7月22日(日)にいつもの里山に行くと、登山口でヤマユリが一輪咲いていました。
 毎日のように登っている人の話では、ちょうどこの日咲き出したとのこと。鬱蒼とした杉林の中のため日照りの影響もないのか、たくさんのヤマユリがつぼみを重そうにつけていました。

イメージ 1
                                             WATERFORD F6  /  HOLBEIN
 次の週に行ってみると、ヤマユリの花が真っ盛り。花の大きさといい上品な香り、気品のある存在感といい、おそらく多くの山野草の中でこのヤマユリが一番ではないでしょうか。
 杉林の薄暗さの中にヤマユリを浮かび上がらせようと、周りをすこし暗く描きすぎて、何か重くしつこいような感じの絵になってしまいました。
「花の命は短くて・・・」ではありませんが、そんなヤマユリの群落の花も、あっ気なく10日あまりで終わってしまいました。
 8月7日の立秋の声を聞いた途端、あの猛暑もやわらいできたようです。秋風の立つお盆過ぎまでは残暑もあることでしょう。山では、あの小さな可憐な白い花のホツツジが咲き出すのも間もなくです。

 7月からとにかく暑い。毎日ぐったりしながら、ついあの時はよかったなどと思い出してしまう。
 3年前のちょうど今頃、アンカレッジの友人に誘われ、約半月間アラスカで過ごした。抜けるような青空の下、気温と湿度が低く、「爽やか」と言う言葉はこのことのためにあるのかと思うような毎日だった。

イメージ 1
             Lake Hood Seaplane Base             WHITEWATSON  SM  C.W&N

 アンカレッジ国際空港の隣にあるレイク・フッドの水上飛行場。歩いて一周1時間くらいのなんとも美しい湖だった。湖岸のいたるところに, 700とも1000機とも言われる小型の水上飛行機が繋がれている。世界最大の水上飛行場とのことだ。目の前をひっきりなしに色とりどりの飛行機が水煙を上げている。珍しい風景に私は写真やビデオを撮ったり、スケッチを楽しむ。友人の孫たちは、退屈そうに石を投げて水切り遊びをしている。 

 道端では中古のセスナなどが値札を付けて、ずらりと買い手を待っている。私がよほどモノほしそうに見えたのか、 友人は「旅行土産にどうだい?」と売主に携帯電話を掛ける真似をしてからかう。
 広大なアラスカでは、小型飛行機網が発達しているとのこと。特に水上飛行機は、川や湖さえあればどこにでも着水できるので大活躍のようだ。

 広く爽やかな所から日本に帰ると、暑さよりも人の多さとせわしない雰囲気に、頭がクラクラするような不思議な感覚に襲われたことも思い出した。


 
 昨日のセミのスケッチは、双眼鏡による逆光でのスケッチのため、色や細部がよくわからずかなり適当なスケッチでした。
 どうも気になり、今日また確かめに御嶽山に登り、頂上で汗を拭いていると、足元に元気の無くなったセミが一匹落ちてきました。
イメージ 1
                   Stillman&Birn ALPHA    14 X 21.6cm W&N
 今度は手で持ってしっかりと観察すると、背中にははっきりと逆さまのMの模様があります。エゾゼミのようです。すると、あの耳を押さえたくなるような鳴き声の正体は、このエゾゼミなのでしょうか。以前はこの地方ではたしかエゾゼミはいなかったはずです。それがいつからこんなに増えたのでしょうか。
 ネットの動画でも、あのやかましい鳴き声はどうもエゾゼミのような気がします。北上中のクマゼミも意外と勢力を広げているかもなどと思いながら、エゾゼミを昨日のブナの枝にとまっているようにスケッチをまとめました。
 
 連日の猛暑で、畑の作物や木によっては枯れ始めてきたものもあるという話を聞きます。道端の草でさえも茶色になっている所もあるくらいです。今日現在で17日間も雨がなく、さらにもうしばらくこの傾向が続くと報じられています。今日の最高気温は庭で38.5℃(アメダスは38.4)でした。
 台風12号によるフェーン現象のもと、里山の御嶽山に登ってみました。ほとんど快晴に近く、大気が澄んでいて80キロ向こうの妙高連山がよく見えます。南よりの乾いた風のため汗の蒸発がよく、木陰では爽やかな感じさえもするほどでした。
イメージ 1
                           Stillman&Birn ALPHA    14 X 21.6cm W&N
 ただ、今日もクマゼミのようなエゾゼミのような蝉の鳴き声が猛烈でした。頂上のベンチで休んでいると、うるさくて耳が痛くなります。ひぐらしの蝉時雨も松風の風情もあったものではありません。双眼鏡を覗きながらそそくさとスケッチをして下山しました。
 気候変動の影響か、クマゼミの生息の北限が北上し、福島や山形での情報も聞えてきます。この山では去年はこんな記憶がどうもないことから、今年からなのでしょうか。気のせいかアブラゼミの鳴き声が少なくなったように感じるのも少し不思議です。
 
 
 梅雨空の下で一際存在感を示していた紫陽花の季節も、何かあっという間に過ぎてしまいました。
 そして、「小暑」を迎えた途端、例年より半月近くも早く梅雨明けとなり、以来連日のこの暑さです。しかも、7月22日の「大暑」の頃から今月一杯、最高気温が平年より2,3℃も高くなるという高温注意情報さえも出されています。新聞やテレビなどには「列島沸騰」、「灼熱地獄」などと見出しの表現も日増しにエスカレート。この先どんな言葉を探すのでしょうか。

イメージ 1
                                      WHITE WATSON P10  /  HOLBEIN
 酷暑の中、豪雨の被災地の方々には、心身ともにほんとうに大変なことでしょう。あの泥土の片付けなどを思うだけでも想像を絶するものがあります。音も埃も立てずに、静かに静かにきれいな水に姿を変えていく雪のことを、あれほど嫌がっていたことが恥ずかしくなる思いです。世界的な雪氷学者だった中谷宇吉郎博士は、「雪は天から送られた手紙」と表現しましたが、まさに天からの贈り物なのかもしれません。
 それにしても、雪が消え足早にやってきた春から盛夏へと、季節の巡りがほんとうに早いです。最近の生物季節も、当地ではおしなべて1週間から10日くらい、「前倒し」となっているようです。
 
   ニイニイゼミ 初鳴 6月29日(昨年より7日早い )
   ヒグラシ   初鳴  7月3日   10日早い )
   オオバギボウシ開花     5日 (   5日早い )
   梅雨明け       7月9日(15日、平年より24日早い )
   アブラゼミ 初鳴き  月14日 (   5日早い )
   ツユクサ   開花 7月15日 (  10日早い )
 
 この調子で、夏が早く過ぎて秋の訪れが早くなるのか、はたまた夏の猛暑が長く居座るのか・・・などと、季節の進み方がいささか気になるこの頃です。