今回、父を個室病棟に入れました。差額ベッド代は1日2万円もしたけどその価値はあったと思います。
看護士が手厚く配備されていたし、いい看護士さんばかりで、
患者が望むことは出来るかぎり聞き入れてくれようとする姿勢はすばらしかったです。まさにホスピタリティの精神。
母のときは、臨終の際に心電図モニターが病室に持ち込まれ、ビービーとうるさいエラー音に神経が逆なでされました。亡くなった後も処置のためにさっさと病室を追い出され母の死を偲ぶヒマも与えられませんでした。
今回は、看護士さんの配慮で、そういうモニターが病室に持ち込まれることはありませんでした。延命処置を望んではいなかったし、何時何分に心臓が動かなくなったかなんて私たち家族にはあまり重要じゃないことを分かってくれていたからです。おかげで父は静かな環境で逝きましたし、亡くなったあとも病室でゆっくりさせてくれました。
この余裕の差は、配備されている看護士さんや医師の人数の差から来ているのではないでしょうか。特に母のときは他にも危篤の患者さんがいたので看護士さんは対応に追われて大変そうでした。
母の主治医はベテランではあったけど、情報共有に積極的なタイプではなく家族はストレスがたまりました。父の場合は、医師も誠実な方が多く、信頼して治療をまかせることが出来ました。実はこの病院は以前医療事故が起こっているのですが、それを教訓に病院をあげて再発防止、意識の向上に努めていることが肌で感じ取れて好感を持ちました。なかなか自分の失敗を生かせない例が多いなか、立派だと思います。
父の病気は非常に特殊だったので病理解剖してもらいました。そのため亡くなった翌日の午後まで病院にいたのですが、おかげでお世話になった医師や看護士の方々に見送っていただくことができました。その時に、最初にかかった科の先生が涙を流していらっしゃいました。医師は患者の死に慣れていて心を動かされたりしないと思っていたので意外でした。ワンマンで、病気になれていない父は入院当初先生と大喧嘩したのですが、後に仲良くなり、転科した後も何度となく様子を見に来て下さってました。大きな病院でしたが、真心が失われていないところでした。残念な結果にはなりましたが、最初で最後の闘病生活をこの病院で送れたことは父にとって幸せだったと思います。
両親が絶え続けに亡くなったおかげでこういう比較も出来てしまう、あーあ。