に沈む夕日を楽しむドライブに訪れる人も多いということです。
 これから秋が次第に深まっていくと、大陸から吹き付ける季節風も強まり、太平洋岸とは違った猛烈な風波で漁も出来ない日が多くなっていきます。そして、春になるまで、陰鬱な天気の日々が続きます。
 冬のあの何とも言えない重苦しい色を表現したくて、写生に行くことがあますが、吹き荒ぶ波しぶきをかぶりながら、ものすごい音と車の揺れでワンボックスカーの中での写生は迫力満点です。でも、そんな厳しい季節よりは、今のような穏やかな季節が続いてほしいと思いますが、あの荒れ狂う怒涛の日本海の風景も見たいとも思います。
 
 家で絵を描くときは、あまり重くない感じの、静かめの音楽をかけます。
 一昨日のNHK FMの「ベストオブクラシック」は、「アンジェラ・ヒューイット / ピアノ・リサイタル」の放送でした。 
 アンジェラ・ヒューイット__名前だけは知っていましたが、有名なバッハ弾きのひとりで、国際的に活躍するカナダ人ピアニストとのことです。番組表では、2時間近く全曲バッハ。BGMとしてはちょっと重く、
硬い雰囲気かなと思いながら絵を描き始めました。
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                                                                                                                 Fabriano Artistico F8 / HOLBEIN
 音がゆるやかに流れていく。硬くもなく、柔らかすぎもせずに。バロック音楽のもつ端正で上品な響きが心地よい。バッハのピアノをこんなに長時間聞くのは、初めてのような気がする。いつの間にか寝転んで、番組最後の「幻想曲とフーガ イ短調」まで聞いてしまいました。
 
 なんでも、アンジェラ・ヒューイットのピアノは以前はスタインウェイだったが,最近はほとんどイタリアのファツィオリという小さなメーカー製のピアノとのこと。よほどその音が気に入っているのか、自分のFAZIOLIのピアノを運び入れることでも有名だそうです。このリサイタルもそのピアノだったのでしょうか。聞き疲れしなく、いつの間にか時間が過ぎていくような音でした。