今日久しぶりに無線機のスイッチを入れると、多くの無線局が先を争うようにH40GCという無線局を呼んでいるのが聞こえました。コールサインから南太平洋のソロモン諸島の無線局です。ソロモン諸島はオーストラリアの北東で比較的日本から近い所のため交信は難しくなく、これまで何回も交信しています。ラーメン屋さんの行列を見ると並びたくなるように私も呼んでみると、意外と簡単に応答してくれました。
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 WEBで調べると、ブルガリアのStanという60歳の人が、アマチュア無線を通してソロモン諸島テモト州の人々の人道援助を行う活動のために、諸島のネンド島のLataという所から10日間ほど電波を世界中に向けて発信しているとのことです。
 
 アマチュア無線の世界では、世界中の珍しい所と無線で交信したいという楽しみのために、DX(遠距離)ぺディション(遠征)という移動運用が盛んに行われています。
 珍しい所と交信したいという世界中のアマチュア無線家が一斉に呼ぶものですから、どうしても聴き取りやすい電波の強い人から交信が成立していきます。初めのうちはそれこそ蜂の巣をつついたような状況ですが、さすがに10日もたつと関心も低くなります。私のようなほかの人の何十分の一か何百分の一というエコの弱~い電波でも、今日は1回のコールですぐに応答がありました。
 60歳の人が一人でヨーロッパからわざわざ南太平洋の小さな島に、機材を持ち込み2週間も遠征するなどということは、お金もさることながら、大変な気力・知力・体力の持ち主なのでしょう。羨ましいような話です。
 
 米どころの新潟平野。このあたりの田んぼは稲刈り後一ヵ月くらい経っているのでしょうか。稲刈りをした後の株から、秋晴れの日差しを受けて青々とした稲の「ひこばえ」で、田植えをした後かと思うような風景が広がります。
 
   このひこばえが萌えている田について、歳時記では「穭田」(ひつじだ)とあります。そう言われると、黄金の波が見られなくなった田んぼもなかなか風情を感じます。
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                                                    新潟県三条市下田上飯田                Lamp Light F2  /  C.W&N
  
 当地方では、春が遅く冬が早いため、この2度目の稲が熟すことはありません。九州や四国方面の温暖な地方では、この「ひこばえ」を大きく育てて、もう1回稲刈りをする所もあるようです。
 
   新潟平野の一部では、もう少しするとこの青々とした晩秋の田んぼで、シベリアから渡ってきた白鳥が、落穂やひこばえの二番穂をついばむ姿が見られます。コォー、コォーとコハクチョウがにぎやかに群れている風景を見ると、いつも少し不思議な感じがします。
 
 
 つい先日、魚沼市の小出スキー場で写生会がありました。その日も、聳え立つ越後駒ケ岳(2003m)の清々しく、また堂々とした風格のある景観がとくに印象的でした。
 
 その駒ケ岳を眺めるには、国土地理院の地図にもある「駒見山」という山の頂上からが、やはりいいように思います。「山」と言っても、この絵を描いた所のすぐ上100メートル付近の、スキー場のリフトの山頂部分です。
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                                  White Watson P10 / HOLBEIN
 この駒ケ岳は、「越後三山」のうちの一つ。深田久弥は「日本百名山」の中で、「魚沼三山」と呼び、中でも「魚沼駒ケ岳がいちばん立派だ」 と端的に書いています。
 ところが、絵を描くほとんどの人は、駒ケ岳は絵としては面白みがないと描きたがりません。でも、自分はなぜか昔からこの越後駒ケ岳と右隣り中ノ岳にひかれます。「日本百名山」を読んだ時、「魚沼駒ケ岳がいちばん立派だ」というくだりでは、我意を得たりと思ったものです。たしかに絵画的には形がすっきりとしすぎて絵葉書的のようにも思います。だからといって、ちょっと稜線をデフォルメなどということは山に失礼です。
  各地には,富士見○○などと、日本人には特別の山・富士山がよく見えることに因んだ地名が無数にあるようです。しかし、このあたりでは、“絶景鑑賞ポイント を意味するような地名が付けられたのは、この「駒見山」だけのように思いますが、実際はどうなのでしょうか。いずれにしても、それだけ昔から多くの人々が、この駒ケ岳にそういう特別の感情を抱いてきたということなのかも知れません。
 眺めるのによい山と、絵になる山は別だと言われますが、これからもいろいろな角度からこの越後駒ケ岳を描いていきたいと思います。
 
 ここコシヒカリの産地魚沼地方では、10月に入り稲刈りも最終盤を迎えています。
 この夏は低温傾向が続き、今年の作柄は平年並みからやや不良と言うことらしいが、コシヒカリは今年もよくがんばりました。農家の人の気持ちはいかばかりでしょうか。
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                                  Stillman&Birn 14X22cm / C.w&N
 穫り入れの風景は昔と大きく変り、稲を刈り取ると同時に脱穀、藁は細断処理してしまう大型のコンバインが主流となり、稲刈り後の田んぼには何もない状態となっています。昔のような刈った稲を天日に干すて稲架木(はさぎ)は全く見られなくなり、現在はごく一部で “観光用” に残されているくらいです。
 とにかく、ついこの間はまでは黄金の波が広がっていた田んぼが、あっというまに何もない風景に変わりました。あたかも歌舞伎の廻り舞台を見ているような感じさえもするくらいです。
 
 あと一ヶ月半もすると、今度は真っ白な雪の風景が広がります。 この冬の雪ははたしてどんな降り方をしてくれるのでしょうか。毎年のことながら、やはり気になることです。
 
 
 ナツハゼ(夏櫨)は、ブルーベリーと同じツツジ科の植物。成長すると2〜3mになる落葉低木樹。初夏に釣鐘(つりがね)状のわずかに赤みをおびた小さな花をたくさん咲かせる木と図鑑にある。
 
 いつも登る御嶽山(魚沼市)の中腹のベンチの目の前でも、このナツハゼが見られます。8月に入ると実がだんだんと赤みを増してきたので、時々スケッチなどしてきました。
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                                             Stillman&Birn     /   C.W&N
 9月半ば、そろそろ甘味も増して食べごろかと行ってみた。直径1cm弱と大きくなり、赤色から黒色に熟した実が見事に釣り下がっていました。その様子を「黒い真珠」と呼ぶこともあるとのこと、なるほどと思いました。
 ひと粒食べてみると、「プチッ」と皮の中から果汁があふれ出て、甘酸っぱいやや渋みもあるどこか懐かしい味です。とにかく味が濃い。ジャムや果実酒にしたりするとうまいらしい。
 何よりも、ナツハゼの実は目の疲労回復や血液浄化作用などに効果があるとされるアントシアニン等が、ブルーベリーの2〜3倍も含まれていると言われます。そのため、最近はこれ採集する人もいるようです。ナツハゼの実__あまり馴染みのない植物ですが、その秘めた生命力の凄さから、これを栽培販売する農家も出てきたとの話も聞きます。
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                                                                      Stillman&Birn 14X22cm  /  C.W&N  
 数日前、今度はどうかとまた行ってみました。

 残念!・・・見事に採集された後でした。そういえば、ビニール袋に何やらたくさん入れて下りてくる登山者とすれ違っていました。