2002年1月某日。日本出発まであと2日。
午後2時。残った荷物をボストンバッグに詰め込む。福岡行きの飛行機の時間まで約2時間。便の変更不可のチケットで、間に合わなかったら購入代金はパー+福岡までの片道正規料金がかかる。本当にヤバイと思った。
満タンに詰め込んだバックパックを背負い、満タンに詰め込んだボストンバッグ2つを両手に持って、8年間暮らした渋谷のアパートに別れを告げる。歩き始めて3分で、あまりの荷物の重さに耐え切れず、ボストンバッグから愛着のあったスタジャンやジャージなどを引っ張り出して、近くのマンションのごみ置き場に捨てる。とにかく時間が無いので、重い荷物を持ちながらも最寄り駅まで走る。
電車を乗り継いで、浜松町からモノレールに乗り込む。なんとか間に合いそうだ。前日の昼から約26時間、ウーロン茶以外何も口にしていない。モノレールの中で、家から持ってきた缶ビールを開けて飲む。気がつくと右手に缶ビールを握ったまま眠りかけていた。考えてみれば昨日から35時間以上一睡もしてなかった。危うく本当に眠って、飛行機を逃してしまうところだった。