苦しいKIKIに届け スイム大会会場で湧きあがったこと | KIKIとウインドサーフィンとハワイ移住のブログ

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ウインドサーファーとして夢見ていたハワイでの長期滞在
KIKIの誕生で思わぬきっかけが舞い降りてきました
米国の教育を受けさせることを心に決め、ハワイ移住
家族、仕事、療育・・乗り越えなくてはならない障壁は
多くその試行錯誤を綴っていきます

 

スイムミートをあきらめないKIKI

 

ちょっと心配なKIKIの体調、

4夜連続の咳で良く寝ていません。

昼間の咳も増えてしまい、登校はしているものの、

いつ強制下校の連絡がくるのか、ひやひやします。

帰ってきたKIKI、

お熱だの、のどに痛みだの、ズツーだの、お鼻たらり、

といった風邪の症状は現れず、

スイミングに行こうとします。

 

「まさか、こじれちゃったら日本に行けなくなるよ」

 

結局、今週は火曜日に練習に行っただけで、4日間プールはお休み。

スイミングチームに入って、たぶん初の病欠です。

ところが、レース前夜になって、

 

「スイムミートいきたいの」

 

困りました。

咳だけとはいえ、明らかに体調が悪いのに、プールなんて。

 

「じゃ、起きて元気だったらね」

 

明日の朝には、KIKIも気が変わっているかな、

 

 

 

 

 

 

ごほごほ、ロクに寝られていないはずのKIKI、

朝ゴハンを食べながら、

 

「スイムミートいく」

 

忘れてくれたかな、の予想は外れ、KIKIはきっぱり。

お昼前まで体調をみてからね、なんてごまかしはもう通用せず、

根負けしてカネオヘにやってきました。

 

ごほごほ言いながらスイミングなんでてきないので、

咳止めと風邪薬。

それにバスタオルを5枚、スタジアムジャンパー、の重装備です。

 

 

 

 

 

 

それぞれの自己ベストを目指すスイムミート

 

幸いお天気はハワイ晴れ。

風も凪いでしまい日陰でも熱いくらい。

暖かくて良かったね、

と言ってもKIKIは、ちょっとぼーっとしています。

ざっと一週間練習をしていないし、

4夜ほとんど熟睡していないはずです。

 

今回のABCミート、

KIKIはオアフ全島の数多くのスイミングチームが競うエイジグループに参戦。

レースは3種目でどれも厳しい100mだから、

KIKIもやっぱりナーバスです。

 

 

 

 

 

 

ママに髪の毛を丸めてもらい、

腕に、イベント番号、ヒート番号、そしてレーンをシャーピーで書いてもらうと、

KIKIのお顔もぴりっ、とします。

 

毎日毎日練習を続けてきたKIKI、

もちろんスイムミート、それに自己ベストタイムへの想いはあるはずです。

意外にもその想いはママとパパが思っていた以上に強くて、

珍しく折れません。

 

そうこうしているうちに、ウォームアップ開始。

大丈夫かなあ。

 

 

 

 

 

 

ダイビングスタートしたKIKI、

いつものようにストロークし始めて安心、

と思ったら、

25mもしないうちに、明らかに失速。

ちょっと苦しいのかな。

 

ウォームアップ中のプールは、まるでボラの大群がばしゃばしゃ、みたいな大賑わい。

KIKIもうしろからどんどん抜かされます。

前回のスイムミートは、4チーム100人強がイオラニプールに集まって、

それでも人数に圧倒されたのに、

今回は10チーム以上、ざっと200人以上いそうです。

 

 

 

 

 

 

各チームのテントがずらりプールサイドにならんで、壮観。

プールも50mある正式な競泳用プールです。

 

KIKIのコンディションの言い訳なんて入り込む余地は全くなく、

元気な男子、女子のスイマーの日頃の成果を見せる機会がよーいどん。

 

 

やっぱり ロクに泳げないKIKI

 

KIKIの初めのレースは、

100mブレストストローク。

スタートは6レーン。

スタートブロック後ろの通路からパチリしに行きます。

ちょっと距離があって、それにいっぱいいるオフィシャルたちの向こうにいるKIKI、

隙間からちらちら見える程度。

 

ここまできたら、全力を尽くそう。

そしてスタート。

 

結果は、

期待する方がムリで、ターンしてからストロークが止まる瞬間もあって、溺れる寸前。

でも完泳。

 

 

 

 

 

 

このヒートでちょっと失敗。

スタートの後ろ姿のパチリ、実はルール違反。

場内アナウンスで知りました。

 

カイパパは、放送局のカメラマン。

児童の安全のため、メディア界でも常識なんだとか。

という訳で、ブレストストロークのムービーはiPhoneからも削除。

せめても、

断トツに遅いタイムのレース結果表です。

 

 

 

 

 

 

レース会場はカネオヘ・ディストリクト・パークの公園プール。

背後にはコオラウの峰々が迫る広ーい公園の一部です。

いつもはホノルルの街中の公園プールで、ビルの谷間で泳ぐKIKIたち、

青い山はきれいで、

公園の周辺はモンキーポッドの大木に、高いヤシがにょきにょき。

ウインドワード側の素晴らしい自然の中でのミートです。

 

体調も心配だけど、

それ以上に気が気じゃないのが、

レースの進行にKIKIの理解が追いついているか、です。

 

