商売でサクラと云えば
仕込みの客のことをさす隠語である。
露天商には付きものの名脇役だが、
最近でとんと見なくなった。
どの商売にも客に悟られないようにと
いくつかの隠語があるもんだ。
例えば芸能界で数字を数えるときは
1234をアルファベットのCDEFに置き換える。
しかも何故かドイツ語で
1=ツェー
2=デー 3=エー
4=エフ
となる。
これが寿司屋になると
1=ぴん
2=りゃん 3=げた 4=だり 5=めのじ
6=ろんじ 7=せいなん 8=ばんど 9=きわ
10=よろず
となるのだ。
寿司屋には隠語が多い。
山は品切れ、川はおすすめ、
ガリと云えば生姜、あがりと云えばお茶、むらさきと云えば・・・
醤油である。
新聞業界で、ごんべんは詐欺事件。
さんずいは汚職事件だそうだ。
タクシー業界でも
お客のことを神様、
遠距離乗車をオバケ(めったに出ないから)
回送はワカメ、
トイレはぜろよんご(045オシッコ)
なるほど!
駅のホームでときどき
「線路内に人がたちいりました」
というアナウンスを聞きませんか?
実はこれも隠語で
痴漢が出たという意味なんだそうだ。
相手には悟られず、仲間には通じる言葉。
そこには相手には聞かれたくないという意味の他にも
仲間意識を高める効果もあり、
あえて知らせないという配慮もある。
コミュニケーションの奥深さを知る。
