サッカー中継で考えたこと | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

今ヨーロッパではサッカーのヨーロッパカップが開催されていますが、わたしはサッカーに一切興味がない上、ドイツも敗退しましたので、今どうなっているのかもさっぱり分からないのですが、先日仕事で滞在中のアパートで、夕食を食べながら、気が向いてテレビをつけ、サッカー中継にチャンネルを合わせたんです。中継のアナウンサーは女性でした。それに気がついて、軽い違和感を感じました。そして違和感を感じた自分にもびっくりした。わたしはフェミニストと思っていますが(Me Tooなどには全面的に同意しない)、そのわたしも、スポーツ中継アナウンサーは男性だと言う固定観念があったんですね。
わたしは今、同僚はほとんど男と言う世界で働いています。わたしが、バスで走っていると、道ゆく人が振り返って見たり、手を振ってくれたり、親指を立てたイイネサインを送ってくれることが多いです。もちろんオンナだから、と言うのだけが理由ではないでしょう。最近は女性のバスやトラック運転手は多いので。
もしかしたら、わたしの乗っている車両が他のバスよりも車高が高く、一番長いからかもしれない。ちっちゃなオンナが特大の車に乗っているから珍しいのかもしれない。
もしかしたら、アジア系の運転手はあまり見ないので、女でアジア系というので二重に珍しいのかもしれない。
時々乗るダブルデッカー。
普段はこれです。


この毎日感じるイイネサインなどの反応も、大型車の運転手は屈強なオトコだ、ヨーロッパで働いてるのは白人だ、のような邪気の無い固定観念から来る反応ですよね。サッカー中継のアナウンサーが女性だったので、びっくりしたわたしと同じ。
ドイツ在住のジャーナリストの方の解説によれば、サッカー中継をしたテレビ局は、数年前からサッカー中継の放送の30%を女性アナウンサーに担当させると公約しているそうで、今回のヨーロッパカップ中継を女性アナウンサーが担当したのは、そのためだ、とのことですが、わたし個人は、いわゆる「女性枠」は、侮辱と思っているし、その手の「カタチだけ平等」は忌み嫌っていますが、悪気のない固定観念によって、アジア人で女性のわたしに向かって応援サインを送ってくれる人たちに対しては、良い感情を持っていますよ。こんなことを差別とは思わない。ドイツ人の女性同業者は嫌がってる人多いですけどね。わたしはむしろ嬉しいぐらいですよ。ここから始めなくては。
わたしの理想は「女性枠」などの恥ずべき方針を無くし、自然に無理なく男女の枠が混じり合う事です。
かつては選挙だってマラソンだって女性には縁のないものだったけれど、今は当然のことだし。
職業についてだけ言えば、もうほとんどの職種に女性は進出しているのだから、幸いなことにもうお膳立てはされているんですよね。ここからは、我ら女性のやり方次第ですよ。そして、職業には、どうしても性差が関係ある職種があります。主に体力的な面ですが。例えば力が必要な場面。いや、わたしだって努力しますよ。だけど努力したって、どうしてもチカラでは多くのオトコよりも非力ですからね。そのような場合は無理しなくてもいいんじゃないの?と思います。

そして、歴史的、文化的に男女差別がある世界、例えば女人禁制や男性禁忌の土地とかスポーツとか文化とか、そういったものはわたしとしては残すべきと思う。

滞在しているアパートにはお弁当持参。お米がなくては始まらない。

さんぼ