9月29日 感染と魔女狩り | かけはし

かけはし

日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

毎日コロナコロナで嫌になりますが、ここ数日のニュースもやはり新規感染者増加中のコロナ関係が多くなりました。本当は他にも重要事件が各国で起こっているんですけどね。本当に厄介だったらありゃしない。

日本では徐々に鎖国状態を脱する計画があるようなニュースを見ましたが、感染者増加中のヨーロッパ各国の入国規制の緩和などは、まだ議題にも登っていないかもしれません。

メルケル首相は、現在の感染者増加のスピードに強い危機感を抱いており、このままこのスピードで感染者が増加していくとすれば、クリスマスごろには1日に19200人ほどの新規感染者が出るだろう、と警告しています。もちろんこれは最悪の場合の予想であり、現実感はわたしには無いですが、それでも、メルケル首相の言う、「各人、自覚と責任を持って行動するように」との言葉は、無条件に従いたくなる重みがありました。

とにかく、感染がもともと拡大しやすい冬に向けて、緊張感を持って過ごさねばならないでしょう。各州首相は、全国的な厳しい外出規制は、もう実行できないと言う考えのようですが、感染ホットスポットの地域限定の規制措置は当然今後も行われるとの見方です。

またバイエルン首相のゼーダー氏は、コロナシグナルを制定し、住民10万人あたり、一週間での新規感染者が35人を超えたら、黄信号を出し、特別な措置、例えばリスクグループの人たちの検査を強化したり、サッカーなどの観客の制限をしたり、学校での感染予防措置を強化するなどの方法で、感染拡大を食い止め、さらに新規感染者が五十人を超えたら、今度は赤信号を出してさらなる規制強化をすると言う考え方を示しています。

ただ、「コロナシグナル」と言う名称はなかったけれども、今までも同じ考え方で過ごしていました。ただ、「黄信号」を入れる事で、危機感をさらに高められる効果はあると思われますね。

最近ノルドラインーウェストファーレン州のハム市で、トルコ人カップルが派手な結婚式を催し、それがきっかけで新規感染者が爆増して、コロナホットスポットになってしまいました。
結婚式がきっかけで、感染が増えた、との記事を読んだだけで、これはトルコ人カップルに違いない、とつい思ってしまったほど、一般的に言って彼らの結婚式は盛大で派手です。
問題は、この州では、結婚式などは事前に届け出て、150人までは許されているのですが、この結婚式は三箇所で催され、どうやらそれよりももっと多くが参列していたようで、主催者も、最初は列席者の人数など曖昧な回答だったらしくて混乱をきたしたようなのです。
これで、現地の無関係なトルコ人は、住民からいわれのない事で、白い目で見られたり、ソーシャルメディアで、人種差別的な記述を目にする事になってしまっています。トルコ協会の重鎮の男性は、「我々トルコ人もドイツ人と全く同じ状況下におり、単に一つのトルコの家族が過ちを犯したからと言って、全てのトルコ人を非難するのは誤りだ」と述べています。
また、ある良識あるドイツ女性は「まるで中世に戻ったみたい、魔女狩りはやめましょうよ。可哀想な新婚さん」とも書き込んでいます。

それは最もです。だけど赤裸々な感想を言うと、そのような公正公平な態度を取るのはとても難しいです。わたしは常に公正公平でありたいと努力しています。でもそのわたしですら、ど派手な大きな結婚式なんて、トルコ人がやりそうな事だ、と思いました。
各国に対するイメージや先入観は誰でも持っていると思います。その国の人特有の傾向もある。それぞれの個人と親しくなり、個人的な交流をすると、いろいろな先入観はある程度無くなる事もありますが、一旦持ったイメージは良いことも悪いこともあまり消えない。
例えばドイツに対する一般的な先入観もあるでしょう?勤勉で頑固で吝嗇で一心不乱で規律を守り融通が利かない旅行好きの国民、とかね。

そう言うわけで、この一つの結婚式がウィルスのみならず、人種差別まで広げてしまった。


感染状況がちっとも好転しないし、日本は未だにヨーロッパに対しては鎖国状態、二週間の検疫もどうやらしばらくはなくなりそうに無い。心配と怒りばかりです。
そろそろ自分の精神状態と健康状態に、気を配らなくては、と思うようになってきました。三月から、激動の日々で、経済的にも激しく変化し、忙しいのに達成感はゼロ。ゼロどころか、自分の本領発揮の場が無いので、役立たずのような気分になって、自信満々、元気いっぱいとはかけ離れています。まあ、自信満々の威張りん坊でなくなったのは好感度がちょっとは上がってるかもしれないけど。気晴らしはこの日記を書き散らすことと、携帯の「どうぶつの森」だけ。幸い、ご飯を食べる家族がいるから、ちゃんと作って食べられるのはありがたい。
「羊飼いのパイ」マッシュポテトがミルクを入れすぎてとろとろになったけど、わたしはこれ、好きでした。
世界友好の皿。残り物のチリ、中華チャーハン、シェパーズパイ、見えないけど、鳥の酢煮。メキシコ、中国、イギリス、日本の味を一皿にして、全部美味しくいただきました。

少し心配ごとから離れるように心がけねば。

さんぼ