2017年に神奈川県座間市で、男女9人を殺害したとして死刑が確定していた白石隆浩死刑囚(34)に対して、6月27日に刑が執行された。
● 死体自体への興味をうかがわせる
事件当時、白石隆浩は27歳。2017年8~10月、ツイッターなどで知り合った男女9人を神奈川県座間市のアパートで殺害したと供述した。被害者をSNSで誘い出して性的暴行をしたうえ殺害し、現金を奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われた。
白石の写真を見るかぎりでは、殺人鬼には見えず、むしろ優しい人に見えるところが、被害者を油断させる原因の一つになったのかもしれない。
ツイッターで自殺に関する書き込みなどをした被害者が、白石隆浩に「一緒に死のう」などと自宅に誘い込まれ殺害された。9人のうち3人は15~17歳の女子高生だった
事件発覚当時、捜査関係者が声を潜めて言った。
「白石は金銭目的と死体愛が複雑に絡み合う無秩序型の殺人犯。八月末、一人目の女性を殺害後、(白石は)スマホで『死体の解体』『腐敗臭の抑え方』といったワードを検索し、遺体の解体方法に関するサイトを閲覧していた。さらに『屍姦』『死体を食
べる』というような、死体自体への興味をうかがわせるワードの検索履歴があった。同時期には、海外の死体写真サイトを閲覧した形跡もありました」
● 彼女ならここにいますよ
この事件を知ったときに捜査員の問い詰めに、容疑者があまりに自然体で答えた様子に驚いた。週刊文春2017年11月16日号の記事に以下のように書かれていた。
2017年10月30日。築30年のアパート2階で白石と対峙した捜査員は、こう切り出した。
「田村愛子さんを知っているか?」
白石隆浩容疑者は捜査員を一瞥すると、玄関のクーラーボックスを指差し、自信に満ちた声色でこう答えた。「彼女ならここにいますよ」
わずか13㎡の部屋で捜査委員が目の当たりにしたのは、クーラーボックスに収納された九つの頭部だった。
週刊文春には、白石容疑者と知り合った女性の話しも掲載されているが、彼を『犬』とたとえた表現が気になった。彼にとってその女性はどんな存在だったのか。
「私にとって、隆浩は従順な”犬”でした。でも、当時から自殺にも詳しくて『本当に自殺したいなら床から十センチのところに輪っかを吊って、うつ伏せでやるのが楽だよ』って話していました。仕事を紹介した女の子が飛ぶ(音信不通になる)ことが続くと、鬱っぽくなり「仕事場に居場所がない』と言うんです。今年(2017年)1月初旬には『消えたい。人生ログアウトしたい』と漏らしていました」
● ずっと暗い人生だった
白石はかつて「両親が離婚した。それからずっと暗い人生だった」と、語っている。母から”捨てられた”という意識が彼の心に深い影を落としたのか。
「10年ほど前、隆浩クンが高校生の頃だと思いますが」と、近所の住民が語る。
「奥さんが妹さんだけを連れて、家を出てしまったんです。“離婚したの?”とお父さんに聞いてみたら、“違いますよ”“娘が遠くの学校に通うようになりましてね。心配なので、母親も付いていくことになりました”と。でも娘さんはもう大人なのに、奥さんはまだ帰ってきませんね」
現在、その母と妹は、座間市から車で50分ほどの川崎市内のアパートで暮らしている。デイリー新潮編集部の記者が部屋のインターホンを鳴らしたが応答はなし。また、父も実家から姿をくらましたままとのこと。
参照:神奈川 座間 男女9人殺害 白石隆浩死刑囚に刑執行
【ついに死刑執行】「両親が離婚した。それからずっと暗い人生だった」 死刑執行の白石隆浩
