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かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

先日、乳腺外科医と面談するために病院に急遽行くことになったんですが、猛暑の日で、ズボンを着用する気になれず、ワンピースで気軽に行きました。

わたしはワンピースが好きで、かなりよく着ています。バス運転の際も着ている。女性バス運転手は通常ズボン姿が多いですが、スカートだから業務に支障がある場面がおもいつかない。ワンピースで出発前点検とかオイルチェックとかしますよ。

ワンピースが好きなのは、ものぐさだからという理由もあるね。組み合わせ考えずに頭からかぶれば終わり。空気も通り抜けるので、夏も涼しいと思う。


しかし、面談の途中に、胸のチェックがあり、「上半身を出してください」とのことだったけど、思い出したのはわたしはワンピースの下は裸なこと。胸だけちょっと出すのが不可能で、胸を出すためにはパンツ一丁にならねばならない。

この時は看護師さんにお願いして、手術着的なものを貸してもらいましたが、病院にかぶりのワンピースは不適当だと学びました。ご迷惑をかけてしまった。


病院は、やはり前あきの服がいいと思う。そして上下分かれた方がいい。下はわたしはスカートの方が良いんじゃないかな、と思っています。今の所。


あと、先日はかなり待ち時間が長くなり、携帯の電池が無くなりそうで困った。携帯だけでかなりの仕事を片付けられますので充電ケーブルはいつも持っていたほうが良いですね。


飲み物も大事。カフェがあってそこで何か買えますが、席外した間に呼ばれたら、とか思うと、おでかけしたくない。


さて、わたしはたっぷり4週間治療がストップしましたが、そろそろ動き出すようです。

遺伝子検査の結果、わたしのがんは右は化学療法があまり効かない、左は化学療法が劇的な効果をもたらさない、ということがわかりました。

ベリーショートにしなくても良かったようです。そしてポートも散々怖い思いをして入れたけど、すぐには使わないし、もしかしたら全く使わないかもしれない。


まずは手術、その後放射線となりました。もう本当にあまりにも長く不安な気持ちで待っていたので、気が抜けて、はっきり言ってもうどうにでもして、って感じです。わたしは本来調べたり分析したりすることが好きで、夫の膀胱がんについても医師の読むAWMF Leitlinie というインターネットサイトがあるのですが、ここでは標準的な治療の流れなどを示してあるので、全容をおおまかに知るためにはとても良い資料なんですが、それを散々読み込んで、勉強したものです。わたしの乳がんについても、もちろん最初はそれを集中して読んで、読んだからこそ、最初の病理診断の結果になんだか不審な印象を持って、オンコロジストに「本当にそんなガチのケモテラピーが必要なのか?」と再度問い合わせたんですよね。

その後ケモがストップして、長い待機時間になったので、もうすっかりやる気なし。勉強する気なしです。


ただ手術になるなら、いろいろな方式、つまり全摘か温存かという話にもなるんですが、その辺りもちょっとは調べる必要はあるかもなあ。

わたしの希望ははっきりしていて、できるならば温存希望です。わたしは胸元はわたしのチャームポイントと思っていたし(自分で思っているだけ。リアルお友達、笑わないでね)、以前の下顎腫瘍で、フェイスラインが変わってしまって、それがとても辛いので、これ以上体を大きく変えたくないのです。


医者にもその希望は伝えており、全摘になっても必ず再建はすると言っています。


感じとしては、右は腫瘍の位置が素人目には取りやすそうな場所にあるので、温存可能じゃないかなー、と診断するんですが、左は、こっちの方が大人しいがんなんだけど、場所が乳首の奥にあるので、こっちはどうなるかなー?と思います。

あ、これはわたしの想像で医者が言ったわけではないですよ。まだそんなところまで話していない。


さあどっちにしても、今はなるべく事務仕事を先に進めないと。いつ手術になるかわからないので。



次女が作った夜ご飯。チキンとじゃがいも、きゅうりにトマトにニンニクヨーグルトソースです。ちょっとギリシャかトルコっぽいご飯だな。

下はわたし作。おそうめんですね。大根おろしを山ほどかけました。が、ものすごく辛い大根でした。


さんぼ

もう化学療法が直前でキャンセルされてもう3週間以上経ちました。もし化学療法を予定通り始めていたとしたら、そろそろ3回目の治療日を迎えるはずでした。AC療法は4回の予定だったので、もうゴールが見えかけているはずでした。


明日電話が来なかったら、もう一度こっちから電話する。忘れてはいないみたいだけど。それに検査の結果やっぱり予定通りに化学療法を始めましょう、なんて言われたら、わたしは冷静でいられないだろうね。もうすでに2-3週間も音沙汰なかった病院の先生に「あなた、わたしがものすごく不安でいる気持ちわかる?あなた、がんになったことある?」などと発言しましたしね。

検査の結果が出ないのは仕方ないと理解しましょう。でもわたしだったら、不安な患者に「貴女のこと忘れていないのよ」的な中間報告的な連絡はしますよ。3週間もほったらかしにはしない。

医者は忙しいでしょう。だけど、わたしはわたしより忙しい人はあまりいない思っているので同情しない。今関わっている患者の現状を把握しておいて欲しいなあ。


さて、8時から16時ぐらいまでは常に病院から来るかもしれない電話を気にしながらのツアーはとうとう最終日を迎えました。

朝食は6:30から、スーツケースをバスに積み込むのは7:30としました。7:30から持ってくるんじゃなくて、7:30には全てのスーツケースと楽器がバスの横に並べられている状態にしろ、と散々注意しました。

ダブルデッカーは本当に荷物を積みにくいバスで、パズルのように考えつつ積み込みますから、バズルのパーツ、すなわちスーツケースが全て揃ってからでないと上手く積み込めないのです。


そして8時にホテルを出発してStuttgart近郊の街に着いたのは21:30。スイス経由の方が距離的には近いんですが、ベルンやチューリッヒのあたりはかなり渋滞するので、帰りはフランスを延々と走り、フランスドイツ国境を通って移動しました。大体950キロぐらいかな。


帰りはバスの中で、ランチを希望者に売り捌きましたが、本日のメニューはグラーシュスープ。ハンガリー風のパプリカ味の具沢山のシチューのようなものです。わたしは業者用の缶詰で温めるだけのものに、フランスの美味しいじゃがいもを入れて、フランスのスーパーで買った野菜スープ、トマトスープ、レンズ豆シチューなども混ぜ込んで、パプリカや塩や胡椒で味付けをして50人分作り上げました。バスの中でです。ダブルデッカーの下にはキッチンがあって、スープを温める大型器具も作りつけているんです。そしてジャガイモはこれも備え付けの電気鍋のような調理器具で茹でました。


うちの夫なんて、ジャガイモを丸のまま電気調理器で茹で上げ、フランスの美味しい塩入バターを山ほど添えて食べていました。大好物なんです。


うちのバスはトイレも台所もあるから、後シャワーつければここで生活できるね。


帰宅してみれば、南仏も暑かったけど、ドイツもどっこいどっこいで、南仏のホテルやレストランはクーラーあったので、外に出ない限り南仏の方が良かったかも。

暑いのも寒いのも苦手で、ほんと、辛い。扇風機があればなんとかなると思っていますけどね。


朝のうちに煮炊きをして冷蔵庫に保管したサラダ的なものを毎日食べています。

久しぶりにご飯と肉でも食べようかなあと思って作った豚の煮物。右下のなんか汚く見えるものはドナープレートと呼ばれるトルコ風の盛り合わせ。アルゴイ地方のある駅で、うちのバスの運行が終了するのを待っている間に食べた。運行終了したら、運転手からバスを受け取って、延々と200km離れた次の勤務地へ持っていった。

わたしの治療が始まったら、こんなちょこちょこ仕事を誰がやるんだろうか?


さんぼ




コンサートの次の日、ローヌ川付近に広がる大湿地帯のカマルグへ遠足に行きました。

マノスクからは約2時間ぐらいの移動になるので、わたしは遠すぎるとアドバイスしたけれど、みんな海が見たいんですって。我々の住むところは近くに海はないからね。せいぜいボーデン湖ぐらいで。


カマルグではローヌ川遊覧船に乗りました。

ここで有名なのはフラミンゴと白い馬、黒い牛ですね。ローヌ川遊覧船は、サンマリードラメールと言うカマルグ地方の最大の街でカマルグ観光の拠点とするのにちょうどいい街からの出発でした。ただやっぱりマノスクからは遠くて、街の散策は約1、5時間ぐらいしか取れませんでした。だけど案外それでよかったかも。なぜなら35℃ぐらいの猛暑で、街の散策なんて自殺行為に近く、遊覧船に乗って風を感じた方がずっとマシだったからです。



船とカマルグ牛と馬。特徴的な石を積み上げた海岸。フラミンゴの代わりに見た鳥。白鳥だと思うんだけど。わたしはピンクのフラミンゴを楽しみにしていたけど、一羽も見なかった。フラミンゴが見たければ、このローヌ川遊覧船は間違いですね。自然公園に行った方が良かった。あと時間帯も理想的ではなかった。朝か夕方以降が良いそうです。まあお客は水のそばを希望して、地中海に足を漬けて喜んでましたから良いんですけど。


とても素敵な街ではありましたが、とにかく日中は恐ろしく暑かったので、この街、あるいはカマルグ地方を満喫したい場合はこのサンマリードラメールに数泊して、朝方と夕方以降に活動するか、アルルあたりの近場に連泊してそこを拠点にあちこち回るかが良いかもしれないです。


プロヴァンス旅行のベストシーズンっていつなんでしょうね。


ところでこのローヌ川流域には水田が存在しており、わたしはよくカマルグの丸い米を買っていますが、かなり日本米に似ており、ちょっと腰があるので、リゾットとかライスサラダ、あるいは普通に炊いて和食のお米としても満足できるし、良いお米だなあと思います。5kgで40ユーロちょっとです。ああ、日本円に換算したら7300円ぐらいですか。日本米を買うよりずっと高いですね。換算しなければ良かった。


わたしはせっかく綺麗なところに行ったんだけど、添乗員としてだったので、遊覧船のチケット支払いとか、再集合場所の確認とかで走り回り、その上クレジットカードがブロックされて遊覧船の支払いに手間取ったりしたので街を楽しむ時間なんて1秒たりともありませんでした。


またいつかプライベートで来なくっちゃ。でももっと涼しい季節がいい。


さんぼ