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かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

久しぶりに日本語でのお仕事です。



まずはここ。

ここはどこでしょう?と書いて、クイズにしたいところだけど、面倒なので書きますが、チェコのチェスキークルムロフです。


つくづく思いましたが、やはり観光は足腰がしっかりしているうちにこなすべきですね。わたしは歳の割には元気と思っているけどかなり辛かったです。坂の登り降りが。石畳の道って疲れるんですよね。ちょっと濡れていると滑るし。


上はビーツのサラダ、下はチェコの名物のお団子。これはジャガイモ生地のお団子で中にはお肉が入っていました。


今猛烈に忙しいのですが、時間を見つけて素敵だった旅を記録したいです。


チェスキークルムロフではもちろん現地ガイドさんを頼みました。もし個人でいらっしゃる場合も、できれば現地のライセンスガイドさんをお願いする方がずっと有益と思いますよ。いろいろ探す時間は節約できるし、知識も増える。今回は建築が専門のガイドさんだったので、さまざまな建築様式の建物が小さな街に集中している珍しい街、チェスキークルムロフで、建物についてもいろいろと学べました。


さんぼ

間違えて受けてしまったツアーをなんとか辻褄を合わせて遂行しました。


我が社は、ツアー会社から催行ツアーリストを受け取り、その中から、サービス提供可能なツアーを選んで料金の見積もりを出して、双方折り合いがつけば、契約という流れで仕事を受けますが、その時チャックするのはツアー出発地です。


できることなら我が社のガレージから近いほうがいいのは当然ですが、デスティネーションの方角にある出発地点なら良しとしています。例えば我が家はウルムの近くなんですが、カールスルーエが出発でプラハに行くようなツアーは選択肢に入らないけど、カールスルーエ出発でロンドンに行くのなら受けるという感じ。地図を見ればわたしの言う意味がわかると思います。


そうやって厳選して受けるツアーを選んでいるのにも関わらず、これは夫がミスしたのか次女が受けたのかは知りませんが、ザールランド出発でオーストリアに行くツアーを受けてしまっていることがわかりました。ザールランドまでガレージからはバスで5時間、オーストリアのザルツブルクの先の目的地までは、来た道を逆戻りして更に5時間。正気ならば絶対に受けない仕事です。行きも帰りも運転手は二人体制で運転せねばならない。単なるオーストリアまでの修学旅行のために延べ3名の運転手が必要。しかしながら受けてしまったからにはやらないわけにはいかない。


わたしは自分自身の日本人のお客様のツアーが控えており、絶対に動きたくなかった。だって書類もまとめていないし、家の中はカオスで、片付けたいし。だけど、人手不足で、散々ヘルプ運転手を探したけど、ハイシーズンなこともあって、本当に一人も見つからず、結局わたしがザールランドまではるばるダブルデッカーを運転して赴く羽目になりました。出発時間は8時。そこまでは5時間はかかる。余裕を見て朝の2時に出発です。ほんと、嫌になる。


ヨーロッパのバスの運転規定は、大雑把に言うと純粋な運転時間は1日9時間まで。4、5時間の間に45分の休憩が必要です。だからわたしはアウトバーンのドライブインで一回15分休憩して、荷物積み込みを30分として辻褄を合わせようと計画していましたが、問題の多いTomTomのナビにうっかり従ってしまい、カールスルーエの先でアウトバーンを降りてしまったので休憩できる場所が見つからず、結局出発地まで直行する羽目になりました。規定の4、5時間が近づくと、ドライバーカードリーダーが点滅して、大きく「休憩しろ」と迫ります。神のご加護でなんとか5分前に到着。


そして荷物積み込みですが、このダブルデッカーバスは、車両の後ろが荷物室になるんですが、ドライバーが中に入って、荷物をどんどん積み上げる方式で搭載するんです。これで数週間前、腰をやりました。だから客の手伝いなしには不可能なんですが、客は15歳ぐらいの学生なんだけど、言わないと何にもやらないのね。ぼーっと荷物をバスの近くに持って来て突っ立ってるだけ。「まず四角いスーツケース持って来て」と叫んでも、動かない。先生に「ねえ、指示して手伝わせてくださいよ」とお願いしてもあまり効果はないし。幸い、気の良い明るそうな少年グループがいて、彼らだけが一生懸命やってくれましたけどね。嘆かわしい。

しかもたった四日間なのに巨大なスーツケース。結局全部は荷物室には入らず、座席や通路に荷物を置くことは法律で禁止されているので、トイレの中にスポーツバックを押し込んで、なんとか全てバスの中に搭載しました。かかった時間は45分。


これでどっと疲れ果てましたが、仕方ない。出発です。また来た道を戻る。


お馴染みの渋滞渋滞で、かなり時間を取り、しかもバスのトイレは荷物が詰められて使えないので、客はトイレトイレと騒ぎ、一回のトイレ休憩じゃ間に合わず、2回も止まってあげたので、ウルムの運転手交代場所に到着したのは規定時間の切れる1分前。綱渡りでした。


