普段は普通に見える人が、お酒が入った瞬間に人が変わったようになってしまい、驚いたことはありませんか?
アルコールにより、普段は制御されているリミッターが解除されることで、いつもとは違う面が現れるのです。
これを人によっては、憑依されていると捉える方もいらっしゃいますが、無いものは出ないのです。
饒舌になる人、陽気になる人、怒り出す人、泣き出す人、愚痴っぽくなる人、幼児返りする人、説教じみてくる人、卑わいになる人など。
もちろんお酒の量にもよりますが、出たものがその人が普段内に秘めているものなのです。
つまり、アルコール摂取によって豹変してしまう人は、理性を押し殺し相当な我慢をしながら、日常を送っている可能性があるということです。
一方で、認知症患者さんにも同じようなことが言えます。
認知症という言葉を聞いたことがあると思いますが、一昔前の痴呆症のことを指します。
認知症には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症に分類されています。
それぞれの型の症状は、ここでは割愛させて頂きますが、アルコールにより豹変してしまう方と同じような、性格の変化を起こす方がいらっしゃいます。
いわゆる介護の現場では、認知症の分類型として、そのような性格の変化が出る、ないしは不適切な介護によって出ると考えられていることが多いようです。
しかし、そのようなことを考慮しても、やはり無いものは出ないのです。
人は、何かしらの形で死を意識すると、今までの人生の帳尻を合わせようとします。
帳尻とは、怒りっぽくなった人ならば、きっと何かの怒りをずっと抑えてきたのかも知れません。
幼児返りした人ならば、きっと甘えることを我慢したり、甘えられなかったのかも知れません。
涙することが増えた人ならば、きっと辛いこと悲しいことを、ずっと我慢してきたのかも知れません。
あなたは、何かに我慢していませんか?
日常生活の中で、日々様々な感情が渦巻いていると思います。
もし、怒りたくなった、悲しくなった、辛くなった、苦しくなった、、、と思ったら、その感情の根底にあるものを、いちど度客観的に分析してみることをお勧め致します。
その感情は、間違いなくあなた自身から生まれたものなので、うまく処理していかないと蓄積されていきます。
これをうやむやに放っておくと、アルコール摂取時や死を意識した時に、帳尻を合わせる意味で出てくるのです。
本当の自分はこうではない、本当はこうやりたい、本当はこれをしたい。
私自身も、本当に不器用に生きてきたので、そのような方々の気持ちがよく分かります。
なので、自分が動けるうちに帳尻を合わせておくことが大切です。
なぜなら、あなたの感情の帳尻は、あなた自身しか合わせることが出来ないのですから。
楽しいお酒を飲みましょう!
..........................................................................................................................................................................................
尚、Facebookからも発信しておりますので、お気軽に友達申請してください。