25-2 帰国報告会?! | ねっぱりあんサモアに行く!!     (Tweet of Samoan)
9月9日(水)

25年度2次隊の帰国報告会がJICA事務所で行われた。
早いもので、次の帰国報告会は、いよいよ我々3次隊の番
になる。




K調整員の司会でプレゼンが開始された。






最初は、理数科教育のYさんの発表。 a'ana No2 college
(アアナ、ナンバーツー、カレッジと読む)での活動を振り返っ
てお話をしてくださった。

温厚なYさんが、テスト前日のサモア人のあまりにルーズな
振る舞いに本気で切れたことがあったそうだ。カレッジの生
徒でも、地方に行けばあまり英語が伝わらないそうなのだ
が、あまりのYさんの勢いに、生徒も必死で英語で謝った
そうである。

本気で何かを伝えようとしたときには、言葉だけではなくて
通じるものがあるという貴重な経験だったように思う。





実は、この前教え子がサモアに来たときに、フェリー乗場の
近くにYさんの学校があるので、時間があったので突然お
邪魔した。

近くにいた生徒に「Y先生はどこにいる?」と聞いたら、すぐ
にその生徒は、走ってYさんをつれてきてくれた。私たちが
日本人と気づいて、JICAのスタッフと勘違いしたらしいが
それでも、速攻で反応してくれるあたり、Y先生の普段の
生徒への信頼関係を思わせるものを感じたものである。




次は、サッカー隊員のSさん。サモアサッカー協会に所属
して、ナショナルチームやユースチームのコーチ、それ以
外でも、サッカーの指導や普及に努めてきた。

私も、昨年サッカーの普及のための活動をお手伝いした
ことがある。






つい先日まで、トンガでワールドカップのオセアニア一次
予選があり、ナショナルチームに帯同してサモアに帰国し
たばかりである。

ちなみにサモアはFIFAランキング196位だそうである。
オセアニア地区でもボトム4と呼ばれる最弱国4カ国に属
しているそうだ。

そんな国のナショナルチームのコーチといえば、Sさんより
も技術的にも、戦術的にも、経験的にも劣ると思われる。
そういう状況の中で監督と選手の間に立つというのは、非
常に自分のたち位置が難しいとおもう。

その中で過ごした2年間は、多分ストレスとの戦いだったの
だろう。

いかに物事をポジティブに考えるかを学んだとおっしゃった
言葉にその一端が伺える気がする。

そんな状況の中の、一次予選だったそうだが、今回は見事
勝利したそうである。FIFAランキングが上がるかも?





帰国報告会を終えて晴れやかな表情の二人。

二人の着ているアロハとプレタシはおそろいのデザインで
ある。

次の報告会はいよいよ我々の番である。