我が社にも新車バスがあって、そのバスにもさまざまな最新機能は搭載されているんですが、それは路線車両で、クロアチアの時に借りた車両はツアーバスなので更に多くの機能がありました。
慣れれば素晴らしいシステムと思います。しかし初めて運転したわたしには、とても邪魔な機能で、すごくすごく乗りづらいバスでした。
特に最後まで慣れることができなかったのは、自動運転システムです。
これは、大雑把に言えば、運転手がなんらかの理由、うたた寝とか体調不良に陥って運転不可能になった場合に、安全に進路を外れずに走行し、いずれは安全に止まることのできるシステム。
道路上の線を認識して、そこから外れないようにハンドルがわたしを誘導します。それも結構な力で。
例えば真夜中のほとんど他の走行車がいないアウトバーンなんかで、カーブの場所など、これはみんなやってると思うけど、線を無視して自分なりのコースを辿って運転することが多いですが、新しいバスはそれを許さない。強引に正しいルートに引き戻します。これ、結構怖い。
また、標識で認識しているのかGPSか知りませんが、例えば国境や料金所ではかなり前から自動的にブレーキがかかり減速するので、毎回びっくりしました。その後の調査でこのシステムを切るボタンを発見しましたが、切っても15分後にはまた自動的にオンになるしつこい機能で、これは良い機能なんだろうけど、かなりやり難かった。
またどうやら規定の速度も全て表示されるようになっているようで、例えばオーストリアはいくつかのアウトバーンでは、バスの最高速度が夜間22時から5時までは90km/hなのですが、わたしが走ったTaunernアウトバーンもそれに該当するらしく、ディスプレイに大きく90と表示されていました。わたしは今までうちのレトロバスでは平気で100で走っていたので、今後充分注意せねば。
ペアのオトコは、わたしが90でちんたら走っているので、イライラしているのが見て取れましたが、「あんた、わたしは法律を遵守しているだけなんだよ。」と諫めましたら、彼も夜間走行速度のことは今まで気が付いていなかったらしく、納得していました。ちゃんとアウトバーンの所々に注意書きがあるので、標識をちゃんと見ろという話ですね。
後方から追い越す車が接近すると、左のミラーに警告ランプが着くし、トラックなんかを追い越したら、その場面が上から撮った画像で出て来て、充分な車間距離をとってまた元の車線に戻るまで見届けられるし、とにかく全方向から自分の動向を確認できるようになっている。例えばバックで駐車の時も上からの画像で確認しながらバックできるわけで、便利と言えば便利だろうけど、慣れないのでやっぱり自分の目とバックモニターだけでやりましたけどね。あまりにもいっぱい画像があるとどこ見て良いかわかんなくなっちゃう。
今後新車バスを買うともれなくこれらの機能がついてくる。毎日乗ったらすぐ慣れるのかなあ。わたしはかなり苦労しましたけどね。ペア運転手もブーブー言ってた。予想ですけど、これらの機能、今に法律でつけるように定められると思いますよ。安全システムと言えるものなので。
付いててもも良いけどオンオフがマニュアルになれば良いなあ。この機能、たとえば工事中の箇所なんか帰って危険ですよ。わたしは最初の工事箇所はこの機能のオフボタンを発見できなかったため、ハンドルを強引に操作して事なきを得ましたけど。その後も長い工事区間なんて途中でまたオンになってびっくりするし。
前からついているけど、わたしがほとんどオフにしているのは車間距離コントロールシステムです。なぜなら、トラックなどを追い越す時にこれがついているとかなり前方で左車線に移動しないと減速しちゃって追い越しに長い時間がかかってしまうから。
とここまで書いたところで、スペインに行っていた夫から電話。渋滞で時間がかかり、規定の運転時間をオーバーしそうなので、途中まで迎えに来て運転交代しろだそうです。空のバスだから、適当な格好で良いとしても、厄介なことにさっきケーキをオーブンに入れちゃったんだよなあ。さて、どうしよう。ギリギリまで焼いて、あとは電源を切ったオーブンに入れたままにして、運を天に任せるしかないね。
上は最新機能の新車バス。下は我が社の年増バス。
さんぼ