今まで色々なことに興味を持ってやってきた。
囲碁の面白さに惹かれて、碁会所に通ったり、ブレイクダンスの映画を見て影響を受けて、ジャズダンスの教室に通ったこともあった。画家のひとからデッサンを学んで、将来はイラストレーターか画家になろうと思ったりもした。
結局、趣味として何が残ったかというと、テレビやパソコン、それから映画館で『映画を見る』という楽しみだけが、確実に残った。その根本にあるのは、『ぼくは物語が好きだ』という事にたどり着く。
映画や漫画、ドラマで見る物語にどれだけ救われてきただろうか。自分の変化の乏しい日常も、物語の面白さがあれば、まるでそれが自分の憂鬱の薬のような役割で心の落ち込みを救ってくれた。
でも、いったい物語の何が自分を面白いと思わせているのだろう?という疑問も浮かぶ。
本屋でみた”さそうあきら”の「マンガ脚本概論」という本では、彼が京都精華大学のマンガ学部で専任教員を務めて、「脚本概論」というテーマ―の講義を6年間にわたって担当してきたことをまとめている。
「面白いってなんだろう?」その事をテーマ―に毎年すこしづつ工夫をこらして進めてきたという。
本屋で立ち読みした、その本のあるページは、美術大学でのクロッキーの場面。
本日は、モデルが女性。
「元気にえがいてるかあ? 学生諸君! なんでも描きたいポーズがあったらリクエストして」
と、モデルの女性は元気一杯。
「MK事務所から来ました 雨宮でーーーす。よろしくお願いします!」なかなか可愛らしい子。
その挨拶のあと、各自のクロッキーが始まる。
男子学生の感想が入る。
「それは―― 描いたことのないからだ―― 感じたことのないエロス――」
そのクロッキーを熱をもってガシガシ書きなぐっている。
クロッキーの時間が終わった後に、彼がどのように描いているか、そのクロッキーをモデルの雨宮さんが見にいく。
「――――て 何これ わたしじゃなくて背景かよ」
彼が描いていたのは、モデルを通り越して、モデルを描いている仲間達のクロッキーだった。
「今日は気分がのらないんで」
彼は、ちょっと照れていいわけがましく言うのだった。
そこで、作者のさそうあきらの説明。
『主人公が彼女の裸に一目でひきつけられた瞬間。 読者は、このストーリーがこの二人によるラブストーリーになると予感するのです。これがストリーの「問題提起の瞬間」です。』
というところまで立ち読みして、わかりやすい例と、漫画の絵も好みだし、購入することにした。
2200円は、ぼくにはちょっと高めの本で痛いけど・・・・・・。
以下は本日6日2時36分に心を撃たれた田名網敬一のイラストの一点。

