本年度2回目の隊員総会が開かれた。ボランティア自治会
の総会なので、1年に何回開催するかは、各国によってま
ちまちである。ちなみにネパールの時は年に一度の開催で
あった。
サモアは小さな島国なので、他の国に比べたら集まりやす
い国である。他の国では、全員が一堂に会する機会は、な
かなか持てないのが実情である。
サモアのように治安が良くて、比較的移動も簡単な国では
できるだけ顔を合わせて話し合う機会が多い方が良いと思
う。
9:00からは、隊員総会に合わせていらした、フィジーに駐在
の健康指導員の方からの健康講話が行われた。蚊を媒体
としたマラリアやデング熱、チクングニアなどの症状や予防
法、かかった時の対処法などのお話をしていただいた。
10;30から隊員総会、その後、グループに分かれての研修
会が午前中一杯の時間を使って予定されていた。
前回の隊員総会は2月に開催され、その時に積み残しに
なっていたドミの運営に関することが話されることになって
いた。
隊員総会の様子。前にいるのはボランティア自治会のメン
バーである。事前の準備がしっかりされているので、淡々と
議事が進行していく。
一番向こう側にボランティア調整員の方もいて、我々の話し
合いをサポートしてくださっている。
特にもめることも無く、隊員総会は無事に終了。その後の
研修会はテーマ別にグループに分かれて行った。
午後からは、教育分科会を行った。初めに教育隊員の全
体会を行ない、その後小学校部会、理数科部会、体育部
会の分科会に分かれて3:00まで話し合いを行った。
その後、4:00時からは、場所をホテルのレストランに移し
て、機関誌編集会議を行った。今年度末の発行を目指し
て、今まで何度か会議を重ねてきたのだが、そろそろ原
稿を作成しなければ、期日に間にあわなくなる。
それぞれの進捗状況と、今後の予定を確認してようやく
この日に予定されていた会議をすべて終えることができ
た。
土曜日の休みの日のはずだったが、普段の日よりもむし
ろ忙しいくらいの慌ただしさだった。
ところで、今、サモアでコモンウエルスユース大会という
国際規模のスポーツ大会が開催されてこの日が開会式
であった。
会議を終えて、家に帰ってご飯を食べていると、国立競
技場の方から、花火を打ち上げる音が聞こえてきた。サ
モアで花火など見たことがなかったので、ドアを開けて
外に出てみた。
すると、夜空に花火が打ち上げられているのが見えた。
国立競技場は、私の家からそんなに遠くはないので、照
明塔のライトや放送など、見えたり聞こえたりする。
「きれいだな~」と思ってみていたのだが、花火が終わっ
て家に入ろうとしたら、なんとドアがオートロックになって
いて鍵がかかってしまっていた。
「やばい!」
と思ったが後の祭り。
大家さんの家の電気がついていたので鍵を借りようと
行ってみたのだが、電気がついているだけで誰もいな
い。
大家さんもコモンウエルスの開会式に行ったのかもし
れない。
仕方がないので、テラスの椅子に座って大家さんの帰
りを待つことにしたのだが、健康講話で聞いた「蚊」が
やたら寄ってくる。
健康講話で注意されたのに、すかさずデング熱にか
かったら何といわれるのだろう。
ダメもとと思い、裏に回って網戸を思いっきりこじ開け
たらネジが取れて開いてくれた。
忙しい一日だったうえ、最後に締め出しをくらってどっ
と疲れが吹き出した日であった。