 

 

 

 

 

それを察してか、

なんとコーチカイが、ずっとぴったり。

スプラッシュ!スイミングクラブは40人が出場する大所帯。

一人一人のケアをしている余裕はないはずなのに

まるでアダルトエイドみたいに、コーチカイがステージングから、

スタートのコール、そしてダイビングの位置の確認まで、

手取り足取り状態。

KIKIがどれだけ、心強かったか、

言うまでもありません。

 

 

様子がおかしくなったKIKI

 

明らかにカラダが思うように動かないKIKI、

2種目はフリースタイル。

自己タイムの更新をして欲しい、どころか、

無事完泳できますように、に目標変更です。

 

13~14歳のエイジグループのフリースタイルともなると、

選手たちの技術も馬力もいかにも鍛えてきたスイマー、という迫力。

KIKIだって、ほとんどノーブレスで泳ぎ切るくらいの練習を積んできています。

 

 

 

 

 

 

さすがに、この日は泳ぎは重く、アップアップと言う感じ。

フリップターンはできたのがせめても救いで、

後半の50mは、見ているだけではらはらします。

 

それでも泳ぎ切ったKIKI、

タイムが遅いのは分かっていても、なんとなく満足そう。

 

ところが、このあとKIKIの様子がおかしくなります。

咳き込んでしまい、

胸が激しく波打ちます。

そして、キラキラ。

あわててバスルームにママと駆け込んだKIKI、

しばらくして戻ってきたKIKI、

 

「ふうう」

 

深く椅子に沈み込みます。

 

 

 

 

 

 

コーチライアンも尋常ならないKIKIの様子にびっくり。

 

「キミ、だいじょうぶ?」

 

ママもパパも、最後のヒートをスキップしなくちゃ、

と帰り支度するようにKIKIに促すと、

 

「およぐ!」

 

思わずそう言い出したKIKIの表情をまじまじ見ます。

強情を張られても、次の種目はバタフライ100m。

体調云々以前に苦しい種目です。

 

思ったよりKIKIの目は力が戻って来ています。

KIKIは咳き込んでも自分でタンを切ったりと言う仕草ができず長引きます。

この日服用したお薬はタンを切るお薬だったせいか、

ここ数日、のどにころころ滞留していたタンが

キラキラと一緒に、ドッと、まとめて出たみたい。

 

 

 

 

 

 

ステージングへのコールが始まる頃には、

KIKI、ずいぶん生気が戻っています。

どうしても泳ぐ、というKIKI。

さっさとコーチカイにくっついて、ヒートの準備を始めます。

この頑固さ、って誰に似たのやら。

 

スタート前、隣同士になったプナホウスイミングチームの選手とけらけら笑いながら、

何やらごにょごにょ。

コーチライアンも、コーチカイも、

そんなKIKIの様子にちょっと安心したみたい。

 

 

苦しいKIKIに届いた会場中からの声援

 

そして、

スタートシークエンス。

初めてのバタフライ100mレースです。

 

飛び込んだKIKI、

25mくらいまでは、キックできていたけど、

どんどんカラダが沈みます。

バタフライが得意なKIKIとは、別人のようなストローク。

 

 

 

 

 

 

みんなとはどんどん差が開き、100mどころかターンできるの?

見ているママとパパのほうがカラダががちがち。

 

それでも、せいいっぱいの声で応援。

きっとKIKIにも聞こえています。

ひときわ大きな声援を送ってくれているのが、コーチたち。

後半50m、本当にこの先ゴールまでたどり着くのか、かなりきびしそう。

断トツに遅れているから

ママとパパ、それにコーチやチームメイトが送る声で、

その選手が”キミ”という名前とみんなに伝わります。

 

なんとプール周辺の保護者たちからも、

”Go! KIMI!”

とっくにゴールした選手たちまでチアし始めます。

この大会のたった一人、スペシャルニーズのある選手とも知らず、

今朝まで風邪でダウンしていた選手とも知らず、

もちろん今まで名前もしらなかった選手の応援で、会場中が沸騰しちゃいました。

 

 

 

 

 

 

残念ながら自己タイムの更新を狙う記録会、

初めてのABCミートは、ちょっぴりほろ苦く終わります。

疲れたあ、と嘆息したKIKIも、

 

「わたし がんばった」

 

ちょっと誇らしげ。

そんなKIKIの意気はコーチたち、チームメイトたちにも伝わって、

わざわざみんなKIKIを讃えに来てくれます。

コーチライアンのお嬢さんも、とりわけ喜んでくれました。

 

スイミングチームは一秒でも速く、が目標の厳しい練習に明け暮れます。

体力、気力に自信が陰れば、掬い上げるような仕掛けはなく脱落するのみ。

KIKIもひとかけらのヘッドスタートもなく、そんな競い合う環境でがんばります。

よく諦めないよね、とママもパパも、いつも不思議。

 

会場全体でKIKIを応援してくれたバタフライのレースや、

コーチたちのKIKIへの陰ながら慈しみや、

そんないろいろを、KIKIもきっと日頃感じているのかな。

オウチに帰るリケリケハイウェイ、

KIKIはグースカしちゃうのかと思ったら、

 

「エリアレースはMay 3rdだよね」

 

次のレースを思っているようです。

 

 

 

 

 

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