東京で行われている某新聞社の営業研修が東北にも広がり、
初の岩手県での開催となった。
岩手と言えば、私が劇団時代に最も影響を受けた作家
宮沢賢治のふるさとである。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑さニモマケズ
この地に生きる人たちには
その精神が今も強く息づいていることが
研修を通して伝わってくる。
賢治は花巻に生まれ、
信仰心に厚く、文学をこよなく愛し、
農学校で教職をする傍ら
童話を中心に郷土岩手に基づいた創作を行い、
作品中に登場する架空の理想郷にイーハトーヴと名付けた。
農業技術や地質学にも多大な影響を与え、
37年の短くも濃い生涯を独身で過ごした。
「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」など
多くの作品がある中で私が一番好きなのは
自己犠牲という究極の愛情を描いた
「グスコーブドリの伝記」だ。
(今その物語がアニメ化され全国の映画館で上映されているそうだ)
ここ岩手でも去年の大震災で大きな被害があった。
しかし、賢治の精神を受け継ぐ人々は
静かにも熱く、確実に未来へと希望を紡ぎ出している。
研修を通して私自身が生きる「志」の原点を思い出した。
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ

