2002年2月上旬。ラパスのピチリンゲ港からマサトラン行きのフェリーに乗り込む。
約18時間の船旅になる。フェリーの中でどうしてもやっておきたいことがあった。スペイン語を覚えることだ。メキシコに入国してから4日が経過していたが、俺とK君はスペイン語の必要性を痛感していた。町の中で買い物するときや、町の中で歩いてる人に道を聞いても英語はほとんど通じない。メキシコの旅はまだ1ヶ月以上残っている。それに夏にはスペインを旅することになっている。
どうせ船の中では何もすることがないので、個室の中でK君と競って、ガイドブックの終わりのほうに載っているスペイン語の挨拶、簡単なフレーズ、数字の数え方などを覚えた。
幸いスペイン語は発音が日本語と似ていて、アルファベットをローマ字読みしていけば、たいてい通じてしまう。この船の中のスペイン語特訓が、このあとの旅に大いに役立った。