ホタルブクロ、ツユクサ、ヒトリシズカ・・・・などと野草は姿形だけでなく、名前にもなかなか風情の感じられるものが多いように思います。
 でも中には、ヘクソカズラ、オオイヌノフグリなどと、ちょっとどうかなあ・・・と思うものもあります。そう思ってみると、こんなのにとどまりません。「ワルナスビ」などという名前に至っては、風情どころか、あまりに単刀直入すぎて命名者のセンスを疑ってしまいそうです。
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                                       Stillman&Birn 14 X  21.6cm  C.W&N   
 しかし、調べるほどに納得です。ワルナスビはアメリカ原産のナス科の多年草で日本全国に分布。花はナスとほとんど同じで、白または薄紫色で5枚の花びらで花期は梅雨時期から秋までなどとあります。
 花だけみるとやさしそうでけっこうきれいな植物です。ところが、見かけによらず、美しいものにはトゲがあるという言葉通り、茎はもとより葉まで、軍手も用を成さないほどの鋭く長いトゲがあり、手で始末するなどは困難です。 根は繁殖するために縦横無尽にはびこり、時には地下2メートルまで伸びることもあるとか。根絶は絶望で、大変な外来種のようです。
 
 我が家の庭には、いつの間にかヤブガラシやドクダミがはびこり、野草園さながらです。素手でも手当たり次第に引き抜きます。このワルナスビに比べればまだかわいいものかもしれません。このワルナスビだけはうっかり触ることもできません。除草剤に頼るしかないようです。庭には絶対に進入を許さないように気をつけたいものです。
 
 ついこの間の夕方、浅草岳の登山口付近で女性5,6人のグループの方々と話す機会がありました。
 静岡からヒメサユリに会いたくて、麓の民宿に前泊で明日は浅草岳、翌日は隣の守門岳に登るのだと言う。雪渓歩きの安全のためにアイゼンまで用意して遠征してきた元気な女性軍に脱帽でした。話しながら足元のヒメサユリを紹介すると、「え~っ!こんな所にもっ?!・・・」皆さん驚くやら感激するやらで、雪消えの遅かった所でのまだつぼみのヒメサユリを激写していました。
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                       道 院 高 原 から 守 門 岳     WHITE WATSON  F8  /  HOLBEIN
 ヒメサユリは学名では、ユリ科のオトメユリ。日本特産のユリで、宮城県南部、及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳、朝日連峰、周辺にしか群生していない貴重な植物。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧、などとWikiにある。
 開花時期は6月から8月で、花は薄いピンク色で斑点がなく清楚そのものの雰囲気。ヤマユリほどではないが、花の香りは甘く上品です。雪渓を吹き渡る風にヒメサユリが咲き乱れる様子を一度見たら、毎年見たくなるようになる光景だと言われています。

 2日間にわたりヒメサユリを楽しまれたでしょうか。気象レーダーによれば、2日目の守門岳では土砂降りに見舞われたかもしれません。とくに下山の大原スキー場ルートは、急勾配でたいへんだったと思いますが、また来年もお出でください。たくさんのヒメサユリが今年以上に姸を競うように待っていることでしょう。
 
 先日、雨の中を楽しみに山に登りました。雨にぬれると不思議なことに花びらが透明になるというサンカヨウを期待しました。
 この時季、山の沢筋で時々サンカヨウの花を見かけます。真っ白な清楚な花は、のびのびとした大きな葉に反して、どこかひっそりとした雰囲気があり、いかにも山に来たという気持ちになります。
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                                    Stillman&Birn GAMMA 14 X 21.6cm  C.W&N
 サンカヨウはメギ科の多年草で、高さは3070cm。花期は57月。茎の先に直径2cmほどの白色の花を数個つける。大小2枚つく葉はフキのような形をしており、花は小さい葉につき、葉の上に乗っているように見える__などという説明が図鑑にあります。花のあとにできる、濃い青紫色で白い粉を帯びた実も独特の風情を感じます。
 残念ながらその日は、雨に濡れて花びらがガラス細工のような透明になったサンカヨウは見ることはできませんでした。完全なスケルトンではないにしても、花びらが透き通るとは珍しい花です。 時季や天候、標高などの条件が揃わずに、まだその様子は見たことがありません。 
 わざわざ雨降りの日に山に登るのは、正直どうも気が進みません。でも、次回こそは透明になったサンカヨウの花を、カサの中でスケッチしてみたいものです。
 
 今日6月21日は夏至。ついこの前まで、雪から開放され喜んでいたと思ったら、もう夏です。早い。ほんとに月日の経つのが早い。
 朝、FM放送の番組表を見ると、「スウェーデン狂詩曲」が載っていました。その副題に「夏の徹夜祭」とあります。

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                                                   WHITE WATSON F6 部分  /  HOLBEIN
 アルヴェーンの「スウェーデン狂詩曲第1番」は昔からよく聴いていましたが、「夏の徹夜祭」などという風変わりな副題はよく知りませんでした。
 WEBで調べると、高緯度の国々では昔から夏の来るのを待ち望み、夏至の日には一晩中飲んだり歌ったり踊ったりして楽しむ、一年中でもっとも特別なお祭りのようです。
 この曲を聴くといつも気分が高揚してくるわけです。耳に馴染みやすく、明るく楽しげな親しみ易いメロディーを聴いていると、今でも子供のように気持ちがウキウキしてくるのですから、音楽の力は偉大なものです。
 今日の番組でこの曲を選曲したわけがわかりました。日本より8時間くらい時間が遅いスウェーデンでは、今頃はその「夏至の徹夜祭」の準備の詰めで大忙しかもしれません。そして、夜の10時過ぎに日が沈むと、薄暗い短い夜を徹してのお祭りで賑わうことでしょう。

 
 南北に長くのびる日本列島。南の方から次々と梅雨の季節となり、6月10日には当地方も梅雨入りをしたようです。薫風が吹き渡った気持ちの良い5月はあっというまに終わってしまいました。 こんな天候がいつまでもと思いましたが、やはり季節は巡っていました。
 「梅雨」という言葉にはどこか趣を感じます。たわわになっている梅の実や、田んぼでぐんぐん伸びる若い稲の様子などを見たりすると、生き生きとした生命感を感じ、何とも言えない幸せな気分になる季節でもあります。

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                                                              WHITE WATSON F4   /  HOLBEIN
 そんな梅雨空の先日、南魚沼市の池田記念美術館のある「新潟県立八色の森公園」に行ってきました。家から10分ですからよく行く所です。
折りしもそこで、一水会の群馬・新潟両支部合同の写生会が行われていました。今や世界中の画家のワークショップなどをネットで見ることができますが、やはり現場でいろいろと話をしながら見せていただくのはとても勉強になります。
この日の作品がどのように完成されるのか、見せていただける機会があればと思っています。