交代場所のドライブインホテルには夫が待ち受けており、我らは久しぶりにそこのホテルレストランで一緒にランチが食べたかったので、客には45分の食事タイムを与えて追い払い、夫婦で美味しい昼食を楽しみ、彼は躾の悪い学生と一緒にオーストリアへ。わたしは疲れ果てて自家用車で自宅に戻って、この間違えて受けたツアーの仕事を終えたのでした。


美味しいご飯。

下は全くトランクに入らず、トイレに積み込まざるを得なかったスポーツバック。我々は四日間の修学旅行の荷物はこんなものと想定しますけどね。ほとんどが巨大スーツケース。何入ってるんだろうか?


さんぼ

我が社にも新車バスがあって、そのバスにもさまざまな最新機能は搭載されているんですが、それは路線車両で、クロアチアの時に借りた車両はツアーバスなので更に多くの機能がありました。


慣れれば素晴らしいシステムと思います。しかし初めて運転したわたしには、とても邪魔な機能で、すごくすごく乗りづらいバスでした。


特に最後まで慣れることができなかったのは、自動運転システムです。

これは、大雑把に言えば、運転手がなんらかの理由、うたた寝とか体調不良に陥って運転不可能になった場合に、安全に進路を外れずに走行し、いずれは安全に止まることのできるシステム。


道路上の線を認識して、そこから外れないようにハンドルがわたしを誘導します。それも結構な力で。

例えば真夜中のほとんど他の走行車がいないアウトバーンなんかで、カーブの場所など、これはみんなやってると思うけど、線を無視して自分なりのコースを辿って運転することが多いですが、新しいバスはそれを許さない。強引に正しいルートに引き戻します。これ、結構怖い。

また、標識で認識しているのかGPSか知りませんが、例えば国境や料金所ではかなり前から自動的にブレーキがかかり減速するので、毎回びっくりしました。その後の調査でこのシステムを切るボタンを発見しましたが、切っても15分後にはまた自動的にオンになるしつこい機能で、これは良い機能なんだろうけど、かなりやり難かった。


またどうやら規定の速度も全て表示されるようになっているようで、例えばオーストリアはいくつかのアウトバーンでは、バスの最高速度が夜間22時から5時までは90km/hなのですが、わたしが走ったTaunernアウトバーンもそれに該当するらしく、ディスプレイに大きく90と表示されていました。わたしは今までうちのレトロバスでは平気で100で走っていたので、今後充分注意せねば。


ペアのオトコは、わたしが90でちんたら走っているので、イライラしているのが見て取れましたが、「あんた、わたしは法律を遵守しているだけなんだよ。」と諫めましたら、彼も夜間走行速度のことは今まで気が付いていなかったらしく、納得していました。ちゃんとアウトバーンの所々に注意書きがあるので、標識をちゃんと見ろという話ですね。


後方から追い越す車が接近すると、左のミラーに警告ランプが着くし、トラックなんかを追い越したら、その場面が上から撮った画像で出て来て、充分な車間距離をとってまた元の車線に戻るまで見届けられるし、とにかく全方向から自分の動向を確認できるようになっている。例えばバックで駐車の時も上からの画像で確認しながらバックできるわけで、便利と言えば便利だろうけど、慣れないのでやっぱり自分の目とバックモニターだけでやりましたけどね。あまりにもいっぱい画像があるとどこ見て良いかわかんなくなっちゃう。


今後新車バスを買うともれなくこれらの機能がついてくる。毎日乗ったらすぐ慣れるのかなあ。わたしはかなり苦労しましたけどね。ペア運転手もブーブー言ってた。予想ですけど、これらの機能、今に法律でつけるように定められると思いますよ。安全システムと言えるものなので。

付いててもも良いけどオンオフがマニュアルになれば良いなあ。この機能、たとえば工事中の箇所なんか帰って危険ですよ。わたしは最初の工事箇所はこの機能のオフボタンを発見できなかったため、ハンドルを強引に操作して事なきを得ましたけど。その後も長い工事区間なんて途中でまたオンになってびっくりするし。


前からついているけど、わたしがほとんどオフにしているのは車間距離コントロールシステムです。なぜなら、トラックなどを追い越す時にこれがついているとかなり前方で左車線に移動しないと減速しちゃって追い越しに長い時間がかかってしまうから。


とここまで書いたところで、スペインに行っていた夫から電話。渋滞で時間がかかり、規定の運転時間をオーバーしそうなので、途中まで迎えに来て運転交代しろだそうです。空のバスだから、適当な格好で良いとしても、厄介なことにさっきケーキをオーブンに入れちゃったんだよなあ。さて、どうしよう。ギリギリまで焼いて、あとは電源を切ったオーブンに入れたままにして、運を天に任せるしかないね。


上は最新機能の新車バス。下は我が社の年増バス。


さんぼ