ずーっとぐーすか 機内のKIKI
飛び立って早々に、ぐーすかのKIKI。
この日は、めずらしくママは機内食を頂き、
KIKIとパパは食い気より、眠気。
KIKIが咽（むせ）る気配は伝わらず、
平穏な時間が流れます。
夜半に覗いてみると、
みごとにブランケットをすべて跳ねのけちゃっているから、
KIKI、おへそを出して寝ています。
アナウンスでごそごそ起き出したKIKI、
もう着陸まで1時間を切っています。
KIKIがエアーシックになってしまうのは、
一つの要素だけではなく、
機内の匂い、
上手に睡眠できるかどうか、
ゴハンの消化具合などなど。
もちろん揺れ方も影響しているのかもしれません。
ところが、この夜は、
夜半まで赤ちゃんがギャン泣きで、
前線上の積乱雲をかすめて飛ぶヒコーキはがたがたで、
KIKI、ちゃんと寝られるかなあ、と心配が募ります。
ところが、本人はケロリ。
こんなこともあるんだ。
またまたばったりの再会
寝ぼけながら洗面してもどってきたKIKI、
嬉しいプレゼント。
数カ月前ばったり機内でお会いしたウインドサーフィン仲間の奥様、
チーフＣＡのノリコさん。
なんとまたまたこの便に搭乗していて再会。
前回は、KIKIパパひとりだったから、
KIKIとの対面は初めて。
忙しい中、折り紙にお菓子をいっぱい抱えて、
「スイミングがんばっているんだよね」
着陸前の慌ただしい時間を割いて、訪ねてくれました。
いつも見守ってくれているんだなあ。
KIKIも大喜びです。
「とくべつなステッカーよ」
メッセージを添えてくれたステッカーは、
搭乗したボーイング７８７－9、それにエアバスA３２０の２枚。
KIKIには豚に真珠だけど、
これってパパが嬉しいかも。
出発前ゲートでのチームメイトとばったりもびっくりしたけど、
ノリコさんの再会はもっとびっくり。
この夏休みのすごく良い思い出になります。
税関でひっかかる
そうこうしていたら、
もうヒコーキはハワイの島々の上空。
翡翠色にサンゴ礁が透けて見えます。
ちょっとだけ、こほこほしたKIKI。
それもガマンできました。
ひさびさ、苦しむことのないヒコーキ旅です。
入国審査は三人一緒にグローバルエントリーだから、
キオスク端末の前に立つだけ。
パスポートさえ出しません。
すいすいバゲッジクレームまで進み、荷物を引き上げ始めたら、
「KIKIパパさん？」
なんと、目の前にワードヴィレッジのコンサージュのマイルズさん。
ばったり再会はこれで３人目。
いかにも夏休みの終わり、という光景。
みんな楽しい思い出と一緒にハワイに戻ってきます。
今回はラッキー続き、
と浮かれていたのはここまで。
税関通過では、KIKI先頭でするり作戦は奏功せず、
係官からこっちこっち、と手招き。
結局、すべてのスーツケースをごそごそ。
家族連れの日本人はあまりスクリーニングに呼ばれなかったけど、
パンデミック後は様子が変わっています。
かつて、たぶん東南アジアや南米辺りからの到着客は、
日用品、食材をどっさり持ち込むのでマークされていたけど、
いまやマークされているのが日本人。
食材（とくにカップ麺やレトルト食品）を満載して、
輸入禁止のチキンエキスなどが見つかる事案が頻発。
要注意と思われているみたい。
丹念にスーツケースを探られ、
プラモデルキットがわんさか出てきて、困惑したような表情をされます。
幸い、没収品は何もなく、
１５分ほどで解放してくれました。
旅の疲れはあるけど、
まあまあ穏当な帰路となりました。
それに快適なハワイの気候。
やっとココロも、カラダも、伸びやかです。
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