地図で、バイサラホテルの位置を確認しておこう。青丸の
フェリー乗り場から、ちょうど島の対角線にあたる赤丸の
位置である。
このホテルを拠点として、その下側にある小学校を巡回
する計画である。
二日目のこの日は、サマタイ‐ウタ小学校を訪問した。
この学校には、日本のJOCVが働いており、我々の手伝いを
務めてくれた。ツッシーが生徒に説明している時後ろで、生
徒が集中するように指示を与えてくれている。
手前の男性が校長先生。手前左側の女性が日本のJOCV
Nさん。後ろ二人がサモア人の先生である。日本のJOCVは
校長先生宅にホームステイしているそうである。ちなみに校
長先生宅は学校から歩いて5分ほどの所である。
昨日と同様、生徒の身体測定が終わった後、先生方のBMI
についての説明と計算方法、意味などを講義した。この写真
の左端の女性はBMIが50を突破した!?
全部の学校を計測して、先生方のBMIを計算したのだが、痩
せすぎの人がたった一人だけいた。それがなんとここの学校
の日本人JOCVであった。
「BMIが30以上の人は、食べ物に気を付けて、できるだけ運
動し、体重が正常値の範囲内になるよう努力してほしい」と
講義を締めくくったのだが、校長先生は、「よくわかった。じゃ
食べよう」とランチを進める。タロイモにチキンにカップヌード
ル。見るからにハイカロリーの物ばかり。本当にわかってい
るのかどうか…
ここの学校は、学校名ではなく、禁煙の表示がされていた。
この日も無事に測定が終わりホテルに戻った。部屋で休ん
でいたらツッシーが、いきなり「ヤパニー」(日本人)と叫んだ。
部屋の窓から外を見るとなんと同期のSV,Mさんが歩いてい
る。
外に出てみると、他にJICAの専門家Tさんがいる。話を聞い
てみるとTさんの息子さんが日本から見えたとのこと。Mさん
が案内役でTさん親子のサバイイ観光をお手伝いしていると
のことであった。この日は、偶然バイサラホテルに泊まるとい
う。
夕方からツッシーと美術担当のガレさんは釣りに行ったらし
く晩御飯の時も食堂にはいなかった。そこで、日本人の人
達と一緒に食事をした。
この日は、平日にも関わらず結構混んでいて、食事もバイ
キング形式の結構豪華なものであった。
前日と同様、サモア人の生演奏があり、お客のサモア人が
歌に合わせて踊りだすなど、結構な賑わいであった。
一緒に来ているMESCのスタッフで歌と踊りが上手な人が
いるとMさんに紹介したら、Mさんがその人の所に踊りを
一緒に踊ろうと誘い、二人で踊るというハプニングも起き
た。
食事の後は自分の部屋に戻ったのだが、ツッシーとガレ
さんはまだ釣りに行っているらしく、算数担当のシオネさ
んと二人で話をした。
シオネさんとは草の根の活動でも一緒に行動することが
多くあったので、草の根の中での私の発言に賛同してく
れているのがよく伝わってきた。
やはり、しっかり話をすることの大切さをしみじみ感じた。
9月23日(水)
前日の夕食時にカメラを持って行くのを忘れたので、朝食時
にカメラを持って行った。偶然お会いした専門家のTさん親子
とSVのMさん。
偶然というか、この時期、この場所で日本人同士が会うとい
うのはほとんど奇跡に近いような気がする。
出発する前にみんなで撮ろうかということで撮った写真。助
手席にいるのがシオネさん。車の中の手前の女性が昨日
SVと一緒にダンスをしてくれたイニさん。ツッシーは煙草を
買いに行っていなかった。写真を撮ろうと言ったのはツッシー
だったのに…
この日向かったのはFai'a'ai(ファイアアイ)小学校。だんだん
サバイイ島を南下していることになる。
Year1(一年生)の生徒。なにが始まるのかわからない不安
な表情。
先生方は、生徒の名簿を記入。自分のクラスの生徒の名前
と生年月日を記入している。
この日は、ランチを食べてから講義。バナナのココナツミルク
和えとコーンビーフ、ぶつ切りの鶏肉入りインスタントラーメン
サモアの普通のランチ?私はラーメンだけ頂いた。それでも
ボリューム十分。
少し見ずらいが、この学校の先生も全員BMI30以上。もう
サモアでは30以上が当たり前という感覚になってしまう。
だから、危機意識がほとんどない。赤信号みんなで渡れば
こわくないという感覚かな?
この日も2時過ぎにはホテルに戻って作業終了。
ツッシーとガレさんの釣りに付き合ってみる。
ホテルのビーチの岩場での投げ釣り。サンゴ礁の内側なの
で大きな魚は期待できない。
釣りに行ってすぐガレさんの竿に魚がヒット。20cm位の側
線に骨がある日本のアジの仲間と思われる魚。背びれの
所が鮮やかな青で熱帯魚を思わせる。
その後はほとんどあたりがなく、忘れたころにツッシーが
やっと一匹ゲットという有様。
そろそろ疲れがたまってきたのか、早めに就寝した。
続く