「日本放送作家協会主催 第44回創作ラジオドラマ大賞」作品です。
実は私も第44回創作ラジオドラマ大賞に応募したんです。
いつもFMシアターの作品にあーだこーだ言ってますが、いざ、自分がラジオドラマの脚本書いてみると難しいですね。しかし、懲りずに次回もまた応募しようと思っています。
といわけで、そのコンクールで大賞を受賞した作品「佐恵子の話」、受賞のお話しは日本放送作家協会さんのHPで拝見しておりましたので、どういう作品なのだろう?と気になっていたのですが、登場人物が二人のみという50分のラジオドラマを持たせるには難しいと思われる構成ですが、それに挑戦し、見事、大賞を受賞、この世界観の繊細さは確かに二人ドラマがぴったりではないかと思いました。
いいですよね、セリフに無理がない。
なんというか、日常、我々が使っている言葉でお話しは進んでいくのだけど、それだけでは済まされない二人の関係になっている。
きっと、分かりやすくするのなら、お互い、ひとりになったときのシーンで叫んだり、泣いたり、ひとしきり後悔したりという描写を入れたりするドラマもあったりするけれど、そうはならない。
せいぜい、吉井が「もっと甘えてくれたっていいじゃないか!」というセリフぐらい。
最期まで「佐恵子さん」「吉井さん」と呼び合う二人。
きっとお互いの人生で一番時間を一緒に共有しあった二人だっただろうに、二人にとってはこの関係が良かったのでしょうね。
ところで、最後の吉井と佐恵子とそれに続くエンディングのナレーションが気になった。
それはこんな感じ。
SE(吉井のセリフの前に流れる音、これ何なんですかね?工房の機械音ですかね?)
吉井「あー、朝か。コーヒー、入れようか?。。はは(自嘲気味に)」
⇒佐恵子がいないことに気付く
佐恵子「(天からの声のように)吉井さん、仕事、無理しちゃダメですよ」
⇒既に亡くなってしまった
ナレーション「第44回創作ラジオドラマ大賞作品『佐恵子の話』でした」
⇒なぜか、このナレーションも佐恵子と同じように(ちゃっかり?)天からの声になっている
どこかホッとするこの最後の部分、なんか良かったです。
一つあるとすれば、「佐恵子の話」というタイトルが、どこか第三者的な視点が感じられる気がしました。佐恵子と吉井以外の誰かが現れるのかと思ったが、そうではなかったですね。
誰に向けた佐恵子の話だったのかな?とふと思いました。