「あなたの信用を裏付ける根拠と証拠がなければ、あなたを信じることは出来ません」
なぜなら、私が騙される恐れがあるからです。
あなたが起業の為に、金融機関からお金を借りたことがあるならご存知だと思いますが、オブラートに包まないで表現するなら、上記のようなことを融資担当者から言われます。
このような質問をされたら、あなたはどのように自分に信用があること証明しますか?
一時期、「貸し渋り」という言葉が流行り、金融機関の融資に対する締め付けの厳しいことが、社会問題となったことがあります。
もちろん、この問題は一言で片づけられるほど簡単なものではありませんが、ある程度は金融機関側の考えを理解する必要があります。
なぜなら、金融機関側としても信用できないところや、貸しても返済できない可能性の高いところに、貸すことは出来ないからです。
つまり、返済されないリスクもさるところながら、貸すことでさらなる窮地に陥らないように、という考えもあるからです。
あなたは、信用の無い人や返済される可能性の低い人に、お金を貸すことが出来ますか?
これを治療業に当てはめるなら、健康に対する意識の低い人、明らかに長続きしないと思われる人、約束の守れない人などは、信頼関係が築くことが出来ず、お互いに時間とお金の無駄になります。
なので、治療院でも他のビジネスにおいても、入り口の早い段階である程度の判断材料を集める必要があるのです。
たまに、介護関係のお仕事をしている人事担当の方から、面接でどのようなことを聞けばよいのか、というご質問を頂くことがあります。
面接という短い時間の中で、初めて会う相手を見極めるということは、大変難しいことです。
なので、出来るだけ簡潔に相手を見極める方法として、2つの質問をして頂くようお伝えします。
ひとつ目は、「あなたに信用はありますか?」
これに、「いいえ」と答える方はそこで終わりです。
「はい」と答えた方には、「それを裏付ける根拠などはありますか?」と聞き、それに対する回答をどう判断するかということです。
もうひとつは、「MBTI(MYERS-BRIGGS TYPE INDICATOR)の人格診断テストをしても良いですか」と聞きます。
「いいえ」と答えた方は問題外です。
「はい」と答えた方には、「これは何か知っていますか?」と聞き、「知りません」と回答したら、採用は見送った方が良いかも知れません。
なぜなら、一見素直に同意しているように感じますが、自分の知らないことを確認もせずに、承知してしまう恐れがあるからです。
つまり、自分が分からないことや判断がつかないことを、自分の裁量でやってしまう恐れがあるということです。
一般企業でもそうですが、これは医療や介護関係の仕事では致命的なことです。
逆に、このような質問をクリアする人たちが集まる職場は、どんどん伸びていくでしょう。
私は、今ですら金融機関から、「お金を借りて下さい」と言われる立場になりましたが、苦い経験もたくさんして参りました。
また、以前の職場や仕事関係で、今まで数百人の面接も担当してきました。
そのような経験からビジネスは信用第一、ビジネスを提供する側もされる側も、信用される存在になることが最も大切だと痛感しております。
なぜなら、信用された者、信用した者だけが、「儲ける」ことが出来ると信じているからです。
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