ギリシャへ④ デルフィ | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

パトラスからデルフィまでは、約130km, 2時間半ぐらいかかります。

わたしはギリシャと言えばかつて一世を風靡した名曲「魅せられて」を思い出す世代で、なんとなく穏やかな海岸をのんびり走る国、なんて間違った認識を持っていたんですが、これ、山国ですよ。もう、細く険しい曲がりくねった山道をどんどん登って、聖地デルフィに行くんです。

路線勤務で山道には慣れていますが、何しろ道が狭いのと、道路標識がイマイチきちんとしていないのと(ドイツでは、ここからヤバめですよ、という予告的な標識がある)、舗装した道路の脇はすぐ溝になっている道路がやたらとあり、絶対にアスファルト上に全てのタイヤが乗っていないとひっくり返るんじゃないかと言う恐怖で、本当に緊張しましたね。しかも村の中は、両側にびっしりと車が駐車していて狭いし、建物のバルコニーが張り出しているので、ダブルデッカーは高いので、ぶつからないように注意せねばならないしで、本当に苦労してデルフィに着きました。もともとギリシャ国内は運転手一人でも全然問題ないので、夫に今後ギリシャ内は1メートルたりとも走らないことを宣言したのは言うまでもありません。


デルフィはパルナッソス山の中腹にある村で、その近くには世界遺産になっているデルポイの遺跡があります。


今回のお客さんは、ドイツのギムナジウムでギリシャ史、古代ギリシャ語などを勉強しているクラスで、古代ギリシャの最高神、オリンポスの長であるゼウスが定めた世界の中心であったこの地に残る遺跡を訪れるためにここでギリシャの最初の見学が計画されました。

デルフィのホテルには二泊します。


ところでこの村、道は狭く、ホテル前で荷物をおろす時は完全に全ての交通をブロックするのですが、幸い、フェリーの遅延で、ホテル到着は夜の22時過ぎで、迷惑をかけた(つまり荷出しが終わるのをバスの後ろで待っていた車)はおよそ6台ぐらいで済みました。悪かったな。でもどうしようもないもんな。


わたしと夫は学生とは別のホテルでした。そのバルコニーからの風景。この白い車が停まっている部分のカーブは前の晩にものすごく苦労して通った場所です。多分数センチも余裕がなかった。良く通り抜けられたものです。

ホテルが別だったのは、別に運転手をランク落としたホテルで節約しようとされたわけでなく、どうやらこっちの方がちゃんとしたホテルで、うるさい学生から隔離し、ゆっくりと休み、朝ごはんも静かに取れるように考慮されてのことでした。

下は、到着してホテル隣のレストランで学生と一緒に食べた夜ご飯。夜の11時なのに、我々の暖かい団体ご飯を用意して待っていてくれたのです。


今ギリシャ3日目ですが、お食事は毎日大満足。お野菜料理が多く、しかもわたしの好きな温野菜が多いんですね。煮たパプリカとかいんげんとか大好きなので、今後自宅でもギリシャ風温野菜をメニューに取り入れようと誓いました。


さんぼ