【オレの心が怪我をしたんだ…とアスペッ子息子】 | わたしよ、わたし サマンサ!

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職業は「古屋サマンサ」
肩書き「古屋サマンサ」
横浜市在住 心理カウンセラー&心理学講師
「どーせ無理女」をなくすべく
全国で個人セッションや
講座を開催!

 

小5のアスペッ子息子から

いつもスパルタ教育を

受けている

 

古屋サマンサです

古屋サマンサって何者?

⇨サマンサの声は

「和田アキ子」ではありません

 聞いてみたい人はこちら

 


 

それは一昨日の朝のこと

 

小5のアスペッ子息子は

毎朝、登校前に

夫と野球の朝練をする

 

朝練が終わると一旦

家に野球の道具を置きに

帰ってきて

 

そのまま玄関においてある

ランドセルを背負って

登校するのが彼の日課

 

 

そんな息子が一昨日は

なにやら大きな声で

怒鳴りながら帰ってきた

 

 

でもそれもけっして

珍しいことではなく

数日に1回はあること

 

 

朝練でうまく

球が打てなくて

イライラした日

 

時間が遅くなって

遅刻しそうになった日

 

 

そんな時はいつも

叫びながら帰ってきて

叫びながら学校に

走って行く

 

一昨日もそんな調子で

帰ってきたから

わたしは

 

「ああ、またか・・・」

 

と、ため息をつきながら

キッチンで洗い物を

続けていたの

 

 

ところが、一昨日の朝は

いつもとは違って

大きな声で叫びながら

部屋に入ってくる

 

 

「絶対、許さない!!

あのババアを見つけて

仕返しをしてやる!!」

 

 

一旦癇癪が始まると

普段からは

想像できないような

暴言を吐く息子

 

 

「どうしたの?

なにがあったの?」

 

 

「オレが歩いていたら

自転車に乗ったババアが

オレにぶつかりそうに

なったんだ!!

 

あと10センチ、

20センチの

ところで止まって

『あら、ごめんなさーい』

なんて、軽く言って

走っていったんだ

 

絶対許せない!!」

 

 

どうも、そのおばさんの

謝り方があまりにも

軽々しくて

許せなかったらしい

 

 

わたしは、怪我も

していないようだし

被害者意識が猛烈に強い

この手の息子の癇癪は

見慣れているので

 


「はあ〜、またか…」

 


というちょっと

うんざりした気持ちと

 


「今日は朝から品川で

個人セッションが

あるのに困ったな…」

 

という気持ちになったのね


 

 




いつもは、まずは

息子の気持ちが

落ち着くのを待って

 

それからわたしが

学校の教室まで

送り届ける

 

というのが常

 

でも、今日は

そんな十分な

時間がない

 

 

とにかくわたしは

すぐに身支度を整えて

でかける準備を

しなくては・・・

 

と急ぎ化粧を

始めるわたし

 

 

その横で

激昂した息子は

小学校に電話して

今、あったことを

興奮して泣きながら

話している

 

 

わたしが電話を

変わろうとすると

すでに電話が

切れてしまっていたので

もう一度掛け直して

 

今度は担任の先生に

状況を話す

 

 

その時にね、わたし

先生にこう助けを 

求めてしまったの

 


 

「いつもなら落ち着いてから

学校に連れて行くんですが

今日はどうしても

キャンセルできない

仕事があって時間がないんです

どうしたらいいでしょうか」

 

 

そうしたら担任の先生が

電話で息子と直接

話をしてくれて

 

「今すぐ学校に来なさい」

 

と言ってくれた

 

 


息子はまだ怒りが

収まらない様子だったから

わたしは彼の怒りに

寄り添うつもりで

 


「ほんとにひどい

おばさんだね!!

でも、あなたに

怪我がなくて

本当によかった」

 


と息子に

同調するように

話したら

 

息子がこう言ったの

 

 


「ママは、あのババアに

怒ってるんじゃなくって

こんな風に反応してる

オレに怒ってるんでしょ?

 

オレは心に怪我を

したんだよ!!」

 

 

 

ひさしぶりに心に

グサッときたわ


 

まるで鋭い刃物で

心臓をひと突き

されたような気分よ

 

 



そう・・・

 

本当に息子の言う通り

 

 

わたしは、息子を

心配するよりも

 

こういう息子の

癇癪のせいで大事な

個人セッションに

遅刻したり

キャンセルするようなことに

なるのは絶対に嫌だと

思っていたし

 


「怪我もしていないのに

こんなに怒り狂うなんて

相変わらず大げさな‥」

 


と思っていたの

 

 


でも、、、

 

彼の心は自転車に

轢かれそうになった

という恐怖と

相手の方からの

心からの謝罪を

もらえなかったことで

 

心に大きな

怪我をしていた…

 


その怪我をわかって

あげられなかったわたし

 

 

 

とりあえずその時は

学校に送り届けてわたしは

個人セッションに向かい

 


そしてその日の夕方

学校から帰って来た時に

息子をギューしながら

ゆっくり話をしたわ

 

 

「どう? 今朝の

心の怪我はまだ痛む?」

 

 

「ずいぶん

よくなったけど

まだ少し痛い」

 

 

「今朝はごめんね

ママ、Uくんの

心の怪我に

気づかなかったの

 

今回のことでママも

すごく勉強になったわ

 

人は体の怪我には

すぐ気づくけど

心にできる怪我は

外からは見えないから

なかなか

気づきにくいのよね

 

今朝、あなたを

轢きそうになった

おばさんもきっと

体の怪我がないから

大丈夫だと思っちゃって

謝り方も軽い言い方に

なっちゃったのかも

しれないね


 

それに体の怪我は

時間が経てば治るけど

心の怪我はなかなか

治らない場合もあるから

 

ママも自転車に乗る時

気をつけようと思ったわ」

 

 

こう、話しながら

息子にも伝えたかったのは

 

普段学校で

息子の暴言によって

心の怪我をしている

お友達がたくさん

いるということ

 


ただ、それを言うと

きっと心をまた

頑なにしてしまうと

思ったから

いわなかったけれど

 

いつかそれがわかる日が

きてくれるといいなと

思っている

 

 

そしてわたしも

知らず知らずのうちに

息子の心に怪我を

させてしまっていたり

その怪我に気づかない

場合があるということ

 

そして自分の

心の怪我にも

気づかないことも

あるということ

 

 

それを今回のことで

息子から教えてもらった

 

 

アスペッ子息子といると

日々面倒臭いことばかりで

泣きたくなることも

あるのだけれど

 

こんなにわたしに

グサグサといろいろ

教えてくれる人は

他にはいない

 


ついつい子供を育てている

つもりになるけれど

育てられているのは

いつもわたしの方だと

思ったサマンサでした

 


(追記)自転車で

ぶつかられそうに

なっただけで

こんな癇癪を起こす人や

見えない「心の怪我」を

負うひともいるということを

知ってもらえたらありがたいです

 

  

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