コロナ前までは二台の大型高級バスをフルに使って、シーズン中は自社のバスなのに、ほとんど見ることがないほど、切れ目なく動かしていました。シーズンとは、3月から10月までです。11月前半はほとんど休みで、後半からは多少クリスマスマーケット訪問を組み合わせたツアーが催行され、そのあとはスキーツアー。
今年の3月まではそうやって上手くバスを遊ばせずに稼働させていました。
ところが忌々しいコロナの影響で、全てのツアーがキャンセルで、恐ろしい目に合うことになりました。
幸いにも路線の仕事を得て、その仕事を継続して続けるために、この非常時にさらなるローンを組んでダブルデッカーのバスを買う事までしました。この決定が吉と出るか凶と出るかはまだわかりません。
そして、長らく休んでいたツアーの仕事ですが、先月4ヶ月ぶりに、国内の四日間のバスツアーが入りました。
その時の様子もこの日記に書いています。
で、今月やっと国外の四日間ツアーが入って、今うちのバスは一台チェコにいます。
そして今月下旬、ドイツ国内の四日間のツアーがもう一つ入ってきました。
9月はまだ何もありません。
動き出したとはいえ、この程度です。
また、このエージェントは安いツアーで有名なので、通常はバスを満席にして催行しますが、今行っているツアーも先月のツアーも、それぞれ10席から20席の空席があるまま催行しています。料金は変更無しです。と言うことは、エージェントにしてみても、ろくな収入にはならないでしょう。赤字かもしれません。だけど、それでも今後のために始めないといけないので一か八か催行しているのだと思います。
うちは、幸い今のところは路線があり、目下のところ二台だけ路線に出していて、一台残っていたので、このような不規則なオーダーにも対応できましたが、そうでない場合、月にたった一回か二回の仕事のために、車両を維持するのは、無理ですね。もうバスのローンを全部支払っていて、従業員が居なくて社長自らハンドルを握って出て行く場合は、もしかしたらなんとかなるかもしれない。
規制が緩和され、希望を持ったのは一瞬で、今は国境封鎖、経済活動停止のもたらした影響の恐ろしさを日に日に強く感じています。
バスのローンも3ヶ月は免除されていましたが7月からはまた始まっています。うちは現時点では月々路線バスの収入があるために申請はしていませんが、中小企業のために、最初の緊急援助に続いて更なる措置は取られてはいますが、バス会社に限っていえば、定期的な仕事をまだ得ていない場合、そんなのは焼石に水です。
街のレストランやブティックも閉店するところも目立ってきました。
これから感染予防措置が経済活動に与えた大きな影響が表面化するでしょう。
わたしは前から書いていますが、本当にあの措置を取らねばならなかったのか、今でも疑問です。どっちにしても、感染者がなくなることは無いのだから、あのような大袈裟な事をせずに、ちょうど今のような規制、つまり人間の距離を取り、各自マスクや手洗いで防止する程度で耐える方が良かったのではないかと思っています。もう遅いけど。
人は感染でも死にますが、経済でも死にます。全く収入のあてがなく、膨大なローンで、なす術もなく恐怖の中で暮らしている人がどれだけいることか。
とにかくこうなってしまったのはもう変えられませんから、現実を受け入れて、自分のできる事を粛々と続けるしか無い。うちは、とにかく現在の従業員を維持して、出来る限り多くの運転手さんたちに、お仕事の場を提供できるように努力するつもりです。
さんぼ
