「鬼束ちひろ」の代表曲の「月光」をオマージュした写真展が東京・三田で12月10日から12日まで開かれた。その写真展の被写体を務めたのはアーティスト・女優の光宗薫(ミツムネ カオル)。
「写真展 月光~光宗薫~Homage to Chihiro Onitsuka」の取材会に出席した光宗薫が月光に抱いた感想を述べた。
鬼束とは面識はないが、以前から楽曲を知っていたという光宗は「改めて歌詞を見て、自分と気持ちがリンクする部分があった。楽曲から社会に対して自分が参加できていないようなネガティブ寄りの孤独を感じる」
鬼束の代表曲「月光」の「♪こんなもののために生まれたんじゃない」という歌詞に共感すると明かし、鬼束作品の魅力を「ワードセンスもそうだけど、孤独感とやるせない気持ちを楽曲に込めていてさすが」と語った。
光宗薫はボールペン画家としても有名で、芸術的才能にずば抜けている。
彼女は摂食障害となり、拒食と過食、過食嘔吐を何度も繰り返していたという。コントロールの効かない食欲を抑えたくて、好きな食べ物を長い時間眺めるために絵を描いたことが彼女の美術の世界に入るはじまり。
「描き始めると就寝と食事をとる時間以外は描き続けるので、1日15時間くらいは描いている」という集中力にもおどろかされるが、「気分転換は?」と、インタビューで聞かれて「気分転換にも興味がなくて(笑)。今のところ、絵を描くこと以外でやりたいと思えることがありません。」と、答えているところがすごい。
参照:光宗薫、活動休止からボールペン画家に「万年床で1日15時間描いた」
鬼束ちひろ関連イベント開催「曲に罪はない」光宗薫「孤独とやるせなさ込めている」