70.ストラド「サラサーテ」ボディー完成しました。 | ヴァイオリン製作家 大久保 治のブログ

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自作弦楽器製作について、楽器、工房での仕事中心に書いています。

 

 表板が出来ましたので、 長くほおっておいたボディーの中のモールド(内枠)を外して、久しぶりに軽~くなりました。(笑)

 上の写真は 上下ブロックを整形して、コーナーブロックを少し小さくしたところですが、裏板用のライニングの面取りもやってペーパーもかけました。

 

 

 次に 表板用のライニングの取り付けをします。 まずはコーナーブロックに溝を掘って 今回も柳材でライニングを2ミリの厚さに用意します。

 

 

 ライニングを接着したら コーナーブロックを整形して ボディーの中をお掃除します。終わったらラベルを貼っていよいよ表板で閉じます。 表板単体でファ#、裏板の方がファでした。

 

 

 翌日クランプを外し、箱が出来あがりました。叩くとかなり甲高い響きに感じました。 この形で重さを測ってみました。

 

 

 263グラムは私の作る楽器としては普通かなあ? ちなみに今同じ状態にある「クレモネーゼ」の方は・・・

 

 

 流石にC部が太っちょですので 少し重いですね(汗) 295グラム。 前回作った「クレモネーゼ」はとても良い音でしたので 似た感じになると良いです。それとはキャラが全然違う「サラサーテ」カラッとして反応の良い音になりそうな予感がしています。特に高音の響きと伸びが良いのでは?とも期待しています。さあどうなるか?