「きょうは さいあくな
ひだった」
最悪な一日を過ごした
最悪に機嫌の悪いオトコを
迎えに行った
マインドブロックバスター
インストラクター
＆絵本セラピスト の
サマンサです
ええ、荒れてますわね
ここ数日
保育園に迎えに行くと
わたしの顔を見るなり
「もうっ！！
折角遊んでいたのに
約束した時間より
１分早いじゃん！！」と
今日も怒られましたわ
ええ、1分ですわよ
１分
まあ、たとえきっかり
迎えに行っても
怒られるんですけれどね
先生が
「せっかくママが
お迎えに来てくれたんだから
さあ、帰りのお支度して」
なんて言おうものなら
「うるさーいっ！！」と
怒鳴り散らすヤクザな息子
ただいま６歳
次から次へと
お迎えが来ると機嫌よく
すんなり帰っていく
同級生や年下の子たちを
見るにつけて
「なんでうちの子だけ…」って
以前は悲しくなって
廊下でひとり
涙ぐんだものですわ (遠い目)
そんな息子を
以前より心静かに
見ていられるようになったのも
マインドブロックバスターで
心のブロック(思い込み)を
日々解除しているお蔭
今日は２０分くらいすると
芋虫みたいに教室から
這って出てきてね
そんな姿をみると
「あー、今日も
嫌なことがあったんだなー」って
不憫になりますの
前はただウンザリした
だけですけど…(笑)
「きょうは さいあくな
ひだった」
そういう息子に
理由を聞いたら
保育園でホットケーキを
作るとき、ほんのちょっと
失敗しちゃったんですって
ひっくり返すときに
フライパンに少し
付くくらいの失敗
そんなことがあっただけで
息子にとっては
「最悪な一日」になってしまう
「Ｕくん 今日は
嬉しかったことはあった？」
「ホットケーキは
あまくておいしかったけど
やくのに しっぱい
しちゃったから…」
「ママが今日
Ｕくんに買ってきた
お茶碗は嬉しかった？」
「おちゃわんは
うれしかったけど
おとしたら
われちゃうかも
しれないから…」
なんでもかんでも
良いことよりも
悪いことの方を
フォーカスしてしまう息子
「ママも前はそうだったけど
今は、良いことも見つけるのが
上手になったよ」
「えっ、２０才になってから？」
「うううん、つい最近」
「・・・・・」
「Ｕくんもそうなりたいけど
くせは なかなか
なおらないからね」
さすが鋭い男だわ
たしかにこうなるまでに
ママも４０年以上
かかったもの
「ママはしっぱいすることは
いやじゃないの？」
「ママも昔は失敗するのが
嫌だったよ。
失敗する自分は
ダメな人間なんだと
思ってたから…」
「Ｕくんも そう
おもっちゃう！」
えっ、そういうとこだけ
素直に同意か ?!
「でも、今は違うのよ
失敗するのは
ちょっと怖いけど
でもたとえ失敗しても
ママは全然ダメな
人間じゃないし
そんなママでも
ママのことを
好きでいてくれる人が
一杯いるから平気なんだよ」
「へえー、そうなんだー」
ホッ ちょっとわかったくれたかな・・・
「ねえねえ、知ってる？
世の中ですごい人って
失敗を沢山してる
人のことなんだよ
失敗してすぐに
諦めちゃう人は
失敗の数は少ないけれど
出来ることも少ないよね
何度失敗しても
諦めない人は
失敗は多いけれど
人ができないことが
できるんだからね…」
「ママは、こうそくどうろで
すぐあきらめちゃうひとだよね
Ｕくんは あのとき
あきらめなかったけど…」
「・・・・」
ええ、ええ、そうですよ
あなたのほうが
ママよりも十分に
忍耐強いわ
お正月、高速道路が事故渋滞に
巻きまれ、さっさと助手席で
寝に入ったわたしと
その渋滞がいつ終わるかと
しっかり起きて最後まで
見届けた息子
さあ、明日は
アナタの好きなこの絵本
読みましょうね
えっ？ なんで
今日じゃないのかって？
どうして、そうやって
眠いからって
すぐにあきらめるのかって？
なに言ってるの
絵本にもこう書いて
あるじゃないの
「かんぺきな
にんげんなんていないさ」
って
しっぱいしちゃった (「うん、そうなんだ!」シリーズ)
ノーマ サイモン、ドーラ リーダー
Norma Simon、 Dora Leder (1997/2)
だから完璧じゃないママと
完璧じゃないあなたと
これからも
完璧じゃない親子を
やっていきましょうよ
泣いたり怒ったり
しながらね
ねえ？
それでいいとおもわない？
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