
お医者さんが書いた、『人は死なない』という本が売れているようだ。
臨床医が医療の現場で見続けてきた生と死。
容態が急変して亡くなる人もいれば、予想を超えて命をつなぐ人もいる。
そして神は在るのか、霊について研究した人々はどう考えていたのか?
神は在るか、魂魄は在るか。生命の不思議、宇宙の神秘、宗教の起源、非日常的現象。
そして出された結論、「人は死なない」 これは実に説得力がある。
私の叔母が、自分の旦那、つまり私の叔父を享年50歳で亡くした。あれから早や30年近く経つ。
親戚の中でも一番かわいがってもらっていたし、当時、私は高校生だったので、余計にショックだった。
しばらくして叔母がふとつぶやいた言葉が忘れられない。
「今までは、家に一人でいたり、夜中にトイレに行くときは怖くて仕方がなかった。
でも今は、全然怖くない。だってお父さんがいつもそばにいるような気がするんだもん」
私も、同じ様な体験をした。もう10年以上前に亡くなった同級生。いまでもふっと電話があり、
「小野塚、久しぶり!飲みにいこうぜ!」
って元気にいわれるような気がしているのだ。
肉体は滅んでも、記憶の中では生きている。人は死なないのだ。