北半球一周の旅 ・ 韓国・釜山(プサン)到着 | 北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

北半球一周の旅 2002年 1年間 回想記

1年間をかけて、北半球の主要な国、都市、世界遺産などの旅をした体験を赤裸々に綴る回想記。

 ビートル号が博多港を出てから約30分後。
俺は自分が二日酔いである事に初めて気づいた。旅立ちの興奮などもあって、あまり意識していなかった。昨晩は深夜2時まで酒を飲んでいたし、睡眠時間も4時間ぐらいしかとっていない。

 そして俺は真冬の日本海をなめていた。高速船ビートル号は激しい荒波の影響を受けて、シートに座っている俺の体は上下左右に激しく揺さぶられ、二日酔いプラス船酔いという最悪の事態に陥った。腕や足が痙攣(けいれん)のように激しくブルブル震え始めた。そしてとてつもない嘔吐感が襲ってきた。
急いでトイレに向かったが、すでにトイレの前には俺と同様に船酔い(二日酔い?)に苦しむ乗客数名が、地べたに座り込んで順番待ちをしている。俺もその列に並んで地べたに座り込んだ。
このあと何とかトイレに入れたが、朝食もとっていないため、口の中に手を突っ込んで吐こうとしても出てくるものと言えば、わずかな水分と胃液のようなものだけだった。

 かくして俺の世界旅行は最悪の形で幕を開けた。約2時間フェリーの上で、壮絶な苦しみを味わった。フェリーの上から釜山(プサン)の港が見えたときには、心の底からホッとした。
港に着き入国手続きを済ませ、温かいうどんを食べた。