今年のイースター | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

イースター休暇に入ってすぐ、長女もボーイフレンド付きで帰省して、久しぶりの家族全員集合です。と言っても夫はワークホリックぶりを発揮して、ちょこちょこ運転してましたけど。わたしも何度かバスを検査場に持って行って安全検査を済ませました。

このバスの安全検査は三ヶ月に一回検査場に持って行って、ブレーキなど重要箇所の検査をするんですが、これ、結構、と言うかかなり負担です。そもそも担当路線は我が家から100-200kmぐらい離れているし、路線だから走りっぱなしで、検査場の営業時間に検査に持って行くのが大変です。路線のうち黒い森の一本だけ、幸運なことに検査場の近くで1時間半の休憩があるので、黒い森を走っているバス二台は取り替えっこしてなんとか二台検査を済ませることができます。

もう一つのシュヴァーベン山脈路線は、難関で、土日も運行しているし、検査場の営業時間内には終わらないので、代替バスを持って行って、バスを取り替えて検査場に持って行って、また戻しに行くしかありません。あーめんど。


この狭い入り口から15mのバスをまっすぐ入れるのは難関です。


そんなちょこちょこ仕事の合間に、おさんどんもやりましたよ。ほんと、主婦業は楽じゃないわ。と言ってもわたしは主婦業ほど面白い仕事はないと思ってますけどね。



たまには他のが作りたいけど、家族集合の際のケーキとして定番になってしまい、他のを作ったらみんながっかりするので、いつも同じの黒い森さくらんぼケーキとシュークリーム。




上はKarfreitag(聖金曜日)のお昼ご飯。この日は肉食は避けるのは伝統です。キリストの受難と死を記念する日ですからね。教会も鐘を鳴らさないところが多いし、歌や踊りも御法度です。この日にあるコンサートは受難曲に決まっています。

下は長女がベルリンからわざわざ担いできたポーランドソーセージを入れたポーランドのイースターのスープ、Zurek 。現在の長女のボーイフレンドはポーランドの人で、長女は、わざわざこのスープを作るために、自宅で準備したサワードウとソーセージを持ってきました。このスープはライ麦を発酵させて作るパン種が重要な材料で、それでスープのベースを作るので、ライ麦種ができるまで数日は待たないといけない時間のかかるスープなんです。
これは味わい深いスープでしたよ。発酵させたサワードウが入っているので少し酸味があって、ハーブとニンニクが効いたポーランドソーセージからも良い出汁が出て。ただわたしは作れないな。サワードウを作るのが難関です。発酵と腐敗の見極めができない。

そして今、長女カップルも次女も自宅に帰り、我が家は老夫婦二人になりました。
長女たちに長い道中に食べられるように唐揚げとたまご焼き、きんぴらとおにぎりのお弁当を作り、それが残っているので、わたしはそれでいいんですが、家には食の問題児の夫がいるので、なんかドイツ的なものを作らないと。ローストポークにしよう。手はかからず、絶対に残るのであした楽できる。まあ、ローストポークを作る程度で、ご機嫌麗しくいてくれるんだから、ちょろいもんですよ。

さんぼ