目は”ひろゆき”という4文字に吸い寄せられ | トリップちゃんねる

トリップちゃんねる

本と映画とニュースと日記

松田聖子の人気が絶頂期だった1980年の頃だと思う。
聖子が風邪を引いたということが、スポーツ新聞の1面のトップ記事になった事があった。

それを見た青年が、『俺も松田聖子のように風邪を引いただけで、新聞のトップに載るような芸能人になろう』 と思い立ち、その世界に足を踏み入れたということを自叙伝に書いていた。もう誰の本だったか忘れてしまうくらいの、有名にはなれなかった人の本なのだが。

芸能人は不思議な存在で、ニュースになりそうもないでき事が芸能人だからという事でニュース記事として成立する。またそれを読むほうも「なんか変だな」と、思いつつも記事を読んでしまう。

最近、同じような違和感にネットニュースに上がる西村博之(にしむら ひろゆき)、通称「ひろゆき」の記事がある。

確かに彼は、ちょっと心にひっかかるうまい事をいうのだが、芸能人ではない。「2ちゃんねる」開設者であり、「ニコニコ動画」も関係してたけれど、今は二つとも離れている。

つまり芸能人でも犯罪者でも文学者でもないけれど、なぜか毎日毎日、彼がこんな事を言ったということが、まるでみんなの愛する哲学者のように祭り上げられている。

ひろゆきが何かについて語ったことが、こんなにも記事になるのはヘンな状況だと認識しつつ、気が付くと彼の名前がタイトルに入った記事にぼくは目を通してしまうのだ。

彼の書いた本で「論破力」という本も買った。でも、『ネットニュースにあがる薄い記事は読む気はさらさらない』と、心では思っているのだが、目は”ひろゆき”という4文字に吸い寄せられている。

そして妙に疲れているのだ。

『自分でコントロールできない事がまた一つ自分に増えたということを実感しているがゆえの虚脱感か? 』

とまで言葉で飾ってしまうと嘘くさいけれども・・・・・・。