出演決定、だけどボツ
マジメに練習しなくちゃ、という事態になったウクレレ。
マキキ聖城教会の賛美フェスティバルで、一コマもらったよ、ということで、
ウクレレの仲間”サンライズウクレレアンサンブル”、
中村先生が選曲してくれた、岩渕まことさん”喜びの季節”を特訓中。
果ては、先生のご自宅まで押しかけて教えてもらいます。
なのに、
マヌケなことに
よくよくスケジュールを見直してみたら、
なんと、その日は、KIKIのスイミングレース当日。
KIKIが一年の集大成として練習の成果を問う
”スペシャルオリンピックス”ハワイ州大会です。
アンサンブルのメンバーにも申し訳なくて、しょぼん
久々、ウクレレ熱に再発火していたのになあ。
自分の演奏は次の機会に、
その代わり、嬉しいことに素晴らしいコンサートのお誘い。
ＮＰＯアクセプションズのメンバーから、
「”コバケンとその仲間たちオーケストラ”公演、また招待枠を頂いたよ」
嬉しい連絡に、飛びつきました。
コバケンとその仲間たちオーケストラ、コンサート再び
前回の公演の記憶も鮮明で、素晴らしいコンサート。
音響の秀逸さはさることながら、
スペシャルニーズのある人たちのアクセシビリティ―もきめ細かく配慮された
日本で有数のコンサート会場、サントリーホール。
足を踏み入れると会場の威容に鼓動が早まります。
このオーケストラの演奏会は本当に特別な活動です。
２００５年、日本で開催されたスペシャルオリンピックス冬季大会、
世界中からアスリートが長野に集まりました。
その趣旨に賛同してくれた日本を代表する指揮者、小林研一郎さん、
その時に立ち上がったオーケストラは、やがて障害のある人、
それも知的障害のある人も含めた大オーケストラに成長し、
今回はなんと第９０回の演奏会。
１５０人のオーケストラ団員の内、
３０人強が何らかの障害のある人、と聞きます。
それを特別、と思っちゃうのは
自分自身がまだまだダイバーシティのアタマになりきっていない、と反省。
障がいのある人、以前にアーチストたちです。
スペシャルオリンピックスだって同じ。
KIKIもスペシャルシャルニーズはあるけど、スイミングにひたむきなアスリートです。
舞台表でリハーサル
このコンサート、そんな意義深さもあるけど、
どんなコンサートにも負けず見逃せないのは、プログラムの面白さ。
第一部は、演奏前のリハーサル風景。
指揮者と、
作品に込めた作曲家の思いと、
オーケストラのプレーヤーたちのプロフェッショナリズムと、
せめぎ合います。
その様子は本当に興味深く、そもそもそんな光景を見たことも初めて。
こんなコンサート、ちょっとお目にかかれません。
この日の演目は、
コバケンの十八番、ベルリオーズの幻想交響曲。
リハーサルでもコバケンの味付けが見事に表現されて、
いざ本演奏。
演奏の様子を撮るのはＮＧなので、
その面目躍如の演奏ぶり、YouＴｕｂｅで探しました。
ちなみにこの演奏でも、会場は全員スタンディングオベーション。
鳥肌のたった演奏、という感想でコメントが埋まります。
リハーサルでコバケンが心を込めたアーテュキレーションなどの指導を受けての演奏、
ＹｏｕＴｕｂｅの演奏に負けず劣らず、心揺さぶられます。
朝岡教授の蘊蓄も楽しみ
このコンサートのもう一つの特色、
ＭＣを務めるフリーアナウンサーの朝岡聡さんの軽妙なおしゃべりです。
軽いお話と言う訳ではなく、
東京藝術大学の特任教授として、音楽の造詣は深く、
ベルリオーズの作曲当時の心境だの、
時代背景だの、
各楽章のそれぞれに見え隠れするメタファー、
そんな予備知識を知って聞く、幻想交響曲って、
それは興味深いものです。
２時間の演奏会はあっという間。
この日もスタンディングオベーション。
ちょっとフツーのコンサートと違うのは、
オーケストラのメンバーの反応。
本当に客席にいるオーディエンスと一体となるような、歓喜いっぱい。
演奏の素晴らしさもさることながら、
こんな楽しい演奏会って、なかなかありません。
今回は、オーケストラのコントラバス演奏者の原田さんのご厚意で、
ご招待いただきました。
ありがとうございました。
ところが
まだKIKIと一緒に聴く機会に恵まれません。
音響過敏でイヤマフ頼みのKIKIだけど、きっと楽しんでくれます。
年末の第９交響曲演奏会、とか、行けたらいいな。
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