俳優の永山絢斗事件で、思い出したシンナー中毒 | トリップちゃんねる

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俳優の永山絢斗(ながやま けんと)が、大麻で捕まってニュースになっている。そのニュースを元に、9月3日のワイドナショーに出ていたヒロミがこういった。

「本当に大麻がどう悪いのか。なんで法律で止められているのか。お酒だなんだとか他のものと比べて犯罪率がどうなんだ。とかっていうのを本当に検証しない限り、法律でダメだからダメなんですよ、海外はいいけど日本ではダメなんですよ、という説明がもう…若者とかね、中学生の時にそうやって手に入っちゃうんだから。ちゃんとダメな理由を本当にちゃんと検証して説明しないと。」

その発言は、もっともな事で賛成なんだけれど、ちょっぴり不満。その事を言う前に、ヒロミは『前にも言ったけど』と、ことわりを入れているが、なぜ大麻がダメなのかを、少しは説明できるように本人が準備してても良かったのではないか。

なぜダメなのかは、ネット検索するとすぐでてくる。また、大麻にはまって抜けられなくなった経験談もネットに掲載されている。まず、いけない理由は、更生労働省のサイトに説明されている。

大麻とはアサ科の一年草で、昔から栽培され、衣類などに利用されてきた。しかし、一方で大麻の花や葉には「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という脳に作用する成分が含まれており、大麻を乱用すると以下のような様々な影響がある。

1.知覚の変化 (時間や空間の感覚がゆがむ)
2.学習能力の低下 (短期記憶が防げられる)
3.運動失調 (臨時の反応が遅れる)
4.精神障害(総合失調症やうつ病を発症しやすくなる)
5.IQ《知能指数》の低下(短期・長期記憶や情報処理速度が下がる
6.薬物依存 (大麻への欲求が抑えられなくなる)

でも、このような漠然とした説明では味気なくて、心の中に響いてこないような気もする。

俳優。永山絢斗が大麻を使用したのは、中学2年生の夏ごろ。地元の先輩に勧められて音楽イベントで初めて大麻を使用したと明かした。その際は使用して気持ち悪くなり使用を止めていたが、18、19歳のころ、知人の家で飲酒していたら、再び勧められて使用したという。

始めたのが中学2年というのは、早いような気もするが、大麻を始めるのが10代からというのは増えているとの事だ。

大麻クッキーとか、大麻キャンディとか、大麻チョコレートなど、他のものに混ぜられて売られている例もあるとのこと。

そういえば、ぼくが学生の頃は、大麻というよりヒッピーなどのシンナー遊びがはやったりしたものだが、今は日本では「シンナー中毒」のニュースは、ほとんど聞かなくなってしまった。

しかし、シンナー中毒は東アフリカに位置する共和制国家・ケニアで凄いことになっている事が2017年のABEMAニュースで書かれていた。路上で生活している子どもたちは数万人を超え、その95%以上がシンナー中毒者だと言われている。多くの子どもたちは食べ物よりも安く済むシンナーに手を出し、飢えを紛らわせようとするとの事。

食べることよりもシンナーで空腹を紛らわして中毒になっているので、貧困と密接に結びついている。これは、日本での薬物中毒とは別の深刻な問題だ。

そんなケニアで、子どもたちを救おうと奮闘する1人の日本人女性がいる。ケニアで活動していたモヨ・チルドレン・センター会長の松下照美さん(72)だ。ケニアの子どもたちの実情と松下さんの活動を追いかけたドキュメンタリー映画『チョコラ!』には、ストリートでもたくましく生きる子どもたちの姿が描かれている。

 

現在は彼女の亡き後を佐藤南帆(さとうなみほ)さんが継いで、同じくケニアで行っている活動を中心にnoteに書かれていた。

参照:永山絢斗被告、大麻所持認める 中2で初めて使い
   ケニアに戻ります。 "非効率の中に豊かさがある"
   今、大麻が危ない!

    ワイドナショーでヒロミが「大麻がダメな理由を国が説明すべき」