浮かない顔のKIKI
浮かない表情のKIKI、
何も言わなくても、
ビデオ電話越しでも、
すぐに分かります。
失敗したり、怒られたりしたときはもちろん、
ママが困った顔をしている時や、悲しそうな時も
KIKIのお顔にはそう書いてあるから、見逃すこともありません。
そもそも声のトーンがぐーっと下がって、
ぜんぜん聞き取れません。
「ママ マッドだよ」
ささやくように言います。
その人の気持ちにシンパザイズ(共鳴)しちゃう、という
KIKIの人の気持ちの捉え方は独特。
喜びも、悲しさも、シェアしてしまい、その人の気持ちがKIKIに移入します。
怒られている時が、ちょっとビミョー。
自分が怒られている、と言うより、
人が熱くなっちゃってる、と捉えます。
「あのね ママがマッド、じゃなくて、KIKIが tell off(お説教)されたんでしょ」
どうやら、お金計算ドリルで、
ちゃんとコインが何セントか必ず書くこと、という約束をまたまた省いて、
計算をあちこち間違えました。
「それじゃ、お買い物とか、お店で金払ったりできないよ」
ここ数年で、あらゆるモノやサービスの値段はどんどん上がり、円安もあって、
ハワイと言えばリゾート、より
ハワイと言えば物価高、となってしまって、
お金はますます大切です。
KIKIも無縁ではありません。
ちゃんとお勘定くらいできないとなあ、
これからの行く末がかなり心配。
カット+シャンプーで170ドルにチップ!?
あまりに高値になってしまって、ハワイでは諦めつつこともあります。
パパの散髪、です。
パンデミック前までは、わんさか上陸していた日本のヘアサロン、
根を張って繁盛しているお店もあれば、
日本に残っているオーナーがギブしちゃったお店もいっぱい。
運悪く、行きつけのお店は、ほぼ全滅。
もちろんホノルルにはヘアサロンはいっぱいあります。
オウチのコンドミニアムにも、ヘアサロンの路面店があって、
なんとも格調高い雰囲気。
カットは95ドルから、シャンプー&ブローは75ドルから
もちろん税、それにチップが加算されます。
こんな感じなので、ハワイのヘアサロンに行くことはなくなり、
ヘア、チョッキンはもっぱら日本。
ところが、ハワイでの生活時間が年ごとに増えてきて、2か月近く出張間隔があいたりすると、
もうぼっさぼさ。
こうなったら、と引っ張り出したのが、伝家の宝刀ならぬバリカン。
とは言っても
バリカンなんて、そもそも使ったことがありません。
それこそパンデミックの時に、ヘアサロンに行くことも敵わず、
これでバリバリ、
と調達したのが、このバリカン。
旦那様のアタマはいつもこれでばっさり、
カンタンだよ、とさらりと言う友人たちも少なくありません。
始めての、オウチで散髪
ちょっと怖いけど、ママにパッツン、してもらおうかな。
胡麻塩アタマの上に、
のびのびーの髪で見苦しいこと、この上ありません。
もみあげくらいなら、トリムできても、
アタマのうしろとなるとお手上げ。
「なんとかなるよ こんなに長いから、バサバサ切っても」
しめしめ、とほくそ笑んでないかちょっと心配だけど、
もうまな板の鯉、状態。
ママに命運を託します。
こっち向き?
ここにくっついているクシみたいのなあに?
何しろお初のバリカンだから、
聞かれてもさっぱり。
細かいことは気にしないママだから、
えいや。
長さも基準がないので、襟足の生え際を定規代わりに、
裾からあたまのてっぺんに向けて、
ガー
ばっさばっさ、
ママなんだか恍惚の表情。
髪の量を梳く、という機能もあるけど、
これが怖すぎ。
オデコからアタマのてっぺんまでジャー、
襟首からアタマのてっぺんまでジャー、
で梳けます、
って説明書には書いてあるけど、
そんな勇気がありません。
じょうずだったママへのお礼
ママも取り返しがつかなくなるそう、とハサミに持ち換えます。
そして、
チョッキン、チョッキン。
梳きバサミなんてある訳もなく
フツーのKIKIの文房具のハサミ。
バクバクの30分ほどの散髪。
ちゃんと耳も見えて、
襟もなんだか軽やか。
上出来だあ
期待以上のママの腕前、
おかげで本当にさっぱり。
日本出張の10日ほど前の出来事で、
KIKIファミリーの新しい習慣になりそうです。
ママにはお礼に、と
「今度は、パパがママの髪をばりばり、してあげるよ」
と言ったのに、
なぜかママ、ぜんぜん嬉しそうじゃありません。
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