昨夜、とある写真を見ていました
それは4月から半年間学んだ
ある講座の最終回で
わたしがやった「絵本セラピー」の写真
プロカメラマン しーぴょんに
撮ってもらったその写真には
自分でも見たことのない
「わたし」が沢山いました
普段見ている自分の顔は
鏡の中や写真の中で
無意識に表情を作っているわたし
しーぴょんの写真は「素」のわたし
あっちからこっちから
こんな角度やこんな表情
周りの人の目に映っている
「わたし」ってこんな風なのね
あらっ、目尻の皺ちょっと
増えたんじゃないこと?
それにお腹がなんだか
ポヨンとしてるわよ
立ち姿にもうちょっと
気を遣った方がいいんじゃないの?
まあこんな女子目線で
自分の姿をあれこれチェック中
あれっ? わたし
なんだかすごくいい表情してる?
いつからこんなに楽しそうに
笑えるようになったんだろう
いつからこんな幸せそうな顔が
できるようになったんだろう
そんな想いに
感慨深く浸っている私に
息子(もうすぐ5才)が
こう言いました
「なんで、Uくんといるときは
こんなニコニコのお顔じゃないの?」
(どきっ、この子ったら
相変わらず鋭い質問をするわね)
「ねえねえ ママ その訳おしえて~」
(あ~でた~ いつもの得意文句)
「あら、そうお?うーん、なんででしょうね…」
と、口ごもるわたし
でも、たしかに言われてみれば
この子の前では、一体どんな顔を
しているのだろう
この子の目には、どんな母の顔が
映っているんだろう
「ニコニコのお顔」には
程遠いのは明白な事実
毎朝5時半に起きて
7時半に家を出て
保育園に送り届けるまで
それは息子と時間との戦い
6時に保育園に迎えに行って
家に帰ると休む暇なく
食事の支度
子供に食べさせ
お風呂に入れて
寝かしつけるまで
体もココロも休まる暇がない
「ほらっ、早くしなさい!」
「もういい加減にしなさい!」
こんな言葉を言ってるときの
わたしってどんな顔?
それはもしかして般若?
それとも鬼婆?
いつか私があの世に旅立つとき
彼の心に聖母マリアのような
母の面影を
残してあげられますように…
なんて無理なことは
一ミリも思っていないけど
せめてちょっぴり
微笑む程度の笑顔なら
息子に残してあげられるかも
明日からほんの少しずつ
自分の表情に意識を留めて
みましょうか
顔にパックしながら
そんな殊勝なことを思った
秋の夜長のサマンサでした
ほほほほっ