本当は術後四週間ほどで最初の検診の予約が入れられるのですが、わたしは、仕事があったり、コロナに感染したりで、三週間ほど予約を延期せざるを得なかった。やっと先日懐かしい執刀医に会いました。
わたしは、もうAからZまでのあらゆる不調を捲し立て、いつまでこの不便が続くのか、どうか見立てを教えてほしい、とお願いしたところ、やはり予想した通り、「時間が解決する。忍耐が必要」との答えでした。
わたしはせっかちですからね。今できることは全て今日やっちゃいたいタイプで、出来ることなら明後日の事まで今日中に片付けてしまいたい。すぐに結果が見たいんです。「時間が薬」と言うのはホント、苦手。
ただし、時間が解決できない事もいっぱいあり、顔面の感覚異常のほとんどは、一生残るとのこと。まあ、知っていましたけどね。
傷口の硬い部分をなんとかしたければ、貴女がやりたいなら軟膏を塗ってみても良いけど、気休め程度にしかならない、とのこと。ただ、首から顎にかけての腫れは、いつかは治るそうです。数ヶ月はかかるらしいですが。
そして、懸案の二度目の手術ですが、傷口の化膿のせいで、傷の治癒が大幅に遅れていることを鑑み、あと数ヶ月後にもう一度面談して、その時に具体的に話し合うことを合意しました。
傷が元に戻るのにおよそ半年、せっかく良くなった場所を再び切開して、骨を除去し、空洞になって、チタンプレートでつなげている顎の部分に骨を移植するのです。
そこで、かねてから、とても不思議に思っていたことを質問しました。骨を切り取って、どうやって、ちょうど空洞にピッタリ収まるような形に加工するんだろうか?ミリ単位の彫刻家のような作業が必要じゃないのか?どうやら骨を取る手術と移植する手術は同時に行われるらしく、手術室に二つのチームが同時に入って、作業を行うらしいんだけど、骨を取って、それからどこかの作業台で、彫刻刀みたいなので形を整えるんだろうか、果たして彼はそんな細かい芸術的な作業を行う手先の器用なタイプだろうか?
色々と医者は説明してくれましたが、やはりこれはコンピュータのおかげ様で、既に移植すべき骨の形はわかっており、型紙(のようなもの)も出来ているそうです。だからそれに合わせて骨を切り取り、それをはめ込むらしい。
この医療の発達した現代で良かった。これが数十年前だったら、型紙なんて作れなかっただろうし、それこそ彫刻家的な作業が必要だったかも。そういえば、今入っているチタンプレートだって、手術前にレントゲン写真で、サイズと形を割り出して、ピッタリと合うものが既に準備されていて骨を除去したその空洞にピッタリとはまってるんですからね。すごい技術です。
もう、わたしも相当怖い目にあいましたので、もうそんなおどろおどろしい説明を聞いても、昔ほどは狼狽えませんけど、あまり大喜びで聞きたいような話でも無いですね。
前の手術とどっちが大掛かりか、と聞いたところ、次の方が医者にとってはちょっと難易度が高いと思うけど、貴女にとっては、顔面に関しては一回目よりちょっと楽と思う、だって次は口腔内をいじらないから、とのこと。だけど腰の骨の手術の後は多分かなり痛むし、数週間は松葉杖になるそうです。あーやだやだ。
この二つの手術、最初は一度にやってしまうと計画されてたんですよ。腫瘍を取って骨取ってすぐに移植するはずでしたが、腫瘍がかなり大きくて、広範囲の骨の除去が必要になり、腫瘍が切り口に存在しないかどうかの検査も慎重を期さないといけないことがわかったので、2度に分けたんです。今にして思えばホント、英断でした。だって、あれだけだって相当大変だったのに、その上腰の骨の痛みや、骨が定着するかどうかの心配事まで加わったら、わたし、多分相当消耗したと思います。
とにかく今は、時間を薬にして、忍耐強く首の傷が癒えるのを待つしか無いな。
最近はお風呂に入って、首までお湯に浸かって、薬用ローションで優しく洗浄することができるようになったのは進歩です。最初は触れもしなかったから。
先日食べたハンバーガー。こんなのも食べられるようになった。もちろんかぶりつくのは無理。ナイフで小さく切っていただきます。フライドポテトも一センチぐらいに切って食べる。
さんぼ
