2002年1月某日。日本出発前日。
午前9時起床。K君はまだ、熟睡している。俺はバスを乗り継ぎ、両親が働いている店(自営業)に向かう。父親にボストンバッグ1つ、海外旅行保険の控え、預金通帳を預ける。
父親は一言、「気をつけてな」
母親もその後に、「気をつけて行ってきなさいよ」
俺も別れ際に一言、「じゃあ、行ってきます」
滞在時間3分。
今度はそこからバスを乗り継いで、福岡県の試験場に、運転免許証の早期更新をしに行く。終了後またバスに乗って天神に向かう。銀行でドルとユーロのトラベラーズチェックを購入。日本出発前に必要な準備完了。ひと安心。
夜はK君と友人Nの3人で、ビジネスホテル近くの焼き鳥屋で乾杯。K君、すっかり福岡の街が気に入ったようで、福岡を褒めまくり。俺もNも悪い気はしない。
その後高校時代の同級生Tも合流。中洲のスナックに向かう。
K君はカラオケでCHEMISTRYのPIECES OF A DREAM
を唄う。
俺はMR.CHILDRENの終わりなき旅をリクエスト。
旅行を思い立ってからこの日まで、いろんな事があった。自分で唄いながら、明日から1年間、日本を離れて旅することを考えると感極まって、人目も憚らず涙があふれて止まらなかった。泣きながら唄い続けた。
閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっときっとて 君を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしよう
もっと素晴らしいはずの自分を探して
胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように
いつも今日だって僕らは動いてる
嫌な事ばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
事情を知らないスナックの女の子は、不思議な顔をして俺の顔を見ていた。
その後店を変え、夜中の2時まで痛飲した。