「パンダって見てるといらいらする。笹を食べるの見てるだけで、いらいらする」
「どうして」
「食道に突き刺さってる感じがするからよ」と彼女は言った。
「君の喉じゃないのに」と僕は言った。
「自分の喉でなくちゃいらいらしちゃいけないってことはないでしょう」
上記のは、川上未映子の短編小説「三月の毛糸」の中にでてくる会話。
ちょうど今、読んでいる途中でこの会話がでて、思わずいつもパンダに抱いている事を思い出した。
パンダは、一日10時間以上費やし、その間に20キロもの笹や竹を食べているという。よく笹みたいなまずそうなものを、あんなにムシャムシャ食べられるなぁと思うし、笹や竹だけ食べてあの大きな体を維持できるというところも凄いと思った。
それで、パンダから連鎖して思ったのは、『人間は何か一つの食物だけで生命を維持できるのか?』という疑問。赤ちゃんは母乳か粉ミルクだけで生きている期間があるわけだけど、成人した場合も、たとえば牛乳だけで生きられるのだろうか。
調べて見たら確かにそういう人がいたので、これは可能なようだ。
パキスタンには、30年間牛乳だけで生きている人がいるという。ズルフィカール・アルゴさんは、赤ん坊のころから30歳の現在に至るまで、固形物を食べずに生きてきたそうで、固形物アレルギーなのだという。
固形物を食べると必ず嘔吐してしまい、その症状があまりにひどいので牛乳だけで生きるようになってしまった。
彼は、朝晩1回ずつ1リットルの牛乳とカップ1杯のティーを飲む。それが彼の“食事”のすべてで、こんな食事を30年もの間、毎日繰り返してきたとの事。
ということは、自分が思っているより牛乳はかなりの栄養の高い飲み物ということになる。
今年は暑い夏なので、ぼくはアイスコーヒーに牛乳をたっぷり入れて、ばんばん飲んでいる。それは太るわけだ。今までで一番、デブな体重になったのはそういうことだったのだ。
参照:人は牛乳だけで何十年も生きることができる
