12月に入り、周りの山々の白い部分が少しずつ下りてきた。冬への覚悟や一種の諦めもだんだんと固まってくる頃だ。
茶一色の里山の所々に、白く見えるスキー場や、山肌の思わぬ所に一筋の白い線を見つけることがあります。スキー場、ゴルフ場、登山道、いろいろな作業道、木のない草地など、雪が積もりやすく消え方が遅いために、遠目に白くそれとわかるのです。意外なところに人の営みが想像されたりして、眺めるのが楽しい初冬の風景です。
 
イメージ 1
                                      WHITE WATSON  SM /  C.W&N
 先日、南魚沼市での用で、1時間ばかり時間があったので、街外れの魚野川の畔でスケッチをしました。
 石内丸山スキー場のスロープが白く望めます。むろん往時ほどではないが、今シーズンも県内外からの多くのウィンタースポーツを楽しむ人々で賑わうことでしょう。夜、ナイターの照明が方々の山々に灯るのを見ると、スキーに興じた若き日を思い出します。
 夢よもう一度、ではないですが、壊れたままになっている靴の替わりに、今シーズンこそは山スキー用の靴を何とか手に入れ、スケッチに雪の里山を歩いてみたいものです。
 
 庭の枯れ草や落ち葉の中で、生き生きとしたつやのある緑色の小さな葉がたくさん出ている枝が目に入りました。
 剪定で切り落としてそのままにしておいたシェフレラ(ウコギ科常緑低木・カポック原産地:台湾、中国南部、南アジア熱帯雨林地帯)の枝でした。
イメージ 1
                     Stillman&Birn   14cmX21.6cm   /  C.w&N
 つやのあるやや丸みをおびた48枚ほどの小さな葉は、手をパッと広げたような形をしています。新芽は小さな子どもの手のようで、とても愛らしく見えます。
 切り落とした枝ですから、もちろん根はありません。枝の内部の水分や地面やほかの草からの湿気を吸収しているのかも知れません。 根の無い枝から小さな葉が競うように健気に頑張っている様子は、何かを訴えているようにも感じます。
 始めはそんな可愛らしい感じのするシェフレラ。これがどうして・・・、生長が早く放っておくとどんどん大きくなって、室内では手に負えなくなってしまいます。1年間で50センチも伸びるかと思うほど生命力が旺盛です。野生では10mを超えるものもあるとのことです。
 鉢も置き場所も家ではもう手一杯。このまま打ち捨てておくか、どうしたものかと思いながらスケッチをしてみました。
 
 先日、長岡市「千秋が原ふるさとの森公園」に都市公園の紅葉風景を描きに仲間と出かけました。
 風もなく穏やかな小春日和の一日で、お昼には公園内のレストランでカレーを食べたりコーヒーを飲んだりと、花より団子といった感じもする楽しい写生会でした。

イメージ 1
                                  WHITE WATSON SM  /  HOLBEIN
 
 午後は少なくなった時間に追われて夢中になっていつもの10号サイズを描き進めていると、ヘリコプターが妙に低空で爆音を轟かせている。
   何だろうと振り返ると、何とすぐ隣の長岡日赤病院の屋上でドクターヘリが発着しているのでした。
 海岸線も長く島もあり、また3000m級の山岳地帯が長くつらなる広い新潟県では、約30分以内で全域をカバーするためにヘリコプターは新潟市のもう1機との常時2機で救命救急医療体制をとっているようです。
 紅葉に囲まれながら、いい気分で写生などを楽しんでいる頭上で、一刻を争う医療チームが懸命に活動していることを思うと、ちょっと複雑な気もしてきました。患者の方の大事のないことを祈りながら、別の小さな紙に絵筆を動かしてみました。
 
 今日11月16日朝7時頃から雨が雪に変わり、今年の「初雪」となりました。昨年よりは7日遅かったようですが、当地の初雪の平年値は11月の20日過ぎですから、今年は幾分早い初雪と言うことになるでしょうか。
イメージ 2
 昨日の高層天気図からは、海抜100mの当地では雪にはならないと予想していました。
 ところが、今日は庭で真っ赤に色づいたドウダンツツジに真っ白な雪のコントラストが際立つ初雪になってしまいました。
イメージ 3
 当地方では850hPa面の気温でー6℃が雪になるめやすですが、今朝09時ではー3℃(印)しかなかった。しかし、雪になるめやすの500hPa面の気温がー24℃のところ、今朝はー29℃(印)と、かなりの寒気が入っていたために雪になったものと考えられます。
イメージ 1
        冠雪の越後三山  (FMアンテナ塔から Nov. 30, '15)   Stillman&Birn  14cmX21.6cm  C.W&N
  それにしても、このまま冬に一直線ということは勘弁してもらいたいものです。この寒気が去って天気が回復すると、里は紅葉、山は雪化粧と、満艦飾の素晴らしい風景が広がることでしょう。願わくば、厳しい冬の到来の前に、この小春日和の日が一日でも多くあることを祈っています。
 
 あかまんま__なぜか懐かしさを感じることばです。
 タデ科の植物のイヌタデの別名アカマンマ(赤まんま=赤飯)のことです。田んぼのあぜや道端、空き地などで、遠くから見ると、ふんわりと赤い絨毯のようなちょっとした草むらに見えます。
イメージ 1
    イヌタデ ( アカマンマ タデ科 )                       WHITE WATSON SM  /  HOLBEIN 
今も昔も変わりなく、初夏に淡い紅色の小花が咲き始め、11月になっても行く秋を惜しむかのように咲き続けています。小さな紅色のたくさんの花も美しいのですが、葉の形もすっきりとしていて、全体が何となく愛らしく好きな野草の一つです。
 学名のイヌタデというよりも、アカマンマの方が語感がいい。犬には失礼だが、「イヌ何々」というのはイメージがどうもちょっと・・・・である。 
 子どものころ、空き地で近所の女の子たちがこの赤い実を赤飯に見立ててままごと遊びをしていました。ござに座らされ、ただもじもじとしていたあの頃の記憶がぼんやりとよみがえってきます。
              
                回想のそぞろに揺れて赤まんま  水野良子