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かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

7月末からドイツのユースオーケストラとその付き添いを連れ、総勢70人で猛暑の日本に行っていました。

ツアー中はあまりの過酷な天候下の観光で、疲れ果て、あちこちのホテルに宿泊したけれども、テレビというものを一度もつけずに過ごしたあたり、どれだけ自分が消耗していたのかわかります。


記録のために思い出しながら日記を書いてみようと思います。


現在は、ドイツに戻ってきています。

本当に日本は酷暑でした。冗談かと思った。

よく一人も脱落者、というか病人が出ずに帰国できたものです。



最初の見学地の広島と出発の時の飛行機。


わたしは最近JALが好きなのですが、今回はたまたまグループもJALのチケットを取って利用しました。

団員のほとんどはエコノミーですが、わたし自身は、今後も続く激務のことを考えて、せめてプレミアムエコノミーで移動しました。ローマツアーでぎっくり腰になり、それが良くならなかったので、ビジネスへの変更も考えたけど、チケットはグループ扱いだったので、変更が面倒になってそのまま。でも快適に問題なく移動できました。



さんぼ

ここ数週間、かなり色々な個人的な大きな変化があったのですが、とにかく、今は夫と二人で修学旅行のツアーでローマにいます。


今年はローマは25年に一度のカトリックの聖年にあたり、修学旅行のデスティネーションとして人気で、我が社もいくつかローマツアーが決まっています。


本来はドイツからローマまでは、Vorfahrerと呼ぶ運転手がお客を乗せてからしばらく担当して、メインドライバーと交代する方式で交代地ー多くの場合はスイスですがーからは一人で走ることが多いのですが、諸般の事情で今回は最初から最後まで二人体制で走ることになりました。


夜の22時にカールスルーエを出発して次の日の14時にテルミニ駅近くのホテル到着。学生はそこに泊まりますが、運転手とバスはアウレリア街道沿いのバス駐車場があるホテル泊です。なぜならバスをローマ市内に侵入させるためには許可証が必要で、約600ユーロぐらいかかるからです。払ってくれるんだったら我らは何度でもローマ市内に行きますが、そんな予算のあるお客も少ないですね。どっちにしてもローマは大型バスでの観光は困難です。


だから我らは彼らをホテルに降ろしたら、二日間おやすみでバスは動かさず、1日だけ午後チボリに遠足、ドイツに帰る日は、かわいそうにお客さんはスーツケースを持って公共交通機関を利用して、郊外まで移動して、そこにバスがお迎えに行く手順となります。

昔はサンピエトロの近くにバスを停めることも出来たんですけどね。今は昔。


というわけで、わたしも夫もローマで二日間遊びまわり、観光をしようと思えばできるんですが、不運にも、出発時のスーツケース積み込みの際にわたしはひどいギックリ腰になり、歩けなくなりまして、ほとんどホテルに篭っています。一回タクシーでサンピエトロへ行きましたが、あまりの人の多さ、また多くの訪問者がいるために、見学順路が決められて、それ以外からは教会に近づけないようになっているために、長距離を歩かざるを得ず、夫の体調もイマイチだったので見学は断念しました。


歩くのは難儀していますが、運転はできました。座るのは大丈夫なんです。初めてゴッタードトンネルを通りましたけど、ダブルデッカーだとかなり狭く感じましたね。


テルミニ駅の近くでの愛車。ちなみにローマの街に入る前に夫と運転は交代しました。とてもあの街をダブルデッカーで通過する自信がなかったからです。やればできるんでしょうが。


夫と二人ではあるんですが、エージェントがホテルの部屋は二つ取っていたので、別々の部屋です。隣同士だけど。仕事中はこっちの方がずっと良い。少なくともわたしは。


ホテルはバンガローで、小さなコンテナのような部屋にシャワー、トイレ、洗面所が付いているだけの簡素な宿泊施設ですが、クーラーはあるしベッドはわたしの好みの硬めのマットレスで、文句はない。ご飯はかなりひどく、初日に食堂に行って愕然としてからは、一応エージェントは食事付きで取ってくれているんですが、他のところに食べに行っています。


ここだって、別に特筆すべきレストランでは無いんですが、夫は30年前に一週間に一度ローマに行っていた時期があり、その時からの行きつけらしく、久しぶりに行けて嬉しそうでした。


夫はラザニア、わたしは羊のグリルです。

他に食べたいものが多いので、今回もピザは食べられそうにないなあ。何度もイタリアに来ているけど、ほんと、ピザを食べる機会が無い。


オリーブオイルとワインは買い込みました。オイルは本当に味が違う。飲めるんじゃないかと思えるほど香り高いです。ワインはかつてヴェローナで飲んで、かなり気に入ったLuganaをケースで。


さあ、明日はチボリ遠足ですが、夫が運転してくれるらしいので、わたしはぎっくり腰の養生に専念するつもり。


さんぼ

ドイツに住んでいて、よかったと思う事はいくつかありますが、その一つに良質な音楽を鑑賞する機会が多くある事が挙げられます。


最近数日間にわたるツアーを2回続けて担当しましたが、目的地は音楽の故郷、ザクセン州です。ドレスデン、ライプツィヒなど。


ちょうどドレスデンでは、フラウエン教会ではバッハのモテットのコンサート、クロイツ教会ではオルガンコンサート、Semperオペラではマーラーのシンフォニーのコンサートが催されていましたので、鑑賞。ライプツィヒでは幸運なことにトーマス教会でバッハフェスティバルのオープニングコンサートに行く機会を得ました。


バッハフェスティバルのオープニングコンサートだけは、前もってチケットを予約していました。あとは現地に入ってから時間があったので、チケットを購入しました。

バッハは98ユーロだったかな?一番良い席は売り切れて二番目の価格帯で、席ももうすでに少ししか無かった。

フラウエン教会のモテットは、コーラスは寄せ集めのプロジェクトコーラスで、プロでは無かったせいもあるのかな?19ユーロ。Semperオペラのマーラーは、95ユーロ。席は残っているので一番良いところでしたが、2階のバルコニーの席でステージの正面で満足。オルガンコンサートは9ユーロ。


仕事中に何してるんだ、って感じですが、夕方前には終わりますので、その後の自由時間を利用して充分に楽しみました。


わたしはバロック好きで、車で聴くのは昔のハードロックかバロックなので、バッハフェスティバルはかなり楽しみにしていましたが、やはり一番印象に残りましたね。特にバッハの最高傑作の一つとわたしは思っているのですが、ロ短調ミサがプログラムに入っていたのは、本当に幸せだった。ただし抜粋でしたけど。まあ全部やると一時間半はかかっちゃうからね。

好みですが、これは少年合唱団が歌わないと聴けないですね。同じソプラノの音域でも、少年の場合は無垢でそれでいて力強く、自然で。大人だとこうはいかないですね。なんか変なビブラートがかかったりして、自我が見えるというか。繰り返すけれどこれは好みでしょう。表現力について言えば大人の方がいいと思う人も多いだろうし。ま、わたしは作曲家の想いを代弁するような演奏が好きで、音楽家そのものの個性をあまり前に出されると邪魔とすら思うんですが。


今回はトーマス教会所属のかつてバッハが指導した合唱団でしたので、わたしの中では最高の演奏でした。


トーマス教会の前の有名なバッハ像。下はここもバッハが活躍したニコライ教会。ここは東西ドイツ統一のきっかけとなった、毎週月曜日の「平和の祈り」礼拝が行われていた教会で、礼拝の後に慣例となっていた平和行進が大きな平和デモとなり、歴史を変えたのです。


今回は仕事のついでにちょうど開催されるコンサートに行ったので、前準備なしで知識もなくチケットだけを取ったんですが、次回はぜひバッハフェスティバルを目的にライプツィヒを再訪したいと思いました。その場合は、数日は滞在しないとね。

後から調べたところによると、毎回最終日はロ短調ミサをやるそうなので、きっと全曲演奏されると思うので、最終日をターゲットに計画しなくては。

因みにわたしは、ロ短調ミサはあまりにも好きなので、全曲口ずさめます。そして口ずさむ際に頭に流れる演奏は、やっぱりトーマス教会の指揮者の演奏なんですよね。


また、教会でのコンサートの座席ですが、今回は席の選択は大失敗でした。どこで楽団が演奏するのかを知らなかったので、そもそも空いている席があまり無かったこともありますが、適当に選んだ席が大きな柱のそばで大変な圧迫感があるところだったので、ダメ元でチケットセンターに行って、他に席が無いか聞いたところ、前日に調べた時は完売だったのに、いくつか最も高い席が何枚か戻って来ており、センターの人に、どこがこの中で最上の席かを聞いて、彼らのアドバイスをもとにとても良い席に変更できました。

チケットは変更返金は不可ですが、センターに戻して、もしもそれが開演前に売れたら、確か90%戻るのかな?95%だったかもしれない。いずれにせよ、わたしは良い席ならばお金は戻らなくても良いと思って買い直し、圧迫感のある席のチケットはセンターに預け、電話番号とメールアドレスをセンターに残していたんですが、開演前にメールが来て「あなたのチケット売ったわよ。あとでお金をとりに来てね」とのことで、これは本当にラッキーでした。コンサートの感激に満たされて、コンサート後チケットセンターに行って返金分を戻してもらったのですが、期待もしていなかった返金なので、一部は寄付して、その残りでコンサート後のワイン代にしました。


オープニングコンサートは17時から。わたしはプログラムを熟読するまでは、ロ短調ミサは全曲と思っていた(と言うか抜粋で演奏されるなんて思いつきもしなかった)ので、これは終わるのは少なくとも20時はすぎるだろうと思っていましたが、抜粋ミサだったので、19時30分ぐらいには終わり、日の長い気持ちのいいライプツィヒの街を散歩しながらホテルに戻って、ホテル前にあったイタリアンでちょっとだけ軽食をつまんでワインで一人乾杯したのでした。


感激で胸がいっぱいで、サラダだけ。あとちょっとだけエビを焼いてもらった。ところで最近はどこに行ってもサラダはバルサミコですが、わたしはもうすでにかけてあるんだったら文句言わずに食べますが、バルサミコよりも安いただの酢の方が好き。一番いいのはレモンとオリーブオイル。ここではリクエストしたらこんな綺麗にカットしたレモンが添えてありました。それにお気に入りの白ワイン、Luganaをお供に。


とてもとても良い夜でした。


さんぼ