◎「ザ・ウォーク」 (原題: THE WALK)
監督ロバート・ゼメキス 2015年 アメリカ
物凄くたかーい二つのビルとビルをワイヤーでつないで、そこを綱渡りした実在
の人物を映画化した作品。ぼくの、映画「ザ・ウォーク」の認識を大ざっぱに言え
ば、その程度のもので、今一つ映画館でみるかどうかの決意ができないでいた。
でも、その綱渡りの映画の監督・ロバート・ゼメキスは「バック・トゥ・ザ・フュー
チャー」の監督。ぼくがまだ学生の頃、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観て
「なんて面白い映画なんだ・・・・!」と、感動した事を想いだした。
その後は「永遠に美しく…」や「フォレスト・ガンプ/一期一会 」の作品が、強く
印象に残っている。その監督の作品だと思うと、期待も出てくる。
映画のCMでの場面では、地上110階(高さ411m)のワールドトレードセンターの
屋上と屋上の間にワイヤーロープを張って、綱渡りをする為に一歩踏み出すと、
下の景色が映る。それがすごい高さなので、クラクラめまいがするくらいに怖い。
それでその効果をアップさせる為に3D映画ということなのだろう。でもそのクラ
イマックスの場面は映画全体の何パーセントなのか?と考えると3D映画でみる
必要性もそんなにない気もしてくる。と、いうことで腰が重かった。でも、いざ映画
を観始めたら、これが面白くてあっとゆうまに画面に引き込まれていた。
ビルとビルの間に、どのようにしてワイヤーを貼り渡せるか?
どのようにして、ガードマンが勤務しているビルの屋上に忍び込むか?
などの課題をチームを組み協力して、解決していくところなどは、まるでスパイ
活動のようにも見えた。
また、2つのタワービルの間を綱渡りという発想は、「そんな事できるわけがない」
「冗談をいうな!」と、一笑されてしまう。でもその不可能を可能にした行動力や
情熱は、観ているぼくらに元気を与えてくれる。自分に知らないうちについてしまっ
ている『あきらめ』をもう一度疑ってみる必要性を想い起こさせる。
ところで、映画に描かれた実在のフランスの大道芸人フィリップ・プティは、現在
66歳。今、どのような夢を思い描いているか気になるところだ。
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