斎藤純を狂わせたのは宗教による兄の死・埼玉頭蓋骨殺人 | トリップちゃんねる

トリップちゃんねる

本と映画とニュースと日記



5月15日、さいたま市のマンションに住んでいた無職・斎藤純容疑者(31)の部屋から、彼が殺害した宮本果歩(みやもと かほ)さんの頭蓋骨が発見された。県警の調べに対して、斎藤は概ね次のように供述している。

「合意の上で殺している。女性とはSNSを通じて知り合い、自宅マンションに招いてロープで首を絞めた。遺体は部屋で解体した後、ゴミ捨て場に捨てたり、部屋で保存したりしていた。ずっと頭の隅には『人を殺したい』という概念がつきまとっていた」

自分が殺害した人の頭蓋骨を、部屋に置くという、その感覚が疑問でこの事件は心に残った。週刊文春7月3日号では、彼の事件の特集記事が組まれた。

文春の記事では、斎藤は東京都内の高校を卒業後、フリーターとして職場を転々としていた。勤務は長く続かず、唯一続いたのが地元の病院での清掃バイトだった。

「オペ室の清掃を担当していた。血を掃除するコツを学んだり、肉片を処理したり。二年ほど働いていましたが、彼にとっては長続きした職場でした」(斎藤純の親友)

また、母親の宗教が兄の死に結びついてしまった悲劇が述べられている。

「母方の祖父母や母が新興宗教『エホバの証人』の熱心な信者で、純は”宗教三世”として育てられた。彼はナイフや武器が大好きな少年だった。ナイフは血を想起させるもの。でも家では『血を避けなさい』という教義が絶対なため、悩んでいました」

斎藤の”エホバへの憎しみ”を決定づけるある出来事が起こる。

「お兄さんがバイク事故に遭って亡くなってしまったのです。とても気さくで友達も多く、バンドもやっていて、純はその姿に憧れていました」

兄の死について、斎藤はこう打ち明けた。「兄貴は脳みそが出てしまうほど重症だった。そんな状態でも教義では輸血を禁じているから、十分な治療を受けられなかった。輸血していれば助かったかもしれない。両親は兄貴の命よりエホバを優先したんだ」

斎藤の親友は続ける。「純は『エホバのせいで兄貴が死んだ』と口にしていた。兄の死に直面し、やり場のない怒りをぶつけているようにも見えた」

エホバの証人と言えば、聖マリアンナ医科大学事件という事件を思い出す。

1985年6月,川崎市で10歳の男児がダンプカーに接触し,転倒,両足を骨折し,骨が露出した。救急搬送先の聖マリアンナ医科大学病院では手術が予定されたが,輸血準備中にかけつけたエホバの証人の信者である両親が輸血を拒否した。病院側は両親に説得を続けたが,両親の意向は変わらず,男児は約5時間後に出血多量で死亡した。

但し、斎藤純の殺人に至る原因を「エホバの教え」と「兄の死」と決めつけるには、まだ説得力に欠けるように思える。
 

参照:《さいたま頭蓋骨殺人》斎藤純容疑者“殺人願望の原点”「宗教のせいで兄貴は死んだ」
              エホバの証人の信仰 川崎事件