何を思ったか、ラジオの情報につられて
東京護国寺で開催のチベット、フェスティバル 東京 2013に行ってきた。
この砂曼荼羅(すなまんだら)というものを初めて見る機会にめぐまれた。
写真撮影は禁止なのでパンフレットより。

マンダラのマンダは「本質、中心、精髄」、ラは「所有という」意味。
極彩色の砂で描かれる砂曼荼羅は仏が住む宇宙。中心に仏の宮殿があり、繊細で美しい曼荼羅を一目見るだけで悪行を清め、世界の浄化を促すと言われている。(パンフレットより)
この連休に24名のチベット僧が来日。砂曼荼羅を制作する姿を間近に見ることができた。
盤の上に様々な色の砂粒を丁寧にすこしづつ置いていく。おそらくドミノ倒し作りよりも遥かに根気のいる作業だと思う。
堂内に独特のご祈祷が響き渡る中、オレンジの袈裟を着た僧侶たちが、2つの砂曼荼羅を制作している。1つは世界平和、もう1つは東日本大震災の追悼と東北の復興の為。
最終的にはこうなるようだが、昨日の時点ではまだ2/3くらいの進み具合だった。

驚いた事に制作したあとに固めて装飾品になるわけではなく、破檀され、川に流され、自然界に戻すそうだ。これも1つの修行の様なものなのだろう。
堂内でお参りを済ますと、出口でチベットの御守り「スンドゥ」という赤い紐をいただいた。紐の結び目には仏様が宿り、災いから身を守り、安楽を招来し、心願を成就させるという。これを手首に巻きつけたり首からかけたりするとよいらしい。

境内ではチベット音楽の生演奏やチベット料理の実演販売も行われていた。
沖縄音楽に響きが似ている。


これがチベット餃子。形はシャオロンポウとよく似ている。味はやや香辛料に癖があるが普通にいただける。饅頭の皮の様なパンもある。チベット茶(バター茶)も飲みたかったが売り切れてしまった。

展示場のほうでも砂曼荼羅の実演、さらに絵師や彫金師による仏画や美術品の制作実演を行われていた。

物産品販売の部屋は撮影可能だった。
これは仏画と民族衣装。

マネキンがちょっと違和感あるが(笑)、チベット文化はパステルカラーが鮮やかでととても繊細でお洒落な印象を受ける。あの方達が来たら似合いそう。
涼しそうな夏着の即売も。

凡字が描かれた装飾品やポーチなど珍しいものが沢山。


儀式に使う太鼓や鐘など。ペパーミントグリーンが色鮮やか。


外に出ると爽やかな初夏の新緑と空気が気持ちよかった。
御守りの赤い紐「スンドゥ」は早速 我が家のいつもの3人娘のところに飾った。


御守りの赤い紐「スンドゥ」は早速 我が家のいつもの3人娘のところに飾った。

連休の後半、心が清められるような体験と同時に、いろんな事を考えさせられる半日だった。

いかん、ちょっぴり煩悩が。。。
「こら!」
「メッ